早川隆@しいたけが食べられません

小説家 「宵の薬師」 http://tinyurl.com/2p8kb5ej 「高嶺…

早川隆@しいたけが食べられません

小説家 「宵の薬師」 http://tinyurl.com/2p8kb5ej 「高嶺の花」 http://tinyurl.com/y7yz9d5r 「海峡奇譚」 http://tinyurl.com/4wh4cww9 「敵は家康」 http://amzn.to/3RGKt7r

最近の記事

(いまさらですが) 綿涙粉緒さんについて

そういえば、しばらく、小説に関することをまるで書いておりませんでしたね。 このかん、私の同期(?)ともいうべきネット作家の盟友2人の環境に、とても大きな変化が訪れていたので、今さらではありますがエールを送らせていただきます。今日はその前編。 まず、いち早くライトノベルの分野から打って出た、 「ハイテンションなべしゃりOK、実は落語家じゃないか疑惑のある爆笑時代小説家」 こと、綿涙粉緒さん。 彼がホビージャパン社から3巻ほど出している「名湯『異世界の湯』開拓記」が、コミッ

    • シュールな世界に迷い込みました

      ちょっと前のことなんですが、千葉県の銚子市というところに行ってきました。利根川の河口に広がった大きな町で、多くの漁船の基地にもなっています。ていうか、関東の人間なら知らぬ人はいないくらいの場所ですが、意外に行ったことのある人は少ないんですよね(私もそうでした) ちょうど銚子大橋の南の付け根からぐるりと岬の全体をまわり、犬吠埼を通過、関東の突端をまる1日かけて歩いてきました。 あちこちの岸壁につけてある最新鋭のカッコいい漁船群、海上保安庁の巡視艇群、移動式(?)の巨大なケー

      • 煎酒初体験!

        わたしは料理をやらん人間なのですが(後片付けが面倒くさい、ずぼらタイプw)、このたび、「煎酒」なるものを通販で見つけ、購入してみました。 「煎酒」または「煎り酒」。 皆さん、ご存じでしたか? 和食通のあいだでは有名らしいですが、私は知りませんでした(←こら一応歴史作家 日本料理の味の根幹を、おそらくは味噌とともに担う最重要調味料、醤油。しかし、江戸時代の前期まで、実はほとんど使われておりませんでした。 醤油が一般化するのは、おそらく元禄以降、江戸時代の中期くらいから

        • 2023年ありがとうございました!

           あっという間に2023年も終わりですねー  私は、昨年2月に『敵は家康』でデビューしてから2年目。  いくつかのKDP出版物が、もうびっくりするような泰斗の先生方による意外な高評価をいただいたり、昨年の「冷光」に続き、戦国短編「杏の嘘」をBekko誌に掲載することができたりと、じんわりとした満足感に彩られた一年でありました。  成果物としては、以下の通り。 「海峡奇譚」 「高嶺の花」 「宵の薬師」   ※ 短編集 BEKKO 増刊 歴史時代小説特集号 (202

        (いまさらですが) 綿涙粉緒さんについて

          難攻不落の堅城を攻めてきました

          昨週末、行きたくてもなかなか行けない関東屈指の名城に行ってきました。 この城は、かつての小田原(戦国)北条氏の最重要拠点のうちのひとつであり、また現代においても、なかなか本丸に突入することが困難な、難攻不落の堅城としても知られています。 名を、玉縄城(たまなわじょう)といいます。 そして、この城の本丸が難攻不落な理由・・・ そこに女子校があるから(笑) なので、そもそも校内は立ち入り禁止ですし、周辺を怪しい風体の歴史マニアがスマホ抱えてあちこちパシャパシャやりながら歩

          難攻不落の堅城を攻めてきました

          速読王に 俺はなる!  Stage 2

          この仕事をやらせてもらって、いちばん強く感じたこと・・ 「作家ってぇのは、こんなにも沢山の本を読まねばならぬのか!」 私たちは、実におそるべき量のテキストに取り囲まれて生活しています。 このテキストを、より速く、より多く摂取し、理解し、処理することができたら・・・私は、よりパワーのある書き手になれるに違いない! こう考えて、安易に速読王になることを決めた私は、知人でもある京都の速読王、福山さんに入門しました。 それからはや2ヶ月・・・進捗は、どうなのでしょうか???

          速読王に 俺はなる!  Stage 2

          「BEKKO 2023 歴史時代特集号」刊行記念スペースを実施しました!

          みなさま、たいへんご無沙汰しております。 昨年、拙作「冷光」を掲載いただいたインディーズ文芸誌 「BEKKO 歴史時代小説特集号」 が、今年も出ます! カバーアートが上がってきました・・・なんと、AIアートでございます! 収録作品は、次の4点。    十三不塔  「ネヴァーモア(冒険小説)」      達也  「老いた剣客はただ」   しのき美緒  「紙屑絵師」     早川隆  「杏の嘘」 近日、まずは電子で発売予定です! (紙本は来年初頭の予定) 拙作 「杏の嘘

          「BEKKO 2023 歴史時代特集号」刊行記念スペースを実施しました!

          速読王に 俺はなる!

          この仕事をやらせてもらって、いちばん強く感じたこと・・ 「作家ってぇのは、こんなにも沢山の本を読まねばならぬのか!」・歴史小説を構想するための、あるいは考証面を固めるための資料本読み、資料読み。 ・また自分の勉強として、先達たちの過去名作の再読。 ・同じ書き手仲間が出した新作のチェック。 ・まだ数は少ないのですが、献本いただいた作品を拝読。 等々。 もちろん作家業以外に、自分の本業のほうでも、日々かなり膨大なメールやメッセージに目を通さねばなりません。 その他、各種ソー

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (4)

           いやあ、誠にありがたいことですね。  先日、恒例の伊東潤先生の読書会(今後20年の関ヶ原物のベースとなるであろう作品「天下大乱」がテーマ)に行ったのですが、そこで、「礫」時代からネットで本作を読んでくださっていたという読者さんに遭遇。向こうも、私がその場にいるとは思っていなかったみたいでびっくりされてました。  ご自身でも創作をされるとのこと、もしかしたらこれからお名前を聞くようなことも、あるかもしれませんね。とりあえず、感謝の念と歓迎の意を込め、「レッド・オーシャンへ

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (4)

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (3)

          さらに前回の続き。  本作、書き始めようと考えたときの構想(?)は、現在の形とは全く違っておりました。  まず、長編ではなく、中編。もちろん私に長編執筆の経験が皆無で、まったく自信がなかった、いや、書き上げられる可能性などないと思い込んでいたことから自然に導き出される結論です。  ストーリーも、当初はきわめてシンプルなもの。中世の被差別部落に生まれ、己が何者であるかも知らずに育った少年が、あるきっかけで部落を出て、追手を逃れて外の世界を彷徨い、やがて戦場へと足を踏み入れ

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (3)

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (2)

           前回の続きです。  本作では、あちこちに当時の地勢や自然についての描写を入れております。もちろん、自分の目で見たわけではない、単なる想像の風景なのですが。  物語、特に序盤は、有名人物や当時の権力者を軸にせず、一般の平民、もしくは最下層民の目線を通して展開していくので、彼らが見た風景をそのまま描写することが、読者にリアリティを感じてもらうために必須だと思い、ここは初心者なりに意識して、とても頑張った部分です。  で、その風景について、さぞや詳細に現地調査をして書いたの

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (2)

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (1)

           イベント終了後、たてつづけにハプニングが起こり、御礼とまとめの投稿を書くのが遅れました、すいません!  さる1月21日、「敵は家康」読了者のみ参加の読書会を、Zoomにて賑々しく行わせていただきました。  正確な人数はわからないのですが、おそらくのべ40名以上の方においでいただくことができたと思われます。皆様の貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。  さて、そのイベントで出た、本作品に対する皆様の貴重なご意見の数々を、(記憶する限り)再現してみたい

          「敵は家康」読了者限定読書会レポート (1)

          『敵は家康』ネタバレ読書会 ご参加時の注意事項

          ※ 以下、オンラインイベント参加時の基本的留意事項です。 ※ 大勢の皆様に気持ちよくご参加いただくための基本的なエチケットですので、今さらではございますが、どうか一読の上ご配慮いただけますようよろしくお願いいたします! 1) 基本的に、Zoomのマイクボタンは『オフ』にしてご参加ください。生活音や雑音などが全参加者に聞こえ、イベント進行に影響してしまう危険性があります。 (オンになっている場合、主催者側で強制的に変えることがございます) 2) ご質問など、発話されるとき

          『敵は家康』ネタバレ読書会 ご参加時の注意事項

          『敵は家康』 ネタバレ読書会開催します ! (オンラインイベント)

           みなさま、たいへんご無沙汰しております。年末のお忙しいときに恐縮ですが、イベントのお知らせです。  来年、1月21日の土曜日20時から2時間ほど、Zoomによるオンラインイベントを行います。  拙作『敵は家康』の読了者のみを対象にした読書会です。  まだ読んでいない、あるいは読み終わっていない方は参加できませんのでお気をつけください。  参加はすべて読了者のみですので、どんなネタバレもOKの、オールフリートークの場にしたいと思います。ちなみに版元公認(黙認?)です。

          『敵は家康』 ネタバレ読書会開催します ! (オンラインイベント)

          筑前さん、おめでとう!

           長らくご無沙汰してます。昨今、別でやってる仕事が忙しく、なかなか筆をとる機会がありませんでした。  さて、久しぶりのネタは・・・受賞のご報告です。残念ながら(?)私ではなく、私と同じ版元からほぼ同期デビューの筑前助広さんが実現した快挙です!  日本歴史時代作家協会賞(第11回)の文庫書き下ろし新人賞部門で、筑前氏の『谷中の用心棒 萩尾大楽:阿芙蓉抜け荷始末』が、候補作三作の中から選ばれ、受賞のはこびとなりました!おめでとうございます。  10月8日、東京駅近くの八重洲

          新作 「冷光」 発表のお知らせ(一部追記)

           ・・・といっても、次作長編出版の告知ではございません(笑  この一年いろいろありまして、実は肝心の執筆のほうをかなりサボっていたのですが、このたび誠に良い機会があり、短編ではありますが、新作を発表させていただきました。  7月20日(水曜)発売、インディーズ系の電子版文芸誌「BEKKO」の時代小説増刊号の巻頭に、新作「冷光」掲載の運びとなりました。  私にしては、かなり静かな印象の作品だと思います。なにしろとても文芸寄りの掲載誌なので、他の実力派執筆陣に埋もれてしまわ

          新作 「冷光」 発表のお知らせ(一部追記)