見出し画像

『吉野家』のスゴさとWAGYUMAFIA

 思えば牛丼を初めて食べたのは大学一年生の時だった。なぜか先輩の所属しているラリーのチームの整備を手伝うことになり、深夜まで作業をしていた時の差し入れが『松屋』の牛丼だった。曰く、「松屋は吉野家と同じくらいの値段だけど味噌汁がついていてお得」なのだという。
初牛丼体験はといえば、私の生まれた九州では牛丼を食べる文化が少なくとも30年前には全くなかったと思う。この手のジャンクフードは豚骨ラーメン一択であった。

 牛丼の味をしめた私は、時折牛丼を食べるようになった。
『WAGYUMAFIA』なんてレストランを経営しているから根っからの肉好きと思われがちだが、18歳の時まで正直肉は苦手だった。
 なぜかといえば、あまり美味しい肉を食べた事がなかったからだ。
 カレーに入っている肉も邪魔で仕方ない。自分で盛り付けるときは器用に肉を避けて盛っていた。すき焼きも豆腐と野菜だけを選んで食べていたし、焼肉屋では野菜を食べている徹底ぶりだ。
 転機が訪れたのは18歳の時に母親が持ち帰った肉鮨。生で食べるから美味しい肉、それも和牛じゃないと美味しくない。会社の接待かなにかでお土産にもらったその肉鮨は私の牛肉観を大きく変えた。

 今でも定期的に『吉野家』の牛丼を食べる。BSE問題でUSビーフが輸入できなくなって同業他社がオーストラリア産牛にシフトするなか、頑なにUSビーフにこだわり数年もの間主力商品の供給を止めたのはスゴイ判断と思う。それほどまでにネブラスカ州産コーンフェッド牛のショートプレートにこだわっている。
 あの安さを実現できたのは、プライムと言われるステーキ肉に使われる部位以外はミンチにしてハンバーグにしてしまうアメリカで、日本ではバラ肉にあたるショートプレートが格安で手に入り牛丼に最適だという判断だ。だからこそ、あの安さを実現できているのである。

 私のいつものオーダーは「汁だく・ご飯軽め」だ。
 そんな私たちが遂に吉野家とコラボレーションすることになった。最高級の和牛で吉野家の味をマリアージュするという企画。既に何回もの試作を繰り返し、佐賀の有田まで赴いて専用の器までオーダーし、初日は吉野家トップの盛り手がサーブする、吉野家ファンにとっては夢のようなイベントを2/1に開催する事になった。
 必食!

▼【WM会員様限定】2/1(月)吉野家×WAGYUMAFIA プレミアム牛丼イベント
https://wagyumafia.official.ec/items/38796997

ここから先は

0字

『堀江貴文のブログでは言えない話』 定期購読マガジン ¥864(税込/月額) 毎週 月曜日 18時までにお届け

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?