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第13話: 助産院で産むことを決めたあの日。北田院長の忘れられない言葉「アフリカから帰ってきたニート夫と娘の成長期」

日本国内で助産院での出産率はそこまで高くないのだが、僕たちの周りには、助産院を薦める友人が多い。特に助産院で出産経験のあるお母さんは助産院での出産を薦める傾向にある。


何がそんなにいいのだろうか。
僕にはまだまだ知らないことが多すぎた。

知らないものは怖い。

誰だって最初初めてだがその一歩が踏み出しにくい。僕の好きな言葉にファーストペンギンという言葉があるが、これは勇敢な人という意味でハイリスクハイリターンを取れる人のことだ。ペンギンは常に群れで行動し、大きく見せることで敵から襲われないようにしておりリーダーやボスはいない。しかし、餌を求めて天敵がいる海に飛び込む最初のペンギンがいる。こいつがファーストペンギンだ。


まあこの話はそんな大層な話ではないのだが、初めて助産院に行ってみたよというお話だ。


助産院とは助産師さんが開業した院でお医者さんがいないため医療行為はできないが、自然なお産や産後ケアの手厚さが魅力的だ。ネットの情報を鵜呑みにするならば、どうやら助産院では妊婦さんやご家族の理想や意志が尊重され出産方法なども相談できるそうだ。

中には自宅出産や水中出産、旦那にハグされながらなど様々な方法で出産しており、総合病院に比べてだいぶ柔軟なようだった。「自然なお産」などと呼ばれ、赤ちゃんが自分で出てくるのを「待つ」のも特徴の一つだろう。

また一方で、個人的な感想としては体調管理、特に体重管理に厳しい上に自分で管理できる意志のある人、出産に強いこだわりを持っている家族向けというイメージが強かった。


実際のところ、僕たちにはそんな強い意志もこだわりもなかった。妻もある程度の健康管理には気をつけていたが、極端にしんどい食事制限や運動は専らごめんタイプだ。僕たちの結婚式のテーマ「自由と遊び」はそのままライフテーマにもなっている。

妊娠生活だって美味しい物を食べて楽しく過ごしたかった。とはいえ、週に何度か1万歩ウォーキングはしていたし、油物や生ものには気をつけるなど、結構頑張ってはいる。妻が。

当然だが、助産院は個人の助産師さんが運営しているのでHPなどの情報が少ない。InstagramやTwitterなどで出産経験者や助産院がUPしている写真や記事を必死に探すことになる。
しかし、助産院によって特徴や強みなどが全く異なりネットの情報を得れば得るほど不安が大きくなる。

こんな時は直接行って話を聞いてみるしかない。「見学をしたいんですが〜」と電話すると快く受け入れた。

それが北田真紗美院長が運営する「にじいろ助産院」だ。

HPはこちらから↓

Instagramもやっています↓

雰囲気やこれまでの利用者の声を見ても魅力的で、見学だけでも絶対にしたかった。何より家から電車で1駅なので通院が超絶楽だった。

そして同時期に、青年海外協力隊の助産師として南米のホンジュラスに行っていた友人に相談していたのだが、この人もたまたま「にじいろ助産院」を薦めてくれていた。北田院長はこの友人の後輩なのだそうだ。なおさらそそられる。

友人の人柄や経歴も含めて紹介したいのだが、また後日登場するのでその時に詳しく紹介する。

尊敬と親しみを込めて、院長さんのことを北田さんと呼ばせていただくが、この北田さんのまた人として尊敬できる人物だ。

会った時からその優しい雰囲気と明るさ、助産師としての信頼に惹かれた。

何をしても褒めてくれるし励ましてくれる。「スーダンから来ました」という未確認生物の妻や僕の話にも耳を傾け、「めっちゃ興味あるわ〜話聞きたいわ〜」と関心を持って質問してくれる。

僕たち関西人は、先輩や目上の人が行動する時、敬意を込めて、「〜しはる。(食べはる。来はる。など)」というのだが、北田さんはお腹の赤ちゃんにもこの「しはる」を使っていた。

本当に赤ちゃんが好きで、愛を持って接していることが伝わってきた。

そんな姿を見て、純粋にこの人にお産を担当して欲しいと思った。この人と一緒に子どもを産みたいと思った。(注:僕は妊娠していません)

特に印象に残っているのは、「私たちはお母さんを絶対に1人にしません。」とおっしゃっていたことだ。お母さん、赤ちゃんに寄り添う素敵な言葉と、その言葉をまっすぐ言えるその人柄に惹かれた。

最後ににじいろ助産院が大切にしているお約束というものがあるので紹介させてほしい。ただの言葉としての「口約束」ではなく、いつも体で、態度で、言葉で、行動でそれを示してくれている。

*お母さんをひとりにしないこと
*お母さん、赤ちゃん、ご家族の気持ちを大切にすること
*「産む」を感じ、泣くも笑うも自由に開放できるよう寄り添うこと
*お母さんと赤ちゃんの力が最大限に発揮されるようサポートすること

そんなこんなで僕たち夫婦と赤ちゃん、にじいろ助産院の北田さんとの関わりが始まった。


第13話は以上となります。今日も読んでくださりありがとうございます!
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