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白に魅せられてしまったものはしょうがない

そうだった。つくっている間は苦しいんだった。

ウェディングドレス、つくっている真っ最中は、悩むし、そのことで頭がいっぱいになるし、責任感に押しつぶされそうになる。楽しいだけじゃないこともある。

わたしはなんでこんなに責任の重いものを仕事にしてしまったんだろう。

そもそも色が「白」っていうだけで大変さが倍増する。すごく神経を使う。

一日中制作して、クタクタになって翌日の段取りを考えながら歩く帰り道、薄暗くなった道端にツツジが咲いていた。濃いピンク、白、ミックスの3色ツツジ。どう考えても白がいちばんかわいい。ドレスみたいで。


ほんとうにしょうがないなあ。
やっぱり白いドレスが大好きなのよ。

白に魅せられてしまったのだから、しょうがない。つくるしかない。

しばらく、こもります。




だれにたのまれたわけでもないのに、日本各地の布をめぐる研究の旅をしています。 いただいたサポートは、旅先のごはんやおやつ代にしてエッセイに書きます!