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生理の終わりと不穏の気配

通勤通学で使うカロリーはけっこうなものなんだなと、娘を見ていてつくづく思います。高校大学と電車で通学していた娘は、その当時も抗精神病薬を飲んではいたものの、そこまではっきりと体重増に悩まされることはありませんでした。それが、大学を中退して家で過ごすようになってしばらくしたら急に体重増です。薬を変えたことや通学だけでなく学校生活でカロリーを消費していたことも影響はあるとは思いますが、通学でのカロリー消費はかなり大きかったと思います。

今は薬も飲んで食って寝ての生活なので、油断しているとすぐに体重が増えます。と言っても本人に身体を動かす気はほぼ無いので、できることは食事の量と内容と食べるタイミングに限られます。昨日は炭水化物少なめでした。今日は朝から「要らない」と言って食べません。別に食べなくてもいいのですが、極端に空腹というか低血糖になるとアドレナリンが放出されて暴れだしたりします。なので、なるべくモデラートに、穏やかに過ごしてもらうためにも、きちんきちんと食べてもらうのが肝心です。

昨夜から今に敷布団を敷いて寝ている娘は布団をかぶってずっと独り言を喋っています。「死んで」とか「死刑」とか、そういういつものやつです。そのたびに「死刑反対」「生きろ」「生きてこそ」などと声をかけてはいますが、反応は薄いです。

生理前に食欲が増すタイミングがあります。逆に減退することもないわけではないのですが、大抵はもりもり食べるようになります。生理が始まるとそれが落ち着いて、終わる頃には食欲が明らかに減衰します。

生理が始まってから終わってしばらくまでは薬の効き方も不安定になります。血と一緒に薬の成分が出ていってしまうからなのでしょうか。ホルモンなどの影響もありそうです。

生理の二週間ぐらい前に不安定で生理前に不安定で生理中に不安定で生理明けに不安定でということになるとひと月の半分近くは不安定だということになります。娘に限らず女性の抱える悩みのひとつだと思います。

食べないと言い張る娘に何を食べてもらうのか。昨夜のスーパーで買ったカツオのたたき(半額)は朝食では「食べない」と拒絶されました。お昼すぎにもう一度試してみます。

「食べる」

いけました。

「明太子でご飯食べる?」

「食べる」

明太子がポイントです。トッピングが魅力的だと食べてくれる可能性が高まります。

「お味噌汁はどれにする?」

飲むかどうかではなく、選択肢を与えて選ばせるという手法は(元)妻がよく使った手です。

「とうふ」

了解です。

漬物やキャベツは断られました。食後のヨーグルトとこんにゃくゼリーも拒否です。ですが、これだけ食べてくれたら万々歳です。

布団にくるまってぶつぶつ独り言を喋る娘に風呂を勧めます。断られます。それならせめて着替えだけでも。もう何日も風呂に入っていないだけでなく着替えてもいないので、せめて着替えだけでも。

着替えてくれました。よかった。

ただし、ちょっと不穏です。

それでも本人も着替えてすっきりしたようです。

夕食はどうするか。本当にカロリー的には食べなくても全然問題ないとは思うのです。ですが、食べないと爆発しそうな、そんな危険な気配を娘から感じています。食べさせたい。どうにかして。

とりあえず「食べない」という娘の意向を確認してから私の分のレトルトカレーを用意します。トッピングは千切りキャベツとタマネギスライス、キムチ、ハラペーニョスライス。ご飯にはターメリックとカルダモンをふりかけました。

全部準備できてからもう一度聞いてみます。

「カレー食べる?」

「食べない」

「あ、そう。じゃ、パパ食べるね。あ、でもその前に飲み物も用意しようかなあ」

飲み物は牛乳に砂糖・酢・カルダモン・バニラエッセンスを加えたラッシーもどきです。

「まだ間に合うけど、カレー食べる?」

「食べる」

うまくいきました。

しっかり食べてもらってから薬です。やや目つきがあやしい。命の母ホワイトは、と聞くと要らないと言います。

「生理終わったから」

「あ、そうなんだ。終わったんだ」

やはり終わっていたか。それならお風呂も入ればよかったのに。でもまあ、急に色々言うと爆発します。とりあえず、今日はなんとか乗り切って、明日から数日は要注意です。

そういえば私は今日も絶不調でしたが、歯も痛んできたのでロキソニンを飲んだら予想以上に効いてくれました。もっと前から飲めばよかった。

今夜は台風が通過します。風雨が強くて気圧が低いと深く眠ることが多いのです。

今回はどうでしょうか。

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