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❨517❩1973.1.30.火.曇/軍用機で干し魚と共にボゴタまで飛ぶ/Bogota:Columbia

一夜船で明かし、重荷を背負って、レチーシアの町へ出る。
トラベル・チェックが銀行で替えられずに困 った。パスポートと字体が違うというのだ。

市内の店で親切な主人がおり、やっとペソ(1ドル 22.5ペソ)を手に、飛行場へと急ぐ。四人の連中と、1キロの道を歩いて行く。

ここでも少し出入国のカードが要るとかなんとかで少しモメたが、すぐ解決した。

ラッキーなことに、1時にある軍用機に乗れる事が決まった。
100コント400ペソ(20ドル弱)と安く、2時間位待ち、早速乗り込む。
入国手続きは、この飛行場でいとも簡単に出来た。

乗客5名。あとは臭い干し魚がギッシリ積んであった(50人乗り)。
1時15分出発。この時思わず、落ちた時の覚悟をしたものだ。3時間15分という時間だったが、最初の1時間半は、ドキドキしている間に過ぎた。

機内はベニヤ張りで、ドアーからも操縦席後ろのあたりからも、雲に突っ込むと水滴が落ちてくるし、揺れといったら、クッションの悪いダンプで砂利道を走っているようなもんだ。
翼を見ると、ユラユラ揺れている。

一時間半位、アマゾンのジャングル上空を飛んだ後、アンデスにかかった。寒くなった。長袖シャツ一枚だったので、フルっていたネ。
度々ガク~~~ンと急降下する。椅子から転げ落ちそうにさえなった(シート・ベルトも何もない)。
血の気が引くのが分かる程、恐怖感を数回味わった。

このコロンビアの飛行機で
アマゾンのジャングルからまた
アンデスの町ボゴタへと飛んだ。
1973年1月

<ボゴ夕>(コロンビア主都)
街が見えた。 深い山に囲まれて、ハッキリ見えた。嬉しかった。
しかし、着陸が成功した時は、体の力が抜けてゆくようで、命払いしたと思ったナ!
機内の寒さで、下りてからもしばらく指の先が痺れていた。
ボゴタは寒く、ヤッケを引き出し着る。

バスで下町へ出る。
車内で知り合ったコロンビアーノの男が、安いホテルへ案内してくれた。

美れいで割りと安いホテルに入る(二人部屋・二つのダブルベットで、中には鏡、小机があり、毛布も三枚と十分だった。割カンで25ペソ)。
マナウスから一緒だったギアナ人と相部屋となったが、おとなしい奴だから気にならない。

三人一緒にレストランで飯を食ったが、20日間の船でのまずい飯が想い出されてならなか った。

コロンビアーノが、自分の飯代を払えないと(予想通り)云い出し、俺がキッパリ断ってや った。まったく。

英国領だけに英語がウマイ。なかなか古風ないい町だ。
しばらく散歩し、9時頃、広々としたベッドに入った。

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