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大器晩成す #禅の言葉

仏法の大意を問うても、禅師は言葉では答えようとしない。どの禅師も同様だ。しかし、修行者は一つことに繰り返して探究することがある。そのような姿勢は評価が分かれるものの、一つことを探究し続けると、最後はのんびりとしたあるがままの境地に至る。

大音(だいおん)は声希(ま)れに、大器は晩成す  仏法の大意というような大きな問題に聞き耳を立てる人は少ない。それでも命がけで仏法の大意を求めて修行する大器は後に大成する。あたかも「呆(ほう)を佯(いつわ)り」(阿呆面をしてとぼける)、慢㤆(まんばん、のんびりする)としているが、後に真価が分かるだろうと思っているのだ。いや、そのことすら考えていないだろう。「目下に明なることを意(おも)わず」(すぐさまに明らかにしようとは思わない)に、相手に負けてみせて喜ばせてやればいいと思っているかもしれない。それは、「星漢(せいかん、天の川)却って槎(さ、いかだ)を浮かぶ」かのように、非常に高い禅の境地にあると言ってもいい。

機に当たって作家(さっけ)となる  一方、力量の有る者(作家)は、絶好の機会には禅の力量を示す。いわば、仏法には何の障礙(しょうげ、さまたげ) もなく、「通方の津渡(しんと、渡し場)に舡車(こうしゃ)あり」(四方八方に通じる渡し場には舟と車がある)というように四方八方自由自在なのだから。

はたして、阿呆面をしてとぼけるのがいいのか、機会に乗じて作家となるのがいいのか。

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