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❨498❩1973.1.11.木.曇/アマゾンに暮らす人たち/ベレン→サンタレン

デッカイなんてもんじゃない。
河巾の広い所は、20~30kmはあるだろう。
よく支流を見るが、この本流と全然変わらな い程大きい。上るにも下るにもかなり困難な道と思う。よく間違わないものだ。

殆どジャングルだが、所々、部落がある。
町でない所にも、民家がポツン ポツンと見える。
カヤぶきの粗末な家ばかりだが、いかにものどかで平和な感じがするが……どうだろう。

水の色は薄茶で始終濁っており、流れはゆるい。何がいるのか見当がつかない。

2艘のカヌーが寄って来た。10才位のアサイ(果実)売りの少年だった。
その少年の胸幅の厚く広いのには、ビックリした。大人以上に発達していた。毎日、上半身だけ使ってくらしているからだろう。
彼等には、カヌーが足代わりらしい。

少女や婆さんが、岸沿いに自分でカヌーを漕いで行く姿も珍しくない。

多分、肝臓が悪くなっているのだろう。 時々、少しだが、胸が気持ち悪くなる時がある。小便の色が黄色い。

ベレンで治そうと思ったが、どうも環境が悪 すぎた。そして生活が不規則だった事が、完治まで行かなかった原因。

今、飲食を節制するチャンスだ。行動範囲も狭い船の上だから・・・。
昨日は、タバコも一本しか吸わなかった。ボディーが二日でしまった。
今度こそ、このブカブカの腹を、へこましてやるゾ。

朝、剣の素振りと拳立てをする。

殆どジャングルだが、所々、部落がある。
町でない所にも、民家がポツン ポツンと見える。
カヤぶきの粗末な家ばかりだが、いかにものどかで平和な感じがするが、どうだろう。




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