自己に意識を注力する(800)

セルフ・アウェアネス(Self Awareness)という言葉があります。セルフ・アウェアネスとは、自己に意識を傾け、自分自身について深く理解することです。ここで言う「自分自身」とは、人間が生来的に持っている非常に純粋で清らかな性質(本性)と、後天的に形成されてきた自我を指しています。

本性は、全ての人間の間で共通の普遍的なもの、いわば真理と言っていいものです。例えば、晴れ渡った澄み切った朝を

人間が持ちやすい7つの感情(799)

人間は、得てして自分の感情に流されやすくなります。ただ、自分の感情に流されるばかりでは、人間関係にヒビが入ることになります。大切なことは、どのような感情が発生するのかを理解し、それらの感情に対してどのように対処していくかを考えていくことです。
今回は、私たちが持ちやすい人間の感情をまとめてみたいと思います。

一般的には、1.喜、2.怒、3.哀、4.楽、5.愛、6.憎の六つが代表的なものです。これ

独り立ちする人に有用な事柄(798)

全ての世界で、師と弟子のような関係が存在します。その場合、弟子はいずれかの日に独り立ちすることになりますが、師はどのような言葉をかけてあげるといいのでしょうか。ここに、禅の世界での例があります。参考になると思いますので、要点を述べてみましょう。

[中国臨済宗の中興の祖と言ってもよい法演禅師の例: 守るべき三つの戒め]

一、得た権力・権勢は、使い尽くさないようにする
一般的に独り立ちとは、部

自分の中にある赤子のようなこころ(797)

あらためて自由ということを考える(796)

世の中には、自分が好き勝手なことをすることができるのを「自由」なのだと思っている人がいます。たとえば、緊急事態宣言で外出制限が出された時に、「自分は大丈夫だ」と言って、勝手に外出するといったケースです。これは、果たして自由な行動なのでしょうか。

あらためて、自由ということを考えてみたいと思います。「自由」が意味するものには、大別して三つあると思います。

(1) freedomという自由: