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#36 【教員のための生成AI活用ガイド①】 AIが教育を変える!世界の教育現場で活用されるAIとは?


1 はじめに

世界や国内のAIを活用した教育現場の状況

 世界的には、生成AIは教育現場で広く活用されています。アメリカやヨーロッパでは、生成AIを使ったカスタマイズされた学習プログラムが導入され、生徒一人一人に合わせた教育が行われています。例えば、アメリカではAIを活用したリーディングや数学のアプリケーションが普及し、特に学習の進捗状況の把握や個別指導に役立っています。中国でも、AIが教育に積極的に取り入れられており、特に英語学習の分野での応用が進んでいます。 
 日本においても、AIの活用が進んでいます。文部科学省は「GIGAスクール構想」を推進しており、全ての小中学生に対して1人1台の端末を提供し、AIを活用した教育の実現を目指しています。具体的には、AIを活用した学習支援ツールや教育コンテンツの提供、教師の負担軽減のためのAIアシスタントの導入などが行われています。
 今回は、AIが教育現場にもたらすメリットについてご紹介します。

2 教師と児童生徒双方のメリット

 生成AIが教育現場で活用されると、どんな素晴らしいことが起こるのでしょうか?その驚きの効果をご紹介します!

2.1 教師にとってのメリット

事務作業の軽減
生成AIが成績入力や出欠管理といった事務作業を自動化!これにより、教師は本来の教育活動に専念でき、指導やカリキュラムの工夫により多くの時間とエネルギーを注ぐことができるようになります。

効果的な授業準備
 AIが授業計画の作成や教材の準備をサポート。例えば、指導計画に基づいた授業案や必要な資料、スライド資料を自動で生成してくれます。これにより、教師は授業の質を高める工夫や、生徒一人ひとりへの対応に時間を割くことができるようになります。

質の高いフィードバック
 テストや宿題をAIが自動採点し、詳細なフィードバックを提供。児童生徒の理解度を迅速に把握し、個別に適切な指導を行うことが可能になります。

2.2 児童生徒にとってのメリット

 個別最適化された学び
 AIが児童生徒一人ひとりの学習データを分析し、得意分野や苦手分野に合わせた学習プランを提供。自分のペースで学習を進め、効率的に理解を深めることができるのです。

即時フィードバック
 テストやクイズをAIが自動で採点し、即座にフィードバックを提供。間違えた問題の解説をその場で受け取り、学習の進捗をリアルタイムで把握。効果的な復習が可能になり、学習の定着を図ることができるようになります。

自己学習能力の向上
 AI搭載の学習アプリやプラットフォームを利用することで、自分のペースで自主的に学習を進められるようになります。AIが進捗を追跡し、必要な復習や追加の練習問題を提供。児童生徒は自ら学びの計画を立てる力を養うことができるようになります。

 AIの活用は教師と児童生徒の双方にとって、より良い学びの環境を提供し、教育の質がさらに向上していくことが期待されます。「こんなこともできるのか!」と驚くような未来が、もう目の前に来ているのです。

3 Microsoft Copilotの活用

 現代の教育現場では、テクノロジーの活用がますます重要視されています。その中でもMicrosoft Copilotは特に注目されています。
 Microsoft Copilotは、AI(人工知能)を使った便利なツールです。Microsoft 365の一部として提供されており、上記でも紹介した文章作成やデータ分析、タスク管理など、様々な機能が備わっています。これによって、教員の日常業務を効率化し、自動化することができます。

 「Microsoft Copilot」について聞いてみました。すると、以下のような内容が返ってきました。

 Microsoft Copilot は、Microsoft社が提供する生成AIツールで、ユーザーの作業を効率的にサポートする存在です。この名前は「副操縦士」を意味し、ユーザー(操縦士)をサポートする存在であることを表しています。
 Copilotは、以下の技術から成り立っています。

GPT-4: テキストを理解し生成する言語モデルです。文章やコードの生成に活用されます。
Codex: コードを理解し生成する技術です。プログラムの自動生成に役立ちます。
DALL-E3: 入力されたテキストから画像を生成する技術です。画像の認識や生成に用いられます。

 Copilotは、ブラウジング、文章の生成、画像の認識、画像の生成など、さまざまな機能を備えています。Microsoftアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、有料版ではMicrosoft 365と連携することも可能です。

Microsoft Copilotによる回答

 わかりやすくまとめられており、素晴らしいですね。
 今後の記事では、このCopilotを活用するための手順具体的な活用方法について詳しく解説していきます。

4 おわりに

 AIの教育現場での活用は、世界的に進展しており、日本でもその導入が進んでいます。校務の効率化や授業の質向上、個別最適化学習の実現など、様々な方法でAIが活用されています。これにより、教師の負担が軽減されるだけでなく、児童生徒一人一人に最適な教育が提供され、全体の学習効果が向上するという大きなメリットがあります。今後もAIの進化とともに、教育の現場での活用がさらに広がり、より高度で効率的な教育が実現されることが期待されます。

 今後も、授業改善や働き方改革に向けて、効果的な活用方法を模索していきたいと考えています。
 子どもたちの深い学びの実現、教員の働き方改革の推進に向けて、ともに頑張りましょう。

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