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よかれと思って人のために尽くす #禅の言葉

昔は、自分が死んでいく時に三途の渡し賃として棺桶にお金を入れていた。しかし、そのお金までをも他人の為に使い尽す人がいる。「どうぞ呑んでください」と、借金してまでも、他人の為に酒を買ってきて飲ませてあげる人がいる。そして、一生借金を払い続けてしまう。これらは勘定に合うのだろうか。 

眉毛ありや  仏法とは言説を超えたものであるにもかかわらず、言葉で仏法を説くと眉毛が落ちてしまうと言われている。そうと分かっていても、内心びくびくしていても(心虚であっても)、言葉で説くことをやめない人がいる。それはなぜかと言うと、相手の分別妄想を奪い取ってやろうとするためだ。あえて言葉で説く人を、人一倍優れているという意味で、「人に過ぎる胆(たん) 」を持つと言う。

歴歴縦横(れきれきじゅうおう)機感(きかん)に対す  はっきりと自由自在に、敏感に対応している。そのような人が人に過ぎる胆を持つ人である。そのような人の特徴は、「垂鼻(すいび)唇(しん)を欺く」(鼻は唇に届くように垂れ下がる)、「脩眉(しゅうび)眼(まなこ)に映ず」(長い眉毛は眼のところまで届く)といった貴い姿であると形容する。

問題にすべきは、真剣で正しい説き方ではなく、ずさんで未熟な人が分別なく他者に強引に説くことである。そのような人を、「杜禅和(ずぜんな) 」と言う。あるいは、「担板漢(たんばんかん)」(板をかつぐと、片側しか見えないように、物事の一面だけを見て全体を見ることができない人)とも言う。実はこのような人は、意外に多くいることに注意しなければならない。

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