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04.目指せ!未来の感染症博士!:「大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024『キラめく科学・トキめく未来』」見聞録04

2024年06月29日、私は「大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024『キラめく科学・トキめく未来』」(以下同イベント)に一般客として参加した([1])。

「目指せ!未来の感染症博士!」で、感染症総合教育研究拠点(CiDER)と先端モダリティDDS研究センター(CAMaD)は、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)ワクチンのキャッチアップ接種(接種を逃した方のための接種)を呼びかけた([2])。また、くつ王サイダーの広報を行った([3])(図04.01)。

図04.01.向かって左から、「HPVワクチンを知ろう!突然HPVワクチン接種券が届いたらどうする?」と「感染症との戦いは終わらない くつ王サイダー」。


サイト「自分と大切な人のためにHPV(ヒトパピローマウイルス)の“今”を知ろう」で、「HPVワクチン」の接種対象者およびその家族のために、最新情報を提供する動画を紹介していることを伝えた(図04.02,[4])。

「大阪大学HPVワクチン セミナー」(以下同セミナー、07月03日、大阪大学(豊中キャンパス) サイエンス・コモンズ「DAICEL Studio(ダイセルスタジオ)」で開催)の広報を行った(図04.02,[5])。

図04.02.向かって左から、「HPV(ヒトパピローマウイルス)ってなに?」、「大阪大学HPVワクチンセミナー」、および、「HPVワクチンの効果とリスク」。

感染症教育コンテンツ配信サイトCiDER-EDUを紹介した([6])。また、CiDERが自身のウェブサイトだけでなく、X(Twitter)やYouTubeで最新情報を伝えていることも伝えた(図04.03)。

図04.03.向かって左から、「CiDER-EDU」と「「今」を知るっておもしろい」。

そして、厚生労働省と共に、45~62 歳男性に対して、風疹の予防接種および/または抗風疹ウイルス抗体を受けるよう勧めた(図04.04,[7])。

図04.04.「45~62 歳男性の皆様へ 風しんの抗体を持っていると思い込んでいませんか?」。

実をいうと、2013年05月25日、私は麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種を受けた([8])。

しかし、地元である京都市から、風しん抗体検査・風しん予防接種のクーポン券が何度も届いたので、MRワクチン接種を受けたことを示すために、04月08日に抗風疹ウイルス抗体検査を受けた([9])。

その結果、抗風疹ウイルス抗体が存在することが分かった(図04.05)。

MRワクチン接種という努力が認められて嬉しい一方で、この努力が公的に認められなかったことに多少はムカついてしまった(笑)。

図04.05.「検査結果照会」。 2024年04月13日撮影。

07月03日、私は同セミナーに参加したが、その内容は以下を紹介するものであった(5)。

1.子宮頸がんの実情。

2.中咽頭がんの実情。

3.HPVワクチンによるがん予防。

4.HPVワクチン啓発とたかぎこどもクリニック(大阪府吹田市)での実施状況。

5. HPVワクチン接種の手続きなど。

パネルディスカッション後での質疑応答では、HPVワクチンに不安を抱いている人に対して、パネリストが科学的根拠に基づいて真摯に対応したことが印象に残った。

この質疑応答で、反ワクチンを主張している生命倫理の専門家の存在を知ったが、彼/彼女には「生命倫理を踏みにじっているのはお前だろうが」と私は内心で憤っていた。

 余談だが、予防接種ストレス関連反応(immunization stress-related responses:ISRR,[10])の対策はむしろ精神科医、特に児童思春期精神科医の仕事ではないのかと私は考える。

それゆえ、HPVワクチンを取り扱う医師、特に産婦人科医、小児科医、および、耳鼻咽喉科医は、精神科医、特に児童思春期精神科医と協力して、ISRRを治療する方がよいのではと私は考える。

noteで、私はHPVワクチンの啓発を行っている(当然、その過程で翻訳を行っている)が、同セミナーでHPV関連がんやHPVワクチンに関する復習やお浚いが改めてできたことに関して、非常に感謝している。


参考文献

[1] 国立大学法人 大阪大学 共創機構.“大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024『キラめく科学・トキめく未来』”.大阪大学 共創機構 ホームページ.NEWS&TOPICS.2024年06月07日.https://www.ccb.osaka-u.ac.jp/news/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%B1%E5%89%B5dayexpocity-2024%E3%80%8E%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%82%81%E3%81%8F%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%81%E3%81%8F%E6%9C%AA%E6%9D%A5/,(参照2024年07月03日).

[2] 国立大学法人 大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER).“【2023年度版】「突然HPVワクチン接種券が届いたらどうする?」〈平成9年度~平成18年度生まれの女性編〉”.大阪大学感染症総合教育研究拠点【CiDER】チャンネル ホームページ.2023年07月07日.https://www.youtube.com/watch?v=axPoHVZcPUM,(参照2024年07月03日).

[3] 国立大学法人 大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER).“くつ王サイダー ホームページ”.https://www.youtube.com/@kutsuoh_cider,(参照2024年07月03日).

[4] 国立大学法人 大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER).“自分と大切な人のためにHPV(ヒトパピローマウイルス)の“今”を知ろう”.大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER) ホームページ.https://www.cider.osaka-u.ac.jp/hpv/index.html,(参照2024年07月04日).

[5] 国立大学法人 大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER).“大阪大学HPVワクチン セミナー”.大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER) ホームページ.Event.2024年度.2024年07月03日.https://www.cider.osaka-u.ac.jp/event/hpv_seminar02.html,(参照2024年07月04日).

[6] 国立大学法人 大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER).“CiDER-EDU”.大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER) ホームページ.https://fostering.cider.osaka-u.ac.jp/cider-edu/,(参照2024年07月04日).

[7] 国立大学法人 大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER).“45~62 歳男性の皆様へ 風しんの抗体を持っていると思い込んでいませんか? ホームページ”.大阪大学 感染症総合教育研究拠点(CiDER) ホームページ.https://www.cider.osaka-u.ac.jp/rubella/index.html,(参照2024年07月04日).

[8] たけっち(コミナティ筋注4回目接種完了).“麻疹・風疹混合ワクチン接種完了。”.たけっち(コミナティ筋注4回目接種完了).2013年05月25日.https://x.com/take_judge/status/338103063288115200,(参照2024年07月04日).

[9] 京都市役所.“成人男性を対象とした風しんの追加的対策(抗体検査・定期予防接種)について”.京都市情報局 トップページ.健康・福祉.医療.感染症予防・予防接種.予防接種に関すること.2024年04月01日.https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000248959.html,(参照2024年07月04日).

[10] MSD株式会社.“予防接種ストレス関連反応(ISRR)について”.MSD Connect ホームページ.MSDの主要製品.シルガード®9/ガーダシル®  トップページ.解説コラム.https://www.msdconnect.jp/products/gardasil-silgard9/column/isrr/,(参照2024年07月04日).

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