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【一億総子育て計画】人生100年、生きててよかったと思える日本へ

子育てを考えることが、協創の社会を生み出すと信じて

人生100年時代、100歳までの自分の人生って、どんな風に思い描けますか?
変わらない社会、希望のない未来、自信のない自分。
そんな状態で人生100年も生きていられない。
そう思ったのがきっかけだった気がします。

四十路を超えて思い出すこの数十年、どこか社会の居心地の悪さを感じていました。
波風立てず皆と同じように振る舞い、周りを気にして本音も言えない。人との違いに不安になる一方で、人に真似されると不満に思う。何に秀でているでもなく、何を目指すかもわからない。そんな、自分も皆もどこか苦しんでいるようなどんよりとした雰囲気を感じています。

もっと本音で腹を割って話し、ワイワイと人々が助け合う社会があっていいんじゃないか。どこか人と人とがバラバラに満足を求めるような風潮にモヤモヤした気持ちがあるのです。

そのモヤモヤを特に強く感じたのが、子育てに関する世の中の意識の持ち方でした。
私には中学生になった娘と、小学4年の息子がいます。子供が小さい頃から、会社員として、別の会社で働く妻と共働きで家事育児をしてきました。その時強烈に感じたのは、世の中のほとんどの人が、子育ての現状や子どもとはどういうものかを知らないという事。思えば、自分自身、何もわからずに親になっていたということです。

経験がなければ知らない、それは当然なのですが、誰もが子どもであったのに、子どもに対する無関心さ寛容じゃない振る舞いが見えたりするのはなぜか。自分がこどもの時の記憶、自分が子育てした時の記憶のために、今が見えていないことがあるように思いました。何か、すごく大きな隔たりを感じます。

社会が、大人が、あまり関わってこなかった子どもの世界。
自分に関係ないと思っている”子ども”と称される同じ人間の世界を知り、関わる、という大きな変化が実現すること。
それが、子育てに限らず、その他の多くの自分の知らない世界を知り、その世界に関わる事で生まれる相互価値の存在に気づくきっかけになり、そこから、本当の「協創」の文化が生まれるのではないか。

そのような、自分の中にあるおぼろげな道筋を考えていきたいと思い、自分の考えの軸となる言葉として決めたのが、この
一億総子育て計画(OKUIKU:おくいく)です。

社会の全員で子育てする意識を持てば
100年生きたい日本になる

一言で言えばこれが結論です。
もちろん、これだけでは極論というか、さっぱり繋がりがわからない。現時点では、結論と言えるほどではなく、私の中にある仮説にすぎません。

ただ、自分の経験と直感から、この道筋は導き出せるという自信がある。それを検証し、修正し、改善して、一歩一歩進んでいく過程をこれから記していこうと思っています。

私が思う道筋をゴールからたどった時に、次の8つのステップをイメージしています。ステップ①の「社会の全員で子供を育てる意識を持つこと」に始まり、ステップ⑧の「100年生きたい日本」に結び付く流れがあるように思っています。

ここでは簡単な紹介に留め、今後別の記事で深堀していきたいと思います。

ステップ⑧(ビジョン) 100歳まで生きたい日本にする

目指すのはここ。人生100年、自分が、皆が死ぬまで充実した生を全うする社会ってどんなものか。少なくとも自分はどう生きていきたいかを、今考えておくことが重要だと思います。

学んで、働いて、余生を過ごす。というパターンはもう成り立たない。
定年後に成人後の社会人時代よりも長い人生を送る」未来に向けて、今からどういう生き方をしたいかを考えます。

(別記事公開予定)

ステップ⑦ 変化を止めずに環境変化に順応し続ける社会

長く生きるということは、世の中の大きな変化に何度もぶつかることになる。その時どういう人生の選択ができるかは、社会が柔軟な選択肢を提供できているのかが肝になります。
社会自体が加速度的に変化する環境に合わせ、変化を止めずに「試行と失敗と改善による順応」を目指すことが必要だと思います。

(別記事公開予定)

ステップ⑥ 自分と他者のらしさを活かす生き方働き方へのシフトチェンジ

社会が変わり続けるには、人も変わり続ける必要がある。柔軟に生き方、働き方が選択できる仕組みが必要です。どんな生き方や働き方がありえるのか。
ただ全体を“擦り合わせる”のではなく、自分らしさ、あの人らしさそれぞれの特徴を“組み合わせる”ことで「協創」によって成り立つ社会の仕組みをイメージしてみます。

(別記事公開予定)

ステップ⑤(中期的ミッション) 人との違いを怖れず違いから学び・補い・高め合う文化を作る

自分としては、ステップ⑧のビジョンに向かうための大きなミッションがここにあります。

人は一面的なものではなく、多面的な属性をもった存在です。それまでのその人だけの人生の体験によって、その人だけの感覚と価値観と”自分の常識”の中で生きているもの。
自分と同じ人、自分がわかる人は決して他にはいない、が大前提だというのが私の考えです。

その前提の元では、人との違いは忌み嫌う物ではなく、助け合い高めあえる関係になるはず。その文化が根付いたとき、同調主義でも個人主義でもない、「それぞれのやり方を重んじながら協調しよう」という「同じマインドをもった一体感」のある世の中につながると考えています。

(別記事公開予定)

ステップ④ 人を慮る心

同じ人はいない、その人だからこその価値観があるとかんがえることは、自分の考えには絶対の自信をもって良く、しかし自分の考えは自分だけに当てはまると肝に銘じることになります。
同時に、自分ではない人にはその人の背景があってこその考えと感じ方がある。それは自分にはわからないことの方が多い。では、あの人はどんな思いを今感じているのだろう。
例えわからないとしても、可能性と想像力と、知らないことがあると意識すること。人の気持ちを慮る心を持つことが、その人の本当の強さと弱さ、その人らしさを知るきっかけとなり、ともに知り合い高めあう関係へと繋がります。

(別記事公開予定)

ステップ③ 自分にない考え・価値観を知ることを喜び、価値を見出す姿勢

多くの場合、人と同じことを望み、人と異なる事は避ける傾向があるでしょう。それは決して悪いことではありません。

但し、人との違いを知る事の楽しさ、喜び、気づきを感じられるようになると、そこから自分とは何かを感じ、相手を理解できなくとも、互いの「自分にない特徴の価値」を感じられます。
そのような自分の成長を感じてきた体験を伝えたいと思います。

(別記事公開予定)

ステップ②(今やるべきミッション) ギャップの大きい世代間・男女間・経済社会と子供育成の間の壁を壊す

私が、ステップ⑤の中期ミッションにたどり着くために避けては通れないと考えている、今すぐやるべきミッションがここと考えます。

長寿国日本においては、世代間の考え方の違いを放置することは修復困難な亀裂となり社会がまとまらないことに繋がりかねません。

性別役割分担の考え方から生まれた、男女の生き方の違い、経済と子育ての世界の違いには特に大きなギャップがあり、互いに互いのことが理解できていないのが今の日本の現状です。

自分とは違う人の考えを知る、という事に対し、特にこの世代・男女・仕事と子育ての3つの視点は、ギャップが大きい分気づきが多く、その気づきによる大きな変革を生む可能性が高いと思っています。

その壁を取り除くため、互いを理解するためのキーワードは、「世代間の時代背景比較」です。各世代が子どもから大人になる過程を比較し、その背景で動いていた「日本経済の状況」「IT発展」「高齢化と少子化」、この三つを見ていくと、なぜ私たちが分かり合えないか、その理由を分かり合えることに繋がると、大きな期待を持った仮説を立てています。
ここは丁寧に検証していきたい。きっと面白いことがわかります。

(別記事公開予定)

ステップ① 社会の全員で子供を育てる意識を持つことから

子どもは、十数年後の未来を動かす存在です。子どもへの関わり方を知ることで、その人の未来に向けた価値観を知ることにもなります。

父・母となった人の考え
保育・教育に携わる人の考え
子どもを持つかもしれない将来を見据える人の考え
子育てと言われる過程を終えた人の考え
子育てに関わっていない人の、子どもや子育てに対する考え

どういう考えがあるのか、ないのか。そこを知ることから始める。そして、全員で子育てするとはどういう形を作る事なのか。とにかく色んな立場からの理想の形を思い描くきっかけを作りたいと思います。

「子育て」はあくまでも具体的なターゲットとしての一例です。
しかし、人は具体性があってこそ自分事に感じることができると考えており、子育てを切り口として、社会を見ていく活動をしていきたいのです。

まとめにかえて

自分の考えの全体像をまとめるために大量に吐き出した文章に、ここまでお付き合いいただき有難うございます。

子育てや子どものことを、もっと社会全員で意識できるようになること。次世代を大切にすることが数年後の自分の生活を決めるという意識を持つこと。
今の日本にすっぽり抜けてしまっている、この大きな課題をクリアできるなら、他者のどんなことにも、偏見を持たずに考えを巡らせられるようになる。自分が100歳になったときに、そんな日本になっていることを夢見ています。

少子化対策のためでもなく、プライベートの充実のためでもなく、もっと言ってしまえば子どものためにするのでもない。
もちろんそれらのためにもなるとは思うが、そこがゴールではない。

あなたが、この国で生きてるって幸せだなと感じることができる、日本がそんな社会になるっていう明日への道を作る。
それが、 一億総子育て計画(OKUIKU:おくいく) という、私の考え方です。


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