第16話: 終焉の嫁姑問題。奥さんの意見ではなくて、パパの意見として伝えて欲しいんです「アフリカから帰ってきたニート夫と娘の成長期」

前回、お家がネズミーランドになり、僕と妻、そして僕の両親の奇妙な同居生活が始まったわけだが、妻によってはこれが最大の試練となっているようだ。

いきなり旦那の親と住むことになったのだからストレス of ストレスの何者でもない。幸い、うちの親はいい意味で無頓着であり、こだわりがない。一緒には住んでいるが、自由にすればいいというスタンスなので本当に有難い。

また、うちは男兄弟しかおらず、女性に対しては特段優しい。妻や兄の奥さんにも甘いので、結婚史上最恐の関門、嫁姑問題は発生していない。

(いや、実際はどうだろうか。妻よ、もし発生していたら教えておくれ。今夜夜逃げしよう。)

というのも母親が嫁いできた時にも、父親の親、つまり僕からするとおじいちゃんおばあちゃんと同居していたそうだ。

当時のおばあちゃんは、それはもう昭和のそれだったようで、育児の仕方や家での嫁としての振る舞いなどにもかなりこだわりがあったようだ。
そういった経緯から、僕たちには自由にさせてくれている。

ただこれは夫側の話であって、妻からするとストレスがゼロになったわけではない。

言葉遣いやマナーもきちんとしないといけない、だらけているところは見せられない、家族のルールは、など不安な要素は枚挙にいとまがない。

どれだけ僕や親が「自由にすればいいし、寝転んでだらだらしとけばいい」と言ったって簡単にできるものではなく、気が抜けないので横で見ていても大変そうだ。

そんな時に例の最強助産師、北田さんに相談したところ、こんな言葉をいただいた。

「義理の両親に何か伝えるときは、『奥さんが〇〇したい。⬜︎⬜︎したくない』ではなくて、パパの意見として伝えて欲しいんです」

そうすれば、妻と姑あるいは舅との間に波風が立ちにくいというのだ。目から鱗の考え方だった。

そうすれば、いつだって妻の味方に立つことができるし、義理の親(つまり僕の親)からも「まあ、なんてわがままな子なのかしら。オホホホ」というレッテルを貼られることもない。


僕たちはこれまで色々な国を旅して色んな文化を持った人たちと出会った来た。アジアはもちろん、アフリカや中南米の人、独自の文化を持った少数民族。

宗教で異なるお祈りや食文化、聞いたこともない言語に初めこそは戸惑いを覚えながら少しずつ、その空気に溶け込んでいく。

模様とした刻まれた顔の刀傷にギョッとしたり、「雑巾」と修飾される食べ物を食べたり、銃声を枕にして寝てみたり。

ただ日本に帰ってくると、日本人の間に生まれる「異文化」が1番難しいと感じる。

少し専門的な言葉で「ハイコンテクスト」というそうだが、日本人や日本語には「含み」が多すぎる。
言わずとも分かるでしょ?という文化が強すぎるが故にすれ違いが生まれてしまう。

その最たる例が京都人をネタにして
「お茶でも淹れましょか?」は「もうそろそろ帰ってもらえませんか?」の意味である、というジョーク。

日常生活でそこまで行かぬとも、生まれた環境や地域が変われば文化も違う。

日本での異文化交流を楽しみながら、コミュケーションを大切にしていきたいものである。

さあ、僕たちはどんな「文化」で赤ちゃんを育てていこうかな。

もしまだ最強助産師北さんをご存知でない方はこちらの記事をご覧ください⤵︎⤵︎



第16話は以上となります。今日も読んでくださりありがとうございます!

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