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三河は勝ってこそ常勝軍団だ

スポーツには、ファンの数だけ想いがある。
個々の視点で切り取る世界観はどう映るのか。
それを共有する場が欲しくて、
今シーズン始めた"Bリーグファンショット"

写真の色味、構図、タイトルに込められた想い。
企画を通じて分かったのは、
1試合の中でも千差万別の切り取り方、
それぞれの楽しみ方が、
想像していた以上にあるという事でした。

多数寄せられた写真から
チーム毎にその魅力を探っていく第7弾は、
シーホース三河をご紹介します。

▼過去のシリーズはマガジンにまとめています

父とミスターバスケットボールの背番号を背負う(岡田侑大)

背番号「2」を纏う背中に、覚悟を感じる。

岡田選手にとってバスケを始めたきっかけは
バスケットボール選手だった父の影響という。
Bリーグ1シーズン目は「30」だったが、
翌年から、父がつけていた「2」に変更した。

そして、三河にとっての背番号「2」とは
ミスターバスケットボール・佐古賢一の
象徴でもある。

昔からチームを応援しているファンは
それだけの期待と歴史を岡田選手に重ねて
コート上に声援を送っていたのかもしれない。

パスきたぁ!(長野誠史)

自身を「人見知りでのほほんとしている」
と語る長野選手。

しかしプレー中は一転、
豊富な運動量から
スピード溢れるチャージが魅力。


I'm Happy(金丸晃輔)

見ているこっちまで笑顔が移る。

金丸選手と言えば、
何といっても正確無比のシュート精度。

▼フリースロー 成功率97.4% (76/78)

▼1試合3P 11本成功  ※Bリーグタイ記録

これだけスパスパ入れば
顔がにやけてしまうのも無理ないが、
試合中は至ってポーカーフェイス。

そこがまた金丸選手の魅力でもある。


ベンチも立派な戦力

素敵なタイトルでお気に入り。

バスケは特に交代が早いスポーツで、
ベンチにいても、いつ自分が出るか分からない。
常にコート上のメンバーと同じ
ONの状態を保っている事も
ゲームにスムーズに入っていく為には大切だ。

各チームのユニークなベンチリアクションに
今シーズンは一段と注目が集まったが、
チームを盛り上げているのと同時に
自分自身のスイッチを切らさないよう
声を出し続けているのかもしれない。

You two look happy(川村卓也&加藤寿一)

今シーズンからキャプテンに就任した加藤選手。
個性集団をまとめあげるのは、
容易ではなかったはず。

「お前は一人じゃないからな」

そう川村選手が語りかけているようで
試合前からこんな笑顔を見せてくれたら、
背負ってる肩の荷もだいぶ下りそう。

頼もしい背中(金丸晃輔&川村卓也)

このタイトル自体が
ファンの心理そのままではないだろうか。

今シーズンは川村選手が加わり、
強力なアウトサイドシューターが2人。
金丸選手が不在の時でも
相手にとって脅威となれる彼の存在は
数字では表せない貢献度だったと思う。


シーズンが終了を告げる前、
川村選手はチームでの役割をこう語っていた。

【2/24 川村選手 インタビュー取材より】

どうしても流れが悪い時っていうのは、
どの選手も頭が下がりがちで
意識はしてなくても自然と
そういう形になってしまうことが多いんですね。

だからこそ、
自分の立ち位置として日本人選手の中では
帰化のジェイアール選手を抜いては、
僕が一番年齢的にも年上ですし、
キャリアも一番長いので、

自分自身が声をあげて、
プレーで引っ張って、エナジーを出して、
会場を巻き込んで、
そういう事ができるのは自分の強みだと思うし、
必ずこのチームの為になると思って
取り組んでいます。

個が強いタレント集団だからこそ、
ハマれば恐ろしく強く、
一度歯車が狂うと脆くなってしまう。

そんなチームの基盤を強くするのは
こういった川村選手のような存在なのだと思う。


川村卓也が振り返った今シーズン

開幕前、大型補強で注目度はぐんぐんあがり、
シーホース三河は優勝大本命と目されていた。
そしてアーリーカップ優勝が
その期待を本物へと確信させた。

ところが蓋を開けてみると、
チームは黒星が先行していた。

取材の中で、
開幕当時を川村選手はこう振り返った。

【2/24 川村選手 インタビュー取材より】

このシーホース三河っていうのは
常勝軍団と周りに評価されてて、
勝つことが大前提とされてるチームだと
思ってました。
その中で勝ち慣れていた分、
負けに対しての対応の仕方っていうのが
チームとしては上手にできていなかったし、
また負けたのか、今週も負けたのか。
そういう風にだんだん
みんなが頭を下げてしまっていた。

そんな苦しい状態から
抜け出すきっかけとなった試合がある。

12月25日 vs 新潟アルビレックス (〇92-91)


【2/24 川村選手 インタビュー取材より】

あの試合で最後に
エースの金丸がしっかり3ptを決めてくれて、
勝ち切った試合だったんですけど、
そこではやっぱりエースが活躍する、
そしてベテランのジェイアールからのアシストで
彼のシュートが生まれた。

それはシーホース三河にとって
非常に他にはない強みだと思うんですね。
それで勝ち切ったっていうのは
本来の自分たちの姿を
新たに見つけ出して表に出せた。
だからこそ、
その後の連勝に繋がったんだと思います。

シーホース三河は
この勝利を含む破竹の9連勝。

一気に2位まで浮上し、
チャンピオンシップ出場は
すぐ手に届く位置にいたが、
無念にもシーズンは終了を迎えた。

川村選手はクラブのアカウントで
こう振り返っている。

自己採点は 100点中30点。


勝ち方を覚えたかつての常勝軍団が
このオフどうパワーアップし
来シーズンの開幕を迎えるのか。

そのカギは、
この男が握る、残りの70%なのかもしれない。

最後に

企画にご協力頂いた皆様。
いつも写真の奥にある想いや意味を想像し、
毎週楽しく見させて頂いておりました。
本当にありがとうございました。

今回は #Bリーグファンショット の投稿から、
勝手に記事に引用させて頂きました。
もし削除をご希望の方は、
お手数ですがDM頂ければと存じます。

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