藤川貴央【OBCラジオ大阪アナウンサー】

ラジオ大阪(AM1314/FM91.9)アナウンサー。防災士。 福島テレビ在籍中に東日…

藤川貴央【OBCラジオ大阪アナウンサー】

ラジオ大阪(AM1314/FM91.9)アナウンサー。防災士。 福島テレビ在籍中に東日本大震災が発生。 津波や原発事故の被災地など1000以上の現場を取材し災害報道に携わりました。 2013年ラジオ大阪へ移籍。「藤川貴央のニュースでござる」「It's SHOWTIME!」担当。

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『日本の巨大ロボット群像―鉄人28号、ガンダム、ロボットアニメの浪漫―』鑑賞レポート

京都文化博物館で好評開催中の特別展『日本の巨大ロボット群像―鉄人28号、ガンダム、ロボットアニメの浪漫―』を鑑賞した。 日本のアニメと言えば『機動戦士ガンダム』に代表される巨大ロボット。 この日本で生まれた「巨大ロボットとは何か?」をテーマに、リアリティを与えるために工夫されたメカニズムや大きさなどにスポットをあて、映像表現の歴史を辿ろうというのが今回の展覧会だ。 70代、60代の男性のお客さんが、少年のように目をキラキラ輝かせて展示に見入っていたのが印象的だった。 さて

    • 食べるな危険!狂気のプラモデル「ごま団子プラモ」を作る。

      私はウイスキーのグラスを傾けながらプラモデルを作るのが好きだ。 早朝のワイド番組を担当するようになってからプラモ製作から遠ざかってしまっていたのだが、先日、Studio SYUTOがこの春リリースした「ごま団子プラモ」を作った。 サイズはもちろん1/1の原寸大。 StudioSYUTOはプラモデルの企画・設計・製造を行う秋東精工のブランドだ。この「ごま団子プラモ」のパーツ数は驚きの900個以上!しかし、そのほとんどは「ゴマ」である。 まず、中身のアンをつくる。球体を2つに

      • 『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』鑑賞レポート

        京都国立博物館で開催中の展覧会『特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―』を鑑賞した。 日本の画家で最も多く国宝指定を受けている雪舟。 この展覧会は、雪舟の国宝6点全てを一度に見られるという、またとない機会だ。 雪舟と言えば、少年時代にお寺で叱られて縛りあげられ、足で涙を使ってネズミの絵を描いたら和尚さんがびっくり仰天したとか、そのネズミが動き出して逃げたとか…言われているが、これは雪舟の偉大さを表現するために江戸時代に語られるようになった“伝説”である。 いかに雪

        • 劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』が凄い!

          京都劇場で公演中の劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』を10年ぶりに鑑賞した。 この作品は、イエス・キリストの最後の7日間を描いたもので、台詞のない音楽と歌曲のみで物語が進行する“ロック・オペラ”として、当時22歳のアンドリュー・ロイドウェバーが作曲し、26歳のティム・ライスが詞をつけた。20代の2人で作ったなんて天才すぎる! これまで「完璧な存在」として崇拝されてきたイエス・キリストを34歳の1人の人間として描くノンストップの1時間45分だ。 この物語でのイエ

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        • プラモデル製作記
          31本
        • ラジオの仕事 喋る仕事
          82本
        • 【親和クリニック】自毛植毛 手術後日記【NC-MIRAI法】
          11本
        • GO TO 地酒!美味しい日本酒
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        • オススメドラマ
          9本
        • 日本アナウンサー史
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          あなたも是非無限列車の旅を…。USJの『鬼滅の刃XRライド』

          先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へ行ってきた。近いから「いつでも行ける」と思いつつ、なかなか行かないもので、2年数か月ぶりの訪問となった。 今回の大きな目的は『鬼滅の刃XRライド』に乗ること。 これは2021年9月から22年2月までの期間限定アトラクションだったが、「復活」を求める声が多く寄せられたため、この春6月9日までの日程で再開したものだ。何を隠そう、私は去年周回遅れで『鬼滅の刃』にハマったので、ちょうど有難いタイミングであった。 このアトラクショ

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          『円空 ―旅して、彫って、祈って―』鑑賞レポート@大阪あべのハルカス美術館

          大阪あべのハルカス美術館の展覧会「円空 ―旅して、彫って、祈って―」が今月2日に始まった。関西での大規模な展覧会は20年ぶりで、巡回なしの単独開催である。貴重な機会を逃すわけにいかない。 円空は、江戸時代前期に美濃国(岐阜県)に生まれた。 幼いころに出家し、修験僧として旅をしながら仏像を彫り続け、生涯に「12万体彫る」と誓いを立てたという。5000体以上の“円空仏”が現存している。 荒々しく豪快に彫られているイメージがある“円空仏”だが、この展覧会では、仏像を彫り始め

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          『モネ連作の情景』鑑賞レポート@中之島美術館

          大阪中之島美術館でモネの展覧会『モネ 連作の情景』が始まった。 “あなたはモネに包まれる”というキャッチコピーの通り、印象派を代表する画家クロード・モネの作品だけが、およそ70点集められた贅沢な展覧会だ。 去年、東京・上野の森美術館で開催されて大好評だったらしく、この長蛇の列からも期待度の高さがうかがえる。 モネと言えば『睡蓮』。倉敷の大原美術館でご覧になった方も多いだろう。250枚にも及ぶ連作だが、モネが睡蓮を描くようになったのは50代に入ってからのことである。 18

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          共立リゾート 御宿 敷島館 宿泊レポート 

          先日、香川県琴平町を訪れ、讃岐のこんぴらさんを参拝してきたのだが… この旅の真の目的は、共立リゾートの 御宿 敷島館に宿泊することだったのだ。 共立リゾートとは、ビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する「共立メンテナンス」のリゾートホテルブランドである。 北は北海道から南は沖縄まで、地域の魅力溢れる「癒しの湯宿」と「リゾートホテル」がある。 香川県の「御宿 敷島館」は「共立リゾート」の四国で初めての宿として令和元年8月にオープンした。 JR琴平駅からのびる美しい石

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          讃岐のこんぴらさん金刀比羅宮参拝の裏技

          “讃岐のこんぴらさん”の愛称で親しまれる「金刀比羅宮」は、江戸時代の庶民にとって「一生に一度はお参りしたい」憧れの場所であった。 標高521mの象頭山の中腹にあり、参道から本宮まで785段の石段が延びている。ちなみに実際は786段あるのだが「なやむ(悩む)」と読めることから、途中に1段の下り階段を設けることで1段引いて、785段にしてあるらしい。 その上にある白峰神社まで行くと923段。 さらに奥社の厳魂神社まで行くとなると1368段もの階段がある。 ロープウェーやエスカレー

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          特別展「少女たち」鑑賞レポート@京都文化博物館

          京都文化博物館で開かれている特別展「発掘された珠玉の名品 少女たち 夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」。 素晴らしい展覧会だった。 有名か無名かを問わず、画商・星野桂三オーナーと妻の万美子さんの審美眼によって集められた名品を紹介。 明治、大正、昭和、3つの時代のうねりの中で忘れ去られてしまった実力ある画家たちが描くさまざまな女性の姿、121点が展示されている。 音声ガイドは、なんと関西テレビの関純子アナウンサーと豊田康夫アナウンサー!お二人の楽しい掛け

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          【文楽×現代音楽】KYOTOPHONIE Borderless Music Festival 鑑賞レポート

          「KYOTOPHONIE Borderless Music Festival」。 ワールドミュージック、現代音楽、クラシック、電子音楽にストリートミュージックなど様々なジャンルや国境を超え、選りすぐりのアーティストによるライブ演奏を楽しめる国際的な音楽フェスティバルだ。 6日(土)ピアニストの中野公揮さんと、人形浄瑠璃文楽座の人形遣い吉田簑紫郎さんとのコラボレーション『Out of Hands』がロームシアター京都で上演された。 現代音楽の最前線で活躍する中野公揮さん。 フ

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          特別展「毒」鑑賞レポート@大阪市立自然史博物館

          長居公園内にある大阪市立自然史博物館で開催中の特別展「毒」。 大阪メトロの駅などで「毒」と書かれた目を惹くポスターを見かけたという方も多いだろう。 いかに私たちのまわりは「毒」で溢れているか? 普段、我々は毒に囲まれて生活していると言っても良いかもしれない。 自然界に潜む「毒」にスポットを当てたユニークな展覧会だ。 動物学、植物学、地学、人類学、理工学のスペシャリストたちが、それぞれの視点で解説する「毒」の展示が250点!見ごたえ抜群。 紫や緑といった毒々しいカラー

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          大阪松竹座開場100周年記念『垣根の魔女』を鑑賞

          大阪松竹座で舞台「垣根の魔女」を鑑賞した。 この作品は、村野守美さんの漫画が原作。主人公のミドリお婆さんが、頼まれてもいないのに近所の人々の悩みやトラブルを次々と解決していくという人情物語。 大阪松竹座の会場100周年記念作品として舞台化されたもので、久本雅美さんが主人公のミドリお婆さんを演じる。室龍太さん、ラサール石井さん、元宝塚歌劇団宙組トップスターの大和悠河さん、元OSKトップスターの洋あおいさん、松竹新喜劇からは渋谷天笑さんと豪華なキャスティングだ。 演出は、少

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          恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造

          特別展「恐竜図鑑 失われた世界の想像と創造」が神戸市の兵庫県立美術館で好評開催中だ。 皆さんは「恐竜展」と言えば、どんなものを思い浮かべるだろうか? 骨格標本や復元模型が所狭しと並べられていて、場所はたいてい自然史系の博物館だろう。しかし今回の展覧会は美術館である。 しかも、1つも骨格標本が無い異例の特別展だ。 「恐竜」の存在が初めて明らかになったのは19世紀前半のこと。 見つかった骨から「恐竜がどんな姿をしていたのだろうか?」と再現する試みが続けられてきた。この展覧会

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          大阪・関西万博まで2年。起工式の取材で見えた万博最大の課題とは?

          2025年 大阪・関西万博まであと2年! 4月13日に会場となる夢洲で起工式が行われた。 1970年の大阪万博、2005年の愛知万博に続いて、日本で開かれる大規模な万博は3回目となる。 2年後の2025年4月13日から半年間、大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲(ゆめしま)で開催される。 岸田総理大臣は「時代を画するような出来事が続く中、命について向き合う万博に大きな期待が寄せられている。1970年の万博を超える新世紀の万博にすべく全力で取り組んでいく」と挨拶した。 前日の夜に届い

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          『COOL文楽 SHOW』を振り返って 3月16日・17日

          3月15日(木)と16日(金)の2日間、森之宮のクールジャパンパーク大阪TTホールで「COOL文楽SHOW」が開催された。 今年は近松門左衛門の300回忌にあたる。 プロジェクションマッピング、講談とコラボレーションして「曽根崎心中」を一気見しようという企画だった。 現在上演されている「曽根崎心中」は、昭和の時代に野沢松之輔さんが脚色・作曲したものだが、原作にはお初が大坂三十三所観音廻りをする、その名も「観音廻り」というプロローグがついていた。 残念ながら当時の曲は残されて

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