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物と心のバランス

おはようございます。

戦中派の人は稀有な経験をしました。

人間の価値観が、劇的に変わる経験です。
鬼畜米英、お国のためにの価値観から、
日米同盟、民主主義の価値観へと
反転しました。
学校の教科書は黒塗りされ、
先生の、大人の言うことが変わったわけです。

耳を疑ったでしょう。
人の言葉を疑い、
イデオロギーに背を向けたくなったでしょう。

その経験が戦後日本人を
ものづくりに向かわせたと
養老孟司さんは言います。

そして同じことが、明治維新でも起き、
明治時代のプラグマティズムに繋がった
と話します。

司馬遼太郎さんもそのように考えて、
明治時代にスポットライトをあてました。

では、
プラグマティズムが無条件に良いかというと
私には疑問があります。

プラグマティズムを追求した戦後日本は、
エコノミックアニマルと揶揄されました。

弱肉強食の戦国時代に疲れた日本人は、
安定した統治を求めて
江戸時代の安定を
受け入れたのかもしれません。
士農工商はイデオロギーそのものです。

さて、今の時代です。

新自由主義のなんでもありの時代を経て、
少しは言葉に重みを持たせたい
と私は思い始めています。

できれば、物か心かという対立軸ではなく、
物と心を融合させられたら素晴らしい。

物に心を込めることができる日本人なら、
それをしたい。

今日もよろしくお願いします。

安島

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