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千葉が、船橋が、歓喜に湧くその日まで

市来 健(BTALKS)｜Takeshi Ichiki

スポーツには、ファンの数だけ想いがある。
個々の視点で切り取る世界観はどう映るのか。
それを共有する場が欲しくて、
今シーズン始めた"Bリーグファンショット"。

写真の色見、構図、タイトルに込められた想い。
企画を通じて分かったのは、
1試合の中でも千差万別の捉え方、
それぞれの楽しみ方が、
想像していた以上にあるという事でした。

多数寄せられた写真から
チーム毎にその魅力を探っていく第4弾は、
千葉ジェッツをご紹介します。

▼過去のシリーズはマガジンにまとめています


TIPOFF(ギャビン・エドワーズ)

「ギャビン、どれだけ高いのよ！」
と突っ込みたくなる衝撃写真。

モノクロの世界観が、
この瞬間だけ時を止めているよう。

Fly High(コーフリッピン)

The 跳躍力。

この構図、
喧嘩マンガの膝蹴りシーンで
一度は見た気がします。

しかも、
リングまでの距離が意外にある事に気づく。
選手の皆さんは、
こんなに手前から跳ぶのでしょうか。

この日も跳んでます。

よく見ると、
シュートに行くフリッピン選手の位置に対して、
DFの名古屋・小林選手が跳んでる位置が
あまりにも離れているように見えませんか？

空中でこんなに移動があったのでしょうか。

思わず映像を確認したくなる、不思議な一枚。


喜び？怒り？鼓舞？(マイケル・パーカー)

これは、喜んでいる時だろうか。
判定に抗議中？
それとも、自分を奮い立たせてるのか。

一枚で色んな想像ができる所が、魅力。

華麗に躍動(西村文男)

まさに抜き去る瞬間。
全体的なボケ感の中で、
少しだけ合ったピントが躍動感を演出している。

JDの安定感(ジョシュ・ダンカン)

外からはバシバシ3Pを沈め、
ゴール下では冷静沈着。
加えてパワーもあると来たら、
DFは一筋縄ではいかないだろう。

これほど頼りになる選手はそうそういない。
タイトルから、その気持ちが伝わりますね。

俺に任せろ！(大宮宏正)

吹き出しがあったら、
皆さんはどう書きますか？

考えれば考えるほど
「俺に任せろ！」がベストアンサーな気がする。

謎の儀式の目撃情報も...


エースの背中／エースの仕事(富樫勇樹)

タイトルにはエースの背中とありますが、
目に留まったのは筋骨隆々の肩回り。
上腕二頭筋にかけても、惚れ惚れする美しさ。

バスケのシュート動作って、
肩回りの筋肉を大きくするのでしょうか。

一方で、
右の写真は頭のてっぺんからつま先まで
脱力感が良く分かる。

「柔」と「剛」が、
一流のアスリートたる所以でしょうか。

お茶目な一面もお忘れなく。

どこ見てる？


The 男(大野HC)

少し空いた左側に並ぶイスたちが
絶妙な哀愁を漂わせます。
それでいて、
微かに見える眼差しには力強さがある。

ヘッドコーチというのは「孤独」で、
それでも気持ちを強く持って突き進む
「男らしさ」も
同時に必要な仕事なんだろうなと、
大野さんを見る度に感じる。

持ち越された悲願

2019年5月11日。
千葉ジェッツ 67 vs 71 アルバルク東京
初めて僕が、Bリーグを取材した日だ。

会場に詰め掛けた15,000人が、
1プレー1プレーに興奮と悲鳴を上げる会場で
ぼくは心を丸ごと奪われたまま、
千葉ジェッツの慰労会に参加した。

そこで初めて見たのは、
大野ヘッドコーチが見せた悔しさだった。

目標にしていた
Bリーグのチャンピオンには
一歩届く事はできませんでしたけど、
今シーズンは
天皇杯を優勝する事もできましたし、
カンファレンスレコードも
打ちたてる事ができました。

選手が一年間、
本当にハードに戦ってくれたおかげです。
どうか選手を褒めてやってください。

本当にずっと選手を褒めずに
ただただ
彼らのメンタルをブッシュしてきました。
悔しい結果になりましたが、
皆さんから一年間頂いたご声援、
本当にありがとうございました。

52勝8敗という驚異的な強さで
シーズンを圧倒したのにも関わらず、
一発勝負のFINALで
あと一歩、頂点に届かなかった悔しさたるや。
想像すらできなかった。

そして、悲願をかけた今シーズン、
終盤に向けて尻上がりに浮上してきたチームに
チャンピオンシップへの期待は高まっていた。

今年のファイナルこそは・・・

脳裏には、
大野HCのあの言葉、
そして悔しそうな表情が、鮮明に蘇る。

ところが、3月27日。
残り20試合を残して2019-20シーズンは終了。


しばらくして、
来シーズンの2地区制が発表された。

相変わらず、
強豪ひしめく群雄割拠。
全チームが一斉に頂点を目指し、歩を進める。

きっと、待ちわびた分だけ歓喜は大きいはず。

いつの日か、
彼らが頂点に立つその時は、
再び僕も現場に行き、祝福したい。

最後に

企画にご協力頂いた皆様。
いつも写真の奥にある想いや意味を想像し、
毎週楽しく見させて頂いておりました。
本当にありがとうございました。

今回は #Bリーグファンショット の投稿から、
勝手に記事に引用させて頂きました。
もし削除をご希望の方は、
お手数ですがDM頂ければと存じます。

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