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経営者が情報発信するときの10のヒント

最近は、経営者自らTwitterやnoteなどで情報発信することが増えてきました。でも、なかなか発信というのは難しいもの。「どうやって発信したらいいのか?」「何を発信したらいいのか?」は迷ってしまうものです。

僕のところにもたまに「どうすればいいでしょうか?」という相談が届きます。ということで今日は経営者が情報発信するときの10のヒントと題して、まとめてみたいと思います。

①自分の半生を書く

まあこれは「鉄板」のコンテンツなのですが、自分の半生を書くということです。これがいちばんコンテンツにはなりやすい。

特にSNS 上では、人は「会社」に興味を持つのではなく「人」に興味を持ちやすいんです。よって経営者としての立場で書くのではなく、一人の人間として発信することを意識してみるといいと思います。

半生といっても幼少期の頃からつぶさに振り返っても長くなりますし、そこまで興味を持てないので、就活あたりからの話を書くといいのではないでしょうか。

②創業期のストーリーを書く

特に創業社長であれば、創業期にはたくさんのストーリーが詰まっているはずです。

「人を集めるのが大変だった」とか「四畳半の部屋から始まった」とか「残高が底をついた」とか……。

少なからず苦労話もあるはずです。ベタかもしれませんが、そういうところに人は惹かれると思うので、創業期のストーリーを書いてみるのはオススメです。 

③成功譚より失敗談を書く

ついつい自ら発信するときは、うまくいった話とかいいとことばかりを書こうとしてしまいがちです。でもそうではなくて、失敗談を書くというのがコツだったりします。

僕自身もSNSを眺めているときに「こんなにうまくいきました」という話よりも「倒産して大変なことになりました」「社員が逃げちゃって一人になってしまいました」「借金を抱えて大変なことになりました」という話についつい目が行ってしまいます。

人は他人の失敗から学びたいと思うもの。よって恥を忍んで失敗談を書いてみるのもオススメです。

④仕事術などのノウハウを書く

「ノウハウだなんて軽薄な!」と思われるかもしれませんが、そもそもなぜ人はコンテンツを読むのでしょうか? それは「自分のプラスになるから」「自分の役に立つから」です。

心がけている仕事のやり方とか、手帳やノートの書き方など役立ちそうなノウハウをお持ちだったら、ぜひ書いてみてほしいのです。すると誰かの役に立って、そのコンテンツは読まれるはずです。

「別にノウハウを紹介したいわけではない!」という人もいるかもしれませんが、ノウハウというのはある種の「呼び水」なんです。本当に言いたいことは後半に書けばいい。

本当に言いたいことを読んでもらうためにも、まずは仕事術などを披露して人に集まってもらう。それから言いたいことを書いても遅くはありません。

⑤発信にリスクはつきものだと心得る

発信というのは不特定多数の人が見るわけなので、どうしたってリスクはゼロにはなりません。何を発信しても思わぬところで不快感を抱いてしまう人は出てきます。

つい「これを言ったらあの人がなんて思うかな……」とか「偉そうに見えないかな……」などと思ってしまうのですが、リスクがあるからといって発信しなければ何も始まりません。

釈迦に説法ですが、リスクゼロでは前に進まないというのは「経営」と同じなのではないでしょうか? 発信することにはリスクがある。でもそれ以上のリターンはかならずあるはずです。

⑥コンテンツメーカーでなくメディアになる

これは「ネタ切れ」のときに思い出してほしいヒントです。

自分のネタというのには限界があります。「もう書くことがないよー」と思ってしまうわけですが、そういうときはまわりで起きたできごとについて書けばいいわけです。今日読んだ本だったり、今日観た映画だったり、会社で起きたできごとについてだったり、知り合いの経営者から聞いたことであったり。

そうやって自分が「コンテンツメーカー」になるのではなく「メディア」になって、まわりで起きたことを「伝える」人になればネタは永遠に出てくるはずです。

⑦まわりから「おもしろいです」と言われたことについて書く

これもよくあることなんですが「自分には大したノウハウはない」とか「面白い考え方なんて持ってない」という方がいます。でも、そういう人に限って、その人があたりまえのようにやってることや普通に考えていることがユニークで面白かったりします。

つまり「自分では面白いと思ってなくても、まわりが面白いと思っていること」は何かあるはずなんです。毎日日記をつけているとか、毎日近所を掃除しているとか。

そういう「自分にとってはあたりまえ」だと思うようなことも他人に話してみると「それはすごいですね!」などと言われたりします。そういうことについて書いてみるとおもしろいコンテンツになるはずです。

⑧ビジョンは原体験とともに書く

ビジョンを発信している経営者は多くいます。「こういう世界にしたい!」とか「この会社はこうしたい!」とかです。そうやってビジョンを書くわけですが、それだけだと抽象的になり過ぎてしまっていまいち刺さらなかったりします。

なので、ビジョンを語るときは「原体験」とともに書くのをオススメします。つまり「なぜそういう世界にしたいと思ったのか?」「なぜそういう会社にしたいと思ったのか?」 その原体験、きっかけについて書いてみるわけです。すると具体的なエピソードも混ざってきて、経営者のパーソナリティも伝わって、すごく面白い記事になるはずです。

⑨思考整理と発信の価値を認識する

これは発信のヒントというか、ちょっとめげそうになったときに思い出してもらいたいことなんですが、こうやって「自分の考えをきちんと整理して、文章にまとめて発信するということには、すごい価値がある」ということです。

外から見れば、ただのTwitterであり、ただのnoteなのですが、自分の考えを整理し、まとめて、発信するというのは、ある種「事業開発」にもつながるすごく大切な作業だと思うんです。

経営者の脳の中は「最強の事業開発室」であるというのが僕の持論なのですが、いろいろ頭の中で考えていても、それを外に出さないことには実現していきません。なので頭の中をまず整理してみて、脳の外に出してみる。そうすることでいろんな反応が得られるはずです。それが結果的に、採用候補者に届いたり、投資家に届いたり、社員に届いたり、取引先やお客さんに届いたりする。

ただの「発信」かもしれませんが、その効果・価値というのは思った以上に大きいものだというのを思い出してほしいなと思います。

⑩あくまで経営が本業であることを忘れない

以前「なかなかnoteがまとまっていかなくて、1ヶ月くらい下書きをいじくりまわした挙句、出すのを断念した」という経営者に出会いました。もちろんそれでも考える作業はしているのでムダだとは思わないのですが、やっぱりちょっと時間がもったいないなと思うわけです。

やはり、あくまで経営者は「経営」が本業です。なので、発信だけに時間を取られないようにしたいもの。ずっとTwitterばかりやっている経営者に社員はついてこないかもしれません。

なので、情報整理やコンテンツ制作・発信を誰かにサポートしてもらうというのもアリかもしれません。

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