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光の啓示「第2章 アート脳に改造?」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。


定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

第2章 運だめし!のつづき アート脳に改造?

月日がたつのも早いもので、
バリ島の「光の啓示」を受けてから、

アート活動も5年目に突入していた。

アートの「アの字」も頭になかった凡人の私が、
アート活動を始めるとともに続けてきたことがふたつあり、

今回は、そのことについて書きます。

これはいまでもつづけていることでもあります。
とは言え、これらもアートにかかわることなのですが・・・。

ではひとつめ、
それは、「アート脳」にすること。

アート脳?

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なにそれと思う方もおおいと思いますが、
脳をアートに関連することだけ考えている時間をおおくして、

常に脳をアートに最適化することです。

日々生活していくうえで、アートに関するアンテナをたてて
アート以外に考えなければならないことを少なくして、
余分な情報を極力取り入れないようにするのです。

そのためのひとつの方法として、
きょくりょく物をもたないようにすることをしています。
いまでいう、「ミニマリスト」ですね。

いまから30年くらい前は、ブランド品や高級車をもつのが
ステータスシンボル。
とにかくいいものをたくさん持つことがおしゃれで、
いいとされた時代に、何も持たず、
絵を描くために引きこもることは、
当時の社会人としての考えとは真逆な行動なために、
変人扱いもずいぶん味わった。

たとえば、車を所有することがあたりまえの時代に。
車を持たないことは、
いまでいうスマホを持たない人のようなものだ。

口には出さないが、「えっ、スマホ持ってないの?」と思うだろう。

車をもつことで、考えなければならいことは、
 ・運転のストレス
 ・事故にあう可能性
 ・交通違反
 ・盗難やイタズラにあう可能性
 ・損害保険加入・更新
 ・メンテナンス費用
 ・車検費用
 ・税金の支払い
 ・駐車場費
 ・ガソリンの補給などなど

このように、ものをひとつ所有することによって、
ストレスもたくさんふえる。

車を所有しなければ、
リスクや考えなければならないことが減り、
そのぶんアートのことを考えることができ、
作品や活動のことを考える時間も増え、
制作にも集中できることになった。

つまり、よけいなことを考えるストレスがないぶん、
いい作品ができる。

これが、「アート脳」にするということ。
作品制作に集中する脳に改造する。

いま思えば、世間の常識と真逆のことをすることにもなっていたので、
その影響で、今でも周りの人々からは変人扱いではあるが、
変人になり、あまのじゃく思考をつらぬいた結果、
「アート脳」になることができた。

いまでは、「ものの見方がちがう」とか、
作品制作をする時は、
「ひとなみハズレた集中力がある。」と
いわれるようになった。

作品制作を始めるとすぐに、
集中してゾーンにはいり、
瞑想しているような感覚で、無になる。

それなのに自分ではない感覚で、
なにかに動かされているような

たんたんと手だけが動きつづける。
それが、何時間もつづく。
自分でも不思議だが、
自然にそれができるようになった。

おかげで集中することをコントロールすることもできるようになった。

ふたつ目は、
孤独に対する耐性がそなわったことだ。

バリ島から帰国してからの5年間は、
孤独との戦いでもあった。

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独学のために師匠もなく。
「頭がおかしくなった」と、友人たちからも距離をおかれ、
技法本を師匠に、ひとり孤独に絵を描く練習と、
ホログラムズコラージュの技法研究をつづけできた。

「光の啓示」を信じ、
「信ずる者は己のみ」。

凡人が孤独に対する耐性をつけるには、
絵を描くことが有効だろう。
私がその証明だ。

集中して描いているぶん、
孤独なことをわすれてしまうからだ。

つまり、孤独が日常になり、
おかげで孤独に対する耐性がそなわって不安がまったくない。

それらを続けてきたおかげで、
アートコンペに挑戦すると決めた時には、
「公募ガイド」をみながら、
コンペ出品用の作品が自然に頭に浮かんできて、
どのコンペに、どの作品を出品すればいいのかが
わかるようになっていた。

それによって、絵画からオブジェなど
ジャンルにとらわれずに、制作していくことができた。

そして、でき上がった作品を、
狙いどうりのアートコンペにつぎつぎと出品していったのだった。


つづく


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