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働き方改革という愚策(自爆テロ)

最近、日本だけ賃金が上がらないとか、成長していないとか、もう嫌になるくらい言われています。

日本が経済成長しない理由はたくさん考えられます。政府の無意味な規制が多すぎるとか、ITがわからない年配者がいろいろ牛耳っているとか(笑)、教育とか、日本人が劣化してきているとか、もう数え切れないくらい。

その中でこれは間違いなく原因だと思えるものがあります。それは、日本人が働かなくなったという事実です。

昔と違って、アホみたいに休むようになっているのに、そのことを忘れているのか、棚に上げているのか知りませんが、自分が休んでいるくせに「給料上がらない、政府が悪い」というのはお門違いでしょう。

こんなに休みが増えて、給料が上がらないというのは、考え方によっては奇跡的なことでして、実質給料は上がっているといっても過言ではない。休みが増えれば給料は下がってあたりまえ。

簡単に計算してみますね。

昔と比べて増えた祝日 5日(現在16)
有給の取得 5日(少なくとも。昔は誰も取っていない)
土曜 26日(昔は隔週休みだった。年間53週÷2)
合計36日

こんなにも休みが増えているんですよ。これで経済成長します??給料上がります??

そもそも、働き過ぎだ、というのは国内から出てきた話ではなく、欧米からきたもの。奴らは日本が成長していることが気に入らないので、「働き過ぎだ」と言っているんです。なんとか勤勉な日本を「ナマケモノの国」にしてしまいたい。現に、日本よりアメリカの方が労働時間が多い。日本はアメリカに対して「働き過ぎだ」と言わねばなりません。アメリカが日本より経済成長しているのは、日本より働いているから、という言い方もできる。

日本を経済成長させるのは簡単。有給の強制消化などというアホ政策を撤廃し、週44時間労働にし、意味不明の祝日を廃止すれば、確実です。後は消費税を5%ぐらいにすればもう間違いない。

現にこういう国もあるわけで。理屈としては正しいと思います。まあ、これ朝日の報道なんで、デンマークの政策には反対なんでしょう。ただ、デンマークは事実として祝日を減らしている。1日で580億だそうなので、単純にこれに36かけると20,880億円。2兆円。これデンマーク単価。

日本はデンマークの約10倍くらいのGDPなので、単純計算で、36日余計に働けば税収20兆円となります。消費税1%で約2兆円なので、消費税ゼロにできます(笑)。GDPも税収も爆上がり!(架空の単純計算なので、当てはまらない可能性もあります。お笑いとして読んで下さい)

もし、労働時間を増やしたらGDPはどれくらい増えるのか、試算したものがありました。法政大学経済学部の小黒先生が試算しています。これです。11枚のPDFですが、10枚目にあります。

1990年と同じ労働時間と仮定すると、GDPは160兆円増える!一人あたりGDPも世界一の伸び率になることが示されています。この研究結果はもっと評価されていいんじゃないでしょうか?

昨年(2023)の名目GDPは591兆円。これに160兆足すと、751兆円。仮に1ドル155円とすると、約4兆8451億ドルとなり(間違っていたらすいません)、世界第3位に返り咲きます。

アホみたいに休みながら、給料上がらないと言っているのが日本人です。当たり前です。働かずに発展などするわけない。自爆テロです。そもそも人手不足なのに、意味不明の祝日を増やしたり、有給を強制消化させるなど狂気の沙汰。余計人手不足になることがわからないんでしょうか?

給料上げたいなら、働けばよい!!経済成長したいなら働けばよい!!休んでいながら給料上がらないなどと文句言うことはできない!

簡単なことです。間違っていないと思うんですが。。あくまでマクロ経済的な話なので、個人に当てはめないように。「自分は休みなしで働いているのに給料上がらない!」とか、そういう人もいるでしょう。そういう人を批判しているわけではないです。私が言っているのは経済全体の話ですから。

休みをドンドン増やしても給料は下げられないので、値段に転嫁するほかありません。物の値段が上がっているのは円安やら需給バランスの他に、誰も働かなくなっているという要因もありそうな気がします。これは計量モデルがあるのかもしれません。

最後に少しだけ。

人口が減ると経済も縮小していく、というのが暗黙の了解のように語られていますが、先の小黒先生の研究結果を見ると(これは私の推測ですが)、人口と経済成長にはそれほど大きな相関関係はないのではないかとも思えます。なぜなら先の論文に、「GDP成長率は、人口成長率以上のスピードで伸びてきた」と書かれているからです。人口減少局面ではどうなのかわからないと控えめな言い方をされていますが、単純に考えれば、人口が減少したからといって、必ずGDPが下がるとは言い切れないと思います。

なので、人口減で経済が縮小してしまうから、移民を入れて経済を維持する必要があるというのは、単なる思い込みにすぎない可能性があります。数学的に証明されておらず、仮説なのかも、ということです。またこのあたりは探してみようと思います(いろいろ研究結果があるかもしれません)。

個人的には欧州の状況を見ていると、移民に賛成はできませんね。少なくとも数学的にきちんと経済効果を立証してからにすべきです。


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