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支持率90%越えのダーティヒーロー

無事ハロウィンも終わり、ポッキーとかぼちゃの蒸しパンを寝る前に食べてた昨日を悔やんでいます。
さて、今日は大阪都構想の住民投票が行われていて、兵庫県民として余り関係ないかもしれないけど、アメリカ大統領選も都構想も何となくディスリ合戦の様に感じています。バズらせ様とするネガティブな言葉の往来にちょっと興ざめです。
政治の話題は中々敷居が高くて受けにくいと思うのですが、今日はそんな心配無用です。話のネタとして使えるフィリピンのダーティヒーローの物語を紹介します。
#実はある政治団体に党員にならないか誘われた
#興味はあったが口下手だからと流ちょうに説明
#どうしてもアイドルの夢を捨てきれない

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ダーティヒーロー?の生い立ち

フィリピンの選挙と現職ドゥテルテ大統領については一度「どう思う?歓喜の当選?涙の落選?」で書きましたが、今日は時折日本のマスコミにフィリピンのトランプ大統領と言われるけど、実際は全然違うと思っている現職ドゥテルテ大統領にフォーカスします。

まず、ドゥテルテ大統領と言えば乱暴で人権無視みたいなイメージが強くて、私も大統領のスピーチがテレビで流れる時「ピー」と放送禁止NG音で消された人を初めて見ました。私もお上品にお話しする方ではありませんが、びっくりと同時に思わず彼らしく笑ってしました。
でもフィリピン国民の評価は凄くて、民間調査機関パルスアジアの調査では、大統領に当選した直後の2016年には直近4政権で一番高い86%の支持率でした。一時期人権問題で色々騒がれた時でも一瞬65%に落ちたが、ほぼ70%台をキープ、コロナ前の2019年12月に再び80%台に戻すと、コロナ禍でも政治家の不正を暴いたりして今回10月の発表で91%になったと報じられました。
謎ですよね?どうしてでしょうか?
では、復活を願う大好きな刑事ドラマ「99.9%」の様にまず彼の生い立ちから見る事で人物像を検証します。
#あの番組でダジャレを勉強した
#息子も同じレベルでダジャレを言うDNAの力

彼はレイテ島に生まれましたが、ほどなくしてミンダナオ島のダバオ市に引っ越し育つことになります。当時ダバオ市はかなり治安が悪い事で有名でした。彼の父は法律家で州知事、母は学校教師と言う厳格な家庭に生まれ本人も検事出身と言う「正義」を掲げる家庭に育ちました。彼の公正さはここで培われたのだと思います。
そして自分の住む街を良くしたいと言う思いで1988年にダバオ市長に立候補し当選、1992年と1995年に改選、3期務め、4期連続はフィリピン共和国憲法の多選禁止規定に引っかかる為、1998年にダバオ初となる下院議員となり2001年迄務める。2001年に再びダバオ市長に立候補して当選し、2004年と2007年に改選され2度目の3選。2010年には娘を市長にして、自分は副市長を務め、2013年7度目の市長に着きました。これだけでも凄い経歴!ダバオ市民からの信頼の厚さが分かります。
ちなみに今のダバオ市の安全指数(Numbeo調査)は72.14(非常に良い)で、大阪が71.57で負けてます。

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強靭な狂人ドゥテルテの正義

ドゥテルテ大統領は前アメリカ大統領オバマさんにすら悪口を言ってますが、フィリピン自体は基本親米の国で知られています。では何故こんな正義感のある人が暴言を吐いたりするのでしょうか?
これは歴史が答えを示しています。
それはアメリカとスペインが戦争をした1898年の事です。当時アメリカはハバナで起きた事件をきっかけにスペインと戦争になるのですが、当時まだスペインの植民地であったフィリピンに独立を条件に参戦するように呼びかけました。丁度国内でも独立運動が起きていて、勇敢なフィリピン人は参戦してマニラでスペインを撃退して大勝利をおさめました。ところが勝ったアメリカはスペインとのパリ停戦条約でフィリピンを購入して植民地化したのです。これに怒ったフィリピン人とアメリカが内戦状態になったのですが、圧倒的な軍隊の力で制圧し3年で150万人のフィリピン人が殺されたといわれています。当時のニューヨークジャーナルの風刺画では「10歳以上皆殺し」と書いた垂れ幕の前で銃殺される子供の姿が掲載されていました。
ドゥテルテ大統領が生まれたレイテ島は38人のアメリカ兵が殺された報復で10万人の市民が虐殺されました。1901年の事で僅か120年前の事。おじいちゃんやお父さんから話しを聞いたのかもしれないですね。
だからフィリピンは色々な文化や制度、技術を学び、第二次世界大戦時に旧日本軍から解放してくれたアメリカを愛する一方で、このひどい仕打ちを恨んでいる複雑な心境です。だから頭ごなしにアメリカから人権の事を言われると、こういう辛い歴史を思い出すのかもしれないですね。「アメリカの人権はフィリピン人は殺しても良い事なのか?」と言う具合だと思います。

市長時代には自らハーレダビットソンで市内巡回をしたり、タクシードライバーに扮して本当の市民の実情を自分の目で確かめたりと型破りなスタイルですが、抜群の行動力で改革を進めた実績が認められていきました。又、汚職まみれの歴代大統領にうんざりした市民の期待を背負って大統領に当選したのだと思います。

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人権の大切さを考えてみる

そんなドゥテルテ大統領がいつも非難される犯罪者の人権問題はとても難しい舵取りだと思います。
麻薬に手を染めてしまった犯罪者も更生するチャンスは与えられるべきで、その場で撃ち殺すのは間違いです。
このように守られるべき加害者の人権もある一方、同様にいやそれ以上に被害者や壊れてしまった両方の家族の人権はもっと守るべき話だと思います。麻薬は人格すら壊してしまい、結果犯罪者の周りの何人もの人が必ず不幸になります。父親が麻薬に手を染め子供が売春宿に売られて、仕送りで麻薬を買っていたなんて話も聞くことがありました。それ程モラルの無くなる麻薬に手を染めさせない為、絶対に許さない姿勢を示すタイミングはあると思います。

それと大統領は色々言っているけど、大統領自身が容疑者を撃ち殺している訳ではありませんよね。実際に行き過ぎた行動を取っている人は現場の自警団の人が多いようです。自警団の人も犯罪行為について考えるべきで「大統領が言ったからやっただけ。撃ち殺しても無罪!」という訳ではないと思います。個々の人が自らどうすべきかを考えて行動する事は国民皆に求められる事だと思います。

それを踏まえても国のリーダーが示す姿勢が国の未来を決めると言う大きな事実があり、どんなリーダーを選ぶかが国民に与えられた義務であり権利です。「誰が政治家になっても一緒だよ」と言う絶望感はきっと既得権益を守りたい人が組織票を崩される事を恐れて吹き込んだ、まやかしじゃないかと思います。

最近特にテレビが面白くなく見たい番組がほぼ無くなってしまいました。ワイドショーは1回見れば3-4日ぐらいは他のワイドショーでも同じ内容を切り口を変えて繰り返しているだけで、芸能人のスキャンダル、コロナの感染者数増加で不安をあおる話がメインに感じます。

だから最近凄く感じるのは、待っているだけでは何も成長出来ないと言う事。単にテレビをつけて眺めていても進歩がないなら、ちゃんと自分で取りに行く事が大切だと思います。あと何を取りに行くかも意識しないといけないと思います。ノウハウを知りたがる人が多いけど、やり方だけで解決するのかどうかも見極める力をつけたいと思いました。

合わせて読んで頂ければ嬉しいです

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