2020年5月の記事一覧
向学心の掛け算、支援者の無力 ー春を目指した冬のマラソン
想像に難くないだろうが、新年が明けてから桜前線が北上し始める頃までの期間は、塾業界にとって最多忙のハイシーズンである。「師走」が終わっても、こちらの「師」は3月まで走りっぱなしだ。もちろん独りではない。生徒(や保護者)と共に、春を目指して持久走を走り続ける。
今回は、前回の記事では概念の紹介にとどめた「ゆらぎ」に焦点を当てるため、駆け出しの講師が初めて受験生を送り出した話を綴りたい。
1.直
妄想読書会『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』
1.「読書会」という体験「いま、あなたが子供だったら、どんな習い事をしたいですか」
Facebookの掲示板に上がった質問を見て少し考えた。ピアノ、習字、水泳、子供の頃ありがちだった習い事をならべてみる。絵とか習ってみたかった気もする。
この質問を「どんな体験がしたかったか」という質問に変えて良いならば、と思い付いたのが「読書会」だった。
子供の頃、読書感想文というものが、とにかく苦手だった