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最近のメモ

  • 「人生は一本の線」篠田桃紅

最近、水墨画に興味があって色々と見ている中でふと見かけて読んだ。

一般的に”あとがき”と言われる部分に該当すると思われるが、最後の題目に”若い人へ”がある。

その”若い人へ”の更に最後。つまりこの書籍の最後の最後にこんなことが書いてあった。

人間がつくるものは、たった一本の線すら、雨なり雪なりの自然がつくりだす線に、届くことはない。そういうものだと、私は思います。

「人生は一本の線」篠田桃紅

ここに全てが詰まっている。そんな気がした。

自然は日々考え、工夫をし、自らの身体を使ってそれを表現している。
そして、途方も無い長い年月をかけてその活動を継続している。

人はそうして創り出された”最新の作品”を、日々の生活の中で見たり感じたりしているのかもしれない。まるで美術館で鑑賞することと同じように。


ふとした瞬間に、

自分が気に入った”作品”と出会うことができれば。
それに気がつくことができれば。

とても幸せなことだと思う。


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