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平尾のブログ

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2022年6月の記事一覧

ありのままのすがたとはどのようなものか(821)

ありのままのすがたとはどのようなものか(821)

ものごとを見たり聞いたりする時などでは、ありのままのすがたで見聞きするのが良いでしょう。もしも、勝手なフィルターで見聞きしたり、恣意的なバイアスをかけて見聞きしたりしていたのでは、正しい結果になることは難しいでしょう。

では、「ありのままの姿」とはどのようなものでしょうか。

人がものごとを見聞きする時には、まずは感性による直観で見聞きします。まずは分別することなく、どのように見えて実在している

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ものごとを素直に見る順観と逆さに見る逆観がある(820)

ものごとを素直に見る順観と逆さに見る逆観がある(820)

ものごとと対峙する時には、素直にそのまま受け止めて見ていく方法と、なぜそのようになっているかを深読みしていく見方があります。前者を順観(じゅんかん)、後者を逆観 (ぎゃっかん) と言います。

例えば、
「何も知らない無知」であるが故に誤った認識によって悪さ加減が起こる、
原因となるものがあるから、現在の状態が起こる、
と見ていくのが順観です。
一方、原因があって次の結果が生じることをしっかりと理

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六感から得たもので何を感じるのだろうか(819)

六感から得たもので何を感じるのだろうか(819)

人間には、六つの感覚器官があります。色やものを見る眼、声や音を聞く耳、香りを匂う鼻、味わう舌、触る身(手足の皮膚)、対象を自覚する意です。
これらは、もともと人間が個々に有するものであり、感覚の原動力の元という意味で「六根」と言います。これらは、外界の環境や対象物を認識するという働きを有しますから、「六識」とも呼びます。

 [参考] 「知る」は、単に「見た」「触れた」だけのもの。
   「知る」

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なぜ執着心・妄想が起きるのか(818)

なぜ執着心・妄想が起きるのか(818)

ものごとを素直に、ありのままに見ていけば、妄想など起こらないものです。しかし、多くの人が執着心を持って妄想を抱くことが多いようです。そもそも、なぜ執着心・妄想が起きるのでしょうか。

人間は、他と関与することなく、自分の世界だけで生きていけば妄想を引き起こすことはないでしょう。しかし、人間には六つの感受機能、感覚器官(眼耳鼻舌身意)によって外界を見聞きしています。六つの感覚器官から色々な情報が入っ

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