日中の文化ニーズのギャップをどう見るか
↑つい最近バズった、12日連続新規感染者なしを達成した南京の様子をまとめた動画。
3月2日のモノということで少し出遅れたけど、ぜひ見て欲しい。
この動画を撮影したのは、竹内亮さんというお方。
竹内亮さんとは…
南京を拠点に、中国人の奥さんと二人で立ち上げたドキュメンタリー映像会社「和之夢(ワノユメと読みます)」で働く日本人男性。
番組「『我住在这里的理由(私がここに住む理由)』」では異国の地で暮らす日中両国民の生活を覗くことが出来る。
今回のルポを見て、改めて慢性的に中国の情報不足な日本に関して思う所があったので少々。
押し寄せる中国人と、こもり続ける日本人
とあるインタビュー記事の中で、竹内さんはこんなことをおっしゃっています。
日本人は中国の文化にあまり興味がないですよね。文化に興味があるといっても三国志などがほとんど。文化面で中国の特集が組まれている日本のテレビや雑誌って少ないですし。多くの日本人はあくまでもビジネス相手として、中国の経済や先進的な技術への関心を持っています。
最初に読んだ時は
うわ~~そのとおりなんだよ!!ほんとそれな!!!
とTHE共感しました。
(このインタビュー記事、日中の文化交流についても鋭く指摘されているので一読の記事ありです。このインタビューを引き出した東大生もすごい。)
肌感覚ではありますが、中国人の若者は総じて日本に興味津々。90后(中国内での90年代生まれの総称)大多数が日本のサブカルの影響を色濃く受けて育っています。
それをに加えて、訪日中国人数の急増。地理的要因や中産階級の生活水準向上に伴う海外旅行需要のアップなど、いろいろ理由は考えられますが…。
一つ確かに言えるのは中国人が日本に触れる機会は今までになく高まっているということ。
それに比べて日本人はというと、過去5年間で訪中した日本人の数は全く増える機会がありません。
訪中の理由もビジネス出張が大半を占めているとのこと。
訪中日本人が伸びない(=日本人に不人気)な理由はいくらでも想像できます…。
金盾、共産党や国際問題などの政治的不信感、中国(人)への潜在的差別意識etc...
ここから、日中のソフトの面で大きな不均衡が存在していることがわかるかと思います。
※統計の詳しい数字についてはJNTO(日本政府観光局)から御覧ください。
日本の中国需要の波はもう来ている
しかしその一方で、日本人の中にも中国のことが気になる人も多数いるのも事実です。
というのも、2018年頃からTikTokや「チャイボーグ」こと中華メイク等、スピードは緩やかなものの、徐々に中国発のエンタメが日本に上陸し始めています。
そしてそれは日本における「中国需要」の増加も意味すると見ています。
それを裏付ける(?)のが今年の年末年始に見つけて大注目してる「チャイニーズチャイ」のPooちゃん。
在日7年目のガチオタPooちゃんと個性豊かな中華の仲間たちが送るコメディ色の強いチャンネル。見始めた当初は6000人しか登録者がいなかったけど今は2万人くらい。街角インタビューシリーズが個人的オススメ。
彼の動画が視聴者にウケているのは、単純に話が上手で面白いってのも大きいけど、やっぱりPooちゃんの中国人という属性が視聴者にとって新鮮で歓迎されているから。
金盾のせいで、ネットでも十分に中国の生活や流行り物を知る機会が少ないです。こればかりは仕方ないことではありますが、流れが変わってきていることも確かです。
日本にはもっと中国の色んな所を見て欲しいな…!
僕に出来ることはなんだろう
秋から留学で北京に行く僕にも、日本に対して何かしらアプローチできることはあるはず!
日中の橋渡し役を出来る人材は限られています。
学業ももちろん大切ですが、昨日書いたみたいに課外活動としてこういう方面に精を出すのも悪くないかもしれませんね。
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