見出し画像

ファミリーマートが300台導入した1台6役の掃除ロボット。

先週は中国、シンガポールと海外出張ウィークでした。
どちらの国も違う角度ではありますが、ロボット導入をガンガンしています!!という感じ。

と思って、帰国したら、日本でも割と台数の多い導入案件ニュースが流れていました。

ファミマがロボットを300台導入します!!というものでした。
しかも、2月末までに!(あと一か月…)

最初ニュースで「ファミマ」&「ロボット」&「300台」という文字が見えた時には、2022年にリリースしていたテレイグジスタンス社の商品補充ロボットのことかと思ったのですが、今回はそれとは別案件の掃除ロボットとのことです。

業務用の掃除ロボットというのは、世の中には結構出回っているので、今回のロボットの最大の特徴は、「多目的」ということなんだと思います。

多目的というのは、移動ロボットをやってる人であれば一度は出会ったことのあるアイデアかもしれませんが、今回の場合は
・1日5回の清掃(埃やゴミの吸引や拭き清掃)
・小型モニターを使った商品情報やキャンペーンの告知
・商品陳列スペースもあって販売促進
・商品在庫状況の通知、商品補充を促す
・時間帯ごとや他店舗の売場状況を比較
・AIカメラで売場の状況を録画し、店長や店舗指導員が店舗外から売場の状況を把握
などだそうです。

引用 ファミリーマートプレスリリース資料


どこの店舗に導入されるかはわかりませんが、ニュースを見ると山王大森駅前店には入っているようです。お近くの方はどんな感じで使われているか是非見に行ってみてください!!


次に気になってくるのは、導入されるのはどこの会社のロボットなんだ??ということ。

ニュースや動画を見ただけではよく分からず、SNSで教えてもらいました。

株式会社アイウイズロボティクスという会社だそうです。プレスリリースも出ておりました。

今回ファミリーマートに導入されたのはJ30Sというシリーズのようですが、この他にもJ30J40というタイプもあり、J40はパチンコのマルハン(森山さん記事によれば50台)などに導入された実績があるとのことです。

アイウィズロボティクスという会社自体は、2023年2月創業とかなり新しい会社ですが、ホームページを見ると、ロボット管理システム、巡回や広告に関するシステムなど幅広い取り組みをされています。

短期間でスゴいなぁと思って調べてみると、株式会社アイウイズロボティクスは日本法人で、親会社?は中国深圳にあるIWITH ROBOTICS 深圳市艾唯尔科技有限公司という会社のようです。

ただし、中国側のホームページを見ても、2016年創業と創業から時間は経っているものの、掃除ロボットに関する記載はなく、高齢者向けのスマートフォン、ウェアラブルデバイス、家庭用音声アシスタントなどが中心のようです。

そうなると、いよいよどこのロボット?となるわけですが、マルハンにJ40を50台導入しているマルハン子会社のエムエムインターナショルのホームページには、メーカーは中国南京の「Yijiaheテクノロジー(亿嘉和)」とされていました。

ホームページの中国語がわからないので、生成AIに聞いてみると、

亿嘉和科技股份有限公司は、中国の技術企業であり、電力、消防、エネルギー、交通、市政、石油・石化などの産業向けにスマートロボットの研究開発、製造、普及を行っています。
同社は1999年に設立され、特殊なロボットの研究開発を中心に、多様なスマートロボット技術と製品を提供しています。以下は、同社が提供するいくつかの分野と製品の例です:
智能操作机器人:
羚羊 D200: 室外での電気作業に適したロボット。
蛟龙 Z100: スマート産業向けの解決策。
智慧电力:
電力作業の安全性と効率を向上させるためのソリューション。
智能清洁:
さまざまな産業向けにスマート清掃ロボットを提供し、清掃業務をデジタル化・スマート化。

智慧轨交:
鉄道交通向けのスマート車両検査ソリューション。
智慧工厂:
企業の人間とロボットの協調、効率的な省エネ型スマート工場の構築。
智慧能源:
新エネルギー産業向けのスマート充電システム。
同社は世界中で多様なスマートロボット製品とサービスを提供しており、逾百件の特許を取得しています。

2018年には上海で上場している大きな会社で、フィールドロボットを中心に色んなロボットの事業をしているようですが、やっとありました、掃除ロボット!!

20年のロボット技術の蓄積を活かして、2023年3月に屋内外の業務用掃除ロボット市場に参入したとのことです!J30.J40というモデルもこの時に発表されていますね。

たたし、今回ファミリーマートに導入されているJ30Sというタイプは、Yijiahe側の紹介資料には載ってないので、もしかすると掃除ロボットのところはYijiaheのロボットを活用し、AIとかソフトが強いiwithが巡回、在庫管理などのアプリケーションとして仕上げたということなのかもしれません。(勝手な推測で違ってらスイマセン)

また、Yijiaheは掃除ロボット事業をBib Roboticsとしてスピンオフさせているようです。

中国語が分からず、色んな会社名が出てきて役割分担などはよくわかりませんが、ロボットの社会実装が進むのは良いことですね!!

ということで、また来週~!!
「フォロー」や「ハートマーク(スキ)」を押して頂けると喜びますので、どんどんマークを押しちゃってください。笑
安藤健(@takecando)
==================

Xでは気になった「ロボット」関連ニュースなどを発信しています。よければ、フォローください。


頂いたサポートは記事作成のために活用させて頂きます。