屋根はどれがいい?②(瓦屋根のポイント)
昨日は、昔からよく使われている屋根、
瓦についてのお話しでした。
寺社仏閣で使われてる和瓦だけでなく、
洋風の家に使う洋瓦やフラットな平瓦とか、
いろんな形状があるんですよ。
そんなお話しでした。
今日は、瓦屋根のいいところと
気になるところをお話ししていきます。
瓦屋根のいいところ。
どんなところだと思いますか?
一番は、やはり、長持ちということですよね。
だって。
古い寺社仏閣や古民家なんかで使われて
百年単位だったりしますから。
素材としては、焼き物なので、
外壁でご紹介したタイル同様、
耐久性は抜群です。
素材として堅いので、よほどのモノが
衝突しなければ、割れてしまうことも少ないですし。
それと。表面に塗装してるわけではないので、
塗り替えは必要ないのは、いいところですね。
それと。
密度が高いので、雨の音を室内へ響くのを
軽減してくれます。
最近、夏場によくあるゲリラ豪雨でも、
雨音が気になることって少ないですよ。
そうそう。
よく、断熱性があるって言われたりしますが、
断熱材みたいに働くという意味ではなくて、
瓦と下地の間に通気があるので、夏の暑さが
抜けやすいという意味ですね。
冬場に何か断熱性があるわけではないですね。
それと。
気になるところとして、よく挙がることとして、
耐震性がよくないという話。。
すごく一面的な見方かなと思います。
屋根の荷重が重たくなるのは、その通り。
でも。
それを見込んで、しっかり構造計算すれば、
「耐震性」は他と比べて同等です。
なので、気になる点ではないですかね。
それ以上に、瓦と瓦を重ねながら
屋根として葺いていくので、あまり緩い勾配に
できないという特徴があります。
勾配が緩いと、裏へ水が廻ったりすることも。
なので、昔は、キツイ勾配しかだめでしたが、
最近は、3/10勾配くらいまでは緩くできるように
なってきました。
ある一定以上の勾配になるので、
四角いモダンなデザインにはフィットしません。
価格は、割高になりがちと聞くこともありますが、
鉄が高騰している今(2023)であれば、
差額といっても、ない印象です。
以上から、瓦って、モダンなデザインにしたい時には
あまりフィットしませんが、それ以外は、
素材として気になる点はないと言えます。
明日は別の素材のお話しです。
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