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アントニオ猪木と立川談志の共通点

おはようございます!
 
アントニオ猪木さんのことを調べています。
 
アントニオ猪木さんは、
「元気ですか?!」
「1、2、3、ダーっ!」
のアイコンで人生を突っ走った人です。
 
はやりの
ストーリーや裏話を前面に出したやり方
とは違うと私はみています。
 
それだからか、亡くなってから
彼のストーリーが気になっています。
 
その中で、今、気に入っているのは、
レスラーの藤波辰爾さんが
語っている話です。
「猪木さんは、練習にとても厳しい人でした。
しかし、同じくらい、『チケット売ったか?!』
と営業にも厳しい人でした」
 
レスラーと言うと、
レスリングの練習で
ひたすら身体と精神を鍛えている
イメージがあります。
 
しかし、お客さんがチケットを買ってくれて、
握りしめたチケットが
汗でしめるくらいの試合を
見ていただいて成り立つ仕事です。
 
地方巡業では、
街々の体育館にリングを設営して、
お客さんのためにいすを並べ、
終われば、それを撤収して、
次の町に行くわけです。
 
町ごとにチケットを買ってくれる人が
いなければなりません。
 
厳しい練習をしながら
そういうことをしているのです。
 
レスリングの職人さんだけでは
生きていけない世界です。
 
「チケット売ったか?!」
とレスラーに緊張感を与える猪木さんは
経営者だったのです。
 
長続きするわけです。
 

 
同じような話で、立川談志さんも好きです。
落語の協会に背を向けて、独立します。


しかし、独立するということは、
新宿末広亭や鈴本演芸場などの
常設の興行小屋、寄席が使えない
ということを意味します。
 
弟子たちは、
自分の芸をみてもらうために、
公民館などを借りて、
チケットを売らなければなりません。
 
芸を磨くのも大変なのに、
そうした営業もしなければならないのです。
 
せっかく、会場を借りたのに、
数人しかお客さんがいない
ということもあるそうです。
そうした閑散とした会場でも、
お客さんに満足してもらわなければ
なりません。
 
どうしようもなくて、
たい焼きを買ってきて配って
一緒に食べながら
芸をみてもらったこともあるそうです。
 
だから、立川一門の芸は面白いのです。
 
私は、こうした世界がとても好きです。
 
職人さんは、
それはそれで素晴らしいと思いますが、
それだけではない
経営者の体験をしている職人さんは
凄みがあります。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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