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禅語

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2週間に一度記事をアップします。 禅の世界で言われる言葉には、含蓄のあるものが多くあります。そのような言葉をアップしていきます。
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#関係する人

真の自己を見ることができるか #禅の言葉

真の自己、すなわち仏心を見ることができるだろうか。説明することができるだろうか。昔から、…

TakHirao
4日前

一を聞いてすべてを悟る #禅の言葉

世の中には、特異な人はいるものだ。あるときに見た景色を、一瞬で記憶して、そのままに絵にし…

TakHirao
2週間前
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維摩の病は衆生が原因 #禅の言葉

『維摩経』の主人公である維摩(ゆいま)居士は、病に苦しんでいたという。これは、「衆生病むが…

TakHirao
1か月前
3

外に求めるというこだわりを捨てよ #禅の言葉

声(聞こえる言葉)や色(目に見える色・形)にこだわるのは、「外に福を(利益を)求める」のと同じ…

TakHirao
1か月前
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分別すれば相応した影が現れる #禅の言葉

ああだこうだと分別すれば、それに相応する偏りが出てくる。何事も空だと自覚した途端に空見に…

TakHirao
2か月前
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大器晩成す #禅の言葉

仏法の大意を問うても、禅師は言葉では答えようとしない。どの禅師も同様だ。しかし、修行者は…

TakHirao
2か月前
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悟る前と、悟った後 #禅の言葉

衆生を斉度しようとする菩薩の想いは、非常に気高い。禅の修行は、菩薩を目標とすべきだ。ただ、悟る前の状態は、あたかも瑠璃の器の中で栗餅をつくようなものだ。すなわち、瑠璃の器の中では器を壊さないように栗餅を慎重につくので、まだまだ自由自在ではない。 人を驚かす浪(なみ)に入らずんば、意に称(かな)う魚に逢い難し  怒涛(いかり狂うような大波)に飛び込まなければ、目標とする思いの魚を取ることはできない。それができて初めて、悟りの境地に入れるというものだ。父母未生以前本来の面目を悟

あれがいいか、これがいいか、などと考えるな #禅の言葉

あれがいいか、これがいいか、などと考えるのは妄想であり、恥をかくことになる。このことを、…

TakHirao
3か月前

真理をどう表現するか: 一円相 #禅の言葉

禅の世界では、悟りや仏性や真理や宇宙全体などを「○」のように、一つの円の形(一円相)で表現…

TakHirao
3か月前

修行して悟り、利他する #禅の言葉

修行のスタートは、「この世の中に真実の道は一つしかない」と信じて分別を無くしていくことで…

TakHirao
4か月前
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真の自己は智不到と言える #禅の言葉

心(しん)とは、全てのものが常に活動・変化し続けていることを表す語であり、真の自己とか本来…

TakHirao
4か月前
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文言へのこだわりが執着ということ #禅の言葉

私たちの周りに起こっていることは瞬間の姿であって、常に変化していると知るべきだ。諸法に常…

TakHirao
5か月前
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悟っていない時には何かに付いている #禅の言葉

悟っている人と悟っていない人の差は、「何かにこだわっているかどうか」にある。悟っていない…

TakHirao
5か月前
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優れたもの同士のやりとり #禅の言葉

互いが禅師と呼ばれるような人は、問答においても精神集中して真剣勝負をする。そのことを、「覿面(てきめん)すれば真鎗実剣(しんそうじっけん)を相持(あいじ)す」(対面すれば、本物の槍(やり)や実際に剣を以て臨むが如く真剣勝負する)と言う。    全機大用(ぜんきだいゆう)を貴(たっ)とぶ  全ての機鋒(するどい勢い)ある大用(大きな作用・働きが縦横自在)が禅門では貴ばれる。たとえば、どこから呼んでも「うん、うん」と即座に返事するのは、大用(仏心の働き)である。 多くの人は、