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就活生のための広告業界入門

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記事一覧

6-1. 広告代理店と経営コンサルティング

コンサルティング会社が広告代理店機能をもっているので代理店との区別がつかなくなっている。と言われることがあります。
世界の広告代理店機能会社ランキング

https://deallab.info/ad-agency/

アクセンチュアやデロイトが上位にいるのでまさにこう言ったところからも区別がつきづらくなっているのでしょう。
広義の意味ではクライアント企業へのコンサルをしていること自体は一緒です。

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4-1. 広告業界ではたらくとは? 職種

広告業界における職種は会社ごとにかっこいい名前があります。
基本職種は、とかくとちょっとドラクエやFFでの職業システムぽく見えますが、基本職種に応用があり、その応用が変わった名前になってたりするので職種選びにまどわせることになってしまいます。

基本の職種は
営業
プランナー
クリエイター
になります。

営業はどんな仕事か?お金を稼いでくる仕事だと言われることが多いのですが、私はそれは結果だと思

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3-4. コラム: 論点の粒度を合わせる

広告とPR, 集客と販促と言う言葉が混ざって使われることがあり、例えば広告と販促という話をされると議論がよくわからなくなります。この記事ではテクニカルに語彙を拾い上げて行くので本質的にはそれほど重要じゃない内容を含みます。

広告とPR=マーケティングコミュニケーションにおける手段
集客と販促=消費者の態度を向かわせる目的

に位置付けられます。
なので広告を使った集客もあれば販促(アドテクを使っ

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3-3. やっていることは2つ(別のフレームワークで解説)

前回の記事では広告の機能の基本的な考え方を説明しました。
それに対して、ほかのフレームワークを使うことで細かい分析を促したり、基本にはない概念を取り込み、特定業種に対してよりフィットさせることがあります。この記事ではそれについて説明したいと思います。

Net Promoter Score(NPS)を取り込んだ9セグマップというのを元P&Gの西口さんは提唱されています。広告代理店の人間の中でも営業

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3-2. 広告でやっていることは2つ

どんなサービスにも機能というものがあります。
広告にはどのような機能があるのでしょうか?それは往々にして単純なものであることが多いですし、単純に説明できないと機能として生きていないことが多いと思います。PRとの比較の時に少し触れましたのでそちらも再度ご参照ください。
では、広告に特化して機能を説明しましょう。

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2-7. 広告会社が行っていることはわからない

そんなことはない。
広告会社にかかわらず、基本会社のやっていることはIRを読むべきだ。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2433/tdnet/1906719/00.pdf

博報堂のIRに中期経営計画に関連した項目があり、こういったところと実際に売上構成比がどうなっているかを見比べることで、どの方向に進もうとしているか把握できる。
ジーニーさん
https://gen

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2-6. 広告とPR

広告代理店に勤めたいと言う人の多くが
"企業と消費者(なぜか生活者と言う人が多いが、一般的には消費者でいいと思う。)を繋ぐ役割で、業種に縛られない仕事がしたい"
と言う理由をあげてくれる。
なので"PRは候補にはいりませんか?"ときくと
違いがわかりませんと言う人がほとんどで違いを理解している人はいません

PRと広告は大きく分けると同じ目的に属しますが、対象が異なります。

こんな感じ。その商品

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2-5. マーケティングマネジメントから俯瞰する

広告ってなんですか?
マーケティングにおけるコミュニケーション手法の一部です
と答えるようにしています。
ということはマーケティングという大きな機能の一部ということになります。では、マーケティングってなにですか?となると日本マーケティング協会の定義が

マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である

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2-4. 広告業界は順風満帆な業界ではない

広告業界にいきたいんですという学生の多くが、その業界は儲かっている業界なのかそうではないのか、という視点はない人がおおいです。いや、多いと言うわけだけど、知らないからだめということではなく、そういったことにも就活をする中で関心を持っていけばいいかと思います

広告代理店の売り上げはどこからくるのか?
クライアント企業のマーケティング費用からくる
マーケティング費用はどこからくるのか?
サービスの売

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2-3. 代理店と制作を混同してないか

広告がしたいんです。
と言う人の話をよくきくと、代理店なのか制作なのか混ざっていることが多いと感じます
ざっくりいうと
- 代理店: マーケティング・コミュニケーションの企画とディレクションや関わるグループのマネジメントをする
- 制作: ディレクションありきで、主に動画、静止画などの制作を行う
という分け方になるかと思います

以外と綺麗にわけれない代理店と制作

まず定義として分けたのですが、

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2-2. 広告が意思決定のすべてではない

2-2. 広告が意思決定のすべてではない

本記事では「広告が意思決定をさせていると言い切れない」の内容をお伝えします

広告は感動させる、行動が心にのこる、広告で買ってもらえる、と広告志望者ほど言いますが、それはなかなかに難しい話だなと感じます。

少し前の記事ですが
https://markezine.jp/article/detail/20445

一日のCM接触回数は200本弱にものぼるそうです。年々テレビとの接触の機会は減っている

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2-1. 綺麗なもの感動するものをつくるのではない

広告に対する勘違い - 綺麗なもの感動するものをつくるのではない

広告と聞いてイメージするのはテレビCMがまだ多いではないでしょうか?
デジタル広告(オンライン広告だったりiメディア広告ともいったりする)の広告予算は世界でも大きく伸びており、テレビを超えるところまできました。
https://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/2019/media3.html

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1. はじめに

はじめに

「土用の丑の日」という言葉を聞いたことがある人は多くいると思う。この言葉を聞く季節になるとうなぎを食べようと言う気になるのは諸説あるが、江戸時代からのようです。一方でうなぎの季節は冬だとご存知のかたは少ないのではないだろうか。この言葉をキャッチコピーに使ったのは平賀源内だと言われており、知り合いのうなぎ業者から季節外れのうなぎを売るために相談を受けて、バテる時期と土用の丑の日にうのつく

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