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ファンファーレも良いけど風鈴が好き

8月21日はフィリピンの祝日「ニノイ・アキノ・デー」です。実はこの日はフィリピンの歴史が動いた事件が起きました。アキノ上院議員が暗殺された日です。
この事件で「革命のファンファーレ」が鳴り響き、そしてそのムーブメントが半年後のピープルパワー革命に繋がります。パッションが国中にこだましました。
パッションはあるけど、リコーダーすら満足に吹けない私は、今カスタネットを家中探しています。

歴史を変えた勇気ある行動

フィリピンには興味深い歴史が数々あります。今回は革命についてご紹介します。

第10代フィリピン共和国大統領の「フェルディナンド・マルコス」は独裁者として有名です。奥様は自宅に1060足の靴、15着のミンクコート、508着のガウン、888個のハンドバッグをコレクションした「イメルダ婦人
マルコスは在職中に戒厳令を発動し、大統領職と首相職を兼任しながら通算20年間反勢力の弾圧を行いました。
又、多くの政治家も自らの命を守る為海外に亡命しました。「ニノイ・アキノ上院議員」は在職時に政権への反対活動で逮捕され死刑を宣告されたけど、彼は国民に人気があり政府は刑の執行の反発を恐れ、海外へ追放したのでした。
しかし3年後の1983年に「政治を正そう」と硬い意思をもってフィリピン帰国を決意しました。帰国前日は日本の番組「JNN報道特集」の取材の受け、翌日マニラ空港に到着した際、降り立った時にタラップの上で狙撃されて亡くなりました
飛行機を降りる前、記者に「必ず何か起きるからビデオを回してくれ」と依頼したそうです。犯人はゲリラ兵の単独犯行として同じく空港で射殺されたのでした。

どう見ても黒い闇の力でねじ伏せたって感じですよね。

しかしこれを機にアキノ上院議員の奥さん「コラソン・アキノ氏」をリーダーに反政府運動が盛り上がりを見せました。マルコスは国民の批判をかわす為に、任期途中の翌年2月に大統領選を行なって、実際の選挙結果ではコラソン・アキノ氏が約80万票差で勝利したのに、中央選挙管理委員会は大統領の圧力で「マルコスが160万票の差で勝利した」と発表したんです。
それに対しアキノ婦人のシンボルカラーであった黄色のシャツを着た国民が怒りを露わにして抗議のデモが起き100万の群衆がマニラのエドゥサ通りに集結しました。
国防長官や参謀、そして後ろ盾だったアメリカ政府からも見放されたマルコス大統領は、2月25日アキノ婦人が大統領就任宣誓を行った際に、マラカニアン宮殿からヘリコプターで脱出してハワイに亡命しました。

こうしてエドサ革命が無血で成立しました。

コラソン・アキノ大統領の人気は絶大で、うちの嫁は今でも「唯一汚職に手を染めない大統領」と褒め称えています。息子の「ペニグノ・アキノ3世(通称ノイノイ)」も2010年15代大統領就任。輝かしい経歴を残しました。

僕の大きな野望

このドラマの様な話は、苦難を乗り越えハッピーエンドを向かえた実話で、まさに「革命のファンファーレ」が鳴り響いたサクセスストーリーだと感じます。
アキノ氏の成し遂げた感は「絶大」ですね。「ヒーローと言う称号」を勝ち取った人で間違いなさそうです。

でも私も大きな野望があり勝ち取りたい未来があります

その野望は「世界を良くしたい」です。
ははは!出来ればノーベル平和賞受賞間違いなしです。

自分でも笑っちゃうのですが、意外に真剣に狙いに行きたいとも思っています。と言うのも僕の人生が自分でも面白くなったなと感じるのは、やっぱり「フィリピン」に暮らして色々な文化の違いを知ってからなので、フィリピンと日本の懸け橋になり「恩返し」で役に立ちたいと思います。

今一番関わっていきたい事は「スタディ・ツアー」です。貧困問題や環境問題など様々な問いと学びを体験出来るプログラムがNGOなどから提供され、フィリピン人へのサポートが行われています。
でもこのプログラムは滅私奉公的なボランティアではないんです。参加者は今後社会で注目されるSDG‘s」の勉強になりますし、教科書に答えが書いていない問題に取り組むのですから、仮説を立てて検証し、結果を分析して問題点を抽出して、改善案を再度実行する、を繰り返す「PBLプロジェクト・ベースド・ラーニング」を実践します。考える力を養える事がベネフィットで、しかもフィリピンなら英語で会話しながらと、最強です。

この事を通じて学びを深めた人が、この世界の未来を良くしてくれたら、間接的ですが私は「世界を良くすることが出来た」と言えそうなので、そこを目指してます。

輝かしい成果を出すスタイルって

最近入った有料オンラインサロンで、ユニーク且つ居心地の良いものがありました。ビジネスのカリスマ的存在西野亮廣さん関係の「小谷家族」と言うグループです。
現職ホームレスの小谷さんが緩―く始めたサロンは本当に頑張らない、えーかっこしない、いい加減でだらしない、でもめっちゃめちゃ皆が優しいです。雰囲気最高!

僕は自分の夢を実現したいけど、コラソン・アキノ並みに頑張るのは厳しい。もうすぐ58歳なので体力も気力もそこまで続かない。やっぱり気持ちだけ20代では無理がある(汗)でも夢をあきらめるのは絶対イヤ。そんな時にこのサロンとフィリピンが僕に教えてくれました。

僕は半分頑張るから、みんな後半分頑張って(笑)」みたいな事。

「革命のファンファーレ」が鳴り響き輝く道を羨望の中歩むのは、めちゃ「カッコイイ」と思うけど、必要以上に「頑張らないといけない」と感じる事が多そうな気がします。

そうすると「どこかで疲れる事」があった時、「リーダーが弱音吐いたら、部下はどうなるねん」て言う強迫観念から抜け出せへん気がします。それはしんどい!

それより縁側で夕方「ちゃりんちゃりん」と夕凪に鳴る風鈴の音に呼び寄せられる様に集まって、ビールでも飲みながら皆でちょっとだけ頑張るって方が楽しそう。

「努力なしでは夢を実現出来ない」は事実やけど、体悪くするぐらい頑張るのもおかしい。

きっとこれからは楽しいのに自然にいい事出来た!ってスタイルが一番かっこよくなると思う。いやそうなって欲しい、そうしていきたい。

ちょっとだけ頑張るので力貸してください。

ノーベル平和賞のメダルは順番で回しますんで(笑)


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