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産前休暇とマイタイム

年末から産前休暇に突入し、1ヶ月が経とうとしています。正産期に入り、もう間も無く出産。
しかしこんなに休むのは初めてのこと。長めの休暇といえば一昨年3X休暇(3年働くと10日間の休みが付与される仕組み)を活用した以来。そんな私がちゃんと休めるのかな?と思っていたけど、仕事をすることもなく、意外と毎日やることもあって新鮮で穏やかな日々です。

産休と育休という言葉はよく聞かれますが、なかなか自分が当事者になるまで、どのように過ごすのかなどは未知でした。今回は人生の夏休みとも言う方もいる産前休暇について、新鮮なうちに徒然なるままにまとめておきたいと思います。

BGMはこちらかな。

まずは週休3日制どうだった?

私は心身に負担をかけないように働き方を緩やかに調整しながら、産前休暇までを働きました。約4ヶ月間を週3日休暇をとって過ごしました。毎週水曜日を固定にして、祝日がある時でもカレンダー通りに休暇は取るようにしていました。この取り組みにトライしてみた理由はこちらの記事に。

よかったこと

・心身ともに無理なく長い期間働くことができた
・稼働時間が減った分、業務の効率化や仕組み化ができた
・チームを頼るのが上手になった(チームが強くなった)

困ったこと
・稼働日のカレンダーが埋まりがちになったこと
・休日の前後の業務が集中しやすかったこと

マネジメントが中心の業務内容なのですが、チームの理解や協力体制もあって、総じてよかったことが多かったように思います。特によかったこととしては、産後復帰したのちに、働く時間の絶対数が減ることへの恐れがなくなったことです。1営業日減らした状態で、自分がどのような価値を発揮できるか。どこを効率化できるかという思考を持って、パフォーマンスチューニングをしつつ働けたことは良い経験になりました。もちろん産後、子どもの性格やおかれる環境によって変わることは思いますが、漠然とした不安から脱せて小さな自信につながりました。

産前休暇前に感じたこと

よく耳にする産休。前後に分かれてるって知ってました?
・産む前までの産前休暇
・産んでから育休までの産後休暇

産前休暇とは
出産前の産前休暇(休業・休職)のこと。出産予定日の6週間前(42日間)から取得可能。本人の申請によって取得する休暇なので、希望すれば出産直前まで働くことも◎

復帰が早い方などは、産後休暇まで取得して復帰する方もいるようです。一般的には産前休暇、産後休暇ののち、育児休暇が始まります。

私のこれまでの働き方としては、自分の全リソースを会社と組織のために全集中させるスタイル。産後では再現しようがない働き方をこれまで続けてきました。その兼ね合いもあって、「休みに入る前に何かやらなくては!」「何か残さなくては!」という気持ちがむくむく湧いてきて、上司に相談したことがありました。その時にかけられた言葉に目から鱗でした。

「休みに入るまで、時間があるとはいえどこれまでに比べたら短期間。みんなのためにできること、与えられる影響は限られている。気持ちは嬉しいけれど、戻ってきた後の自分のためになるべく時間を使って欲しい」

その時に自分の短期視点に気づかされ、考え方を長期視点に改めたのでした。それから私は小さな改善や施策でできること、残せることは着実に行いつつ、戻ってきた後どのような価値を発揮するかについて考えを巡らせるようになりました。

多くの女性が産後、職場に戻ってこれるのか不安になるということをよく耳にしていたので、戻ってくる前提で物事を考えてくれる上司や組織に出逢えたことはなんてラッキーであり、ありがたいことなのだろうと思いました。

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そして迎えた仕事納め。普段はリモート勤務が中心にも関わらず、オンライン・オフラインで多くの仲間たちが駆けつけてくれました。メッセージには「仕事のことは任せて!」「仕事を忘れて自分の時間、自分の人生を楽しんで!」というものが多く、改めて暖かい言葉をかけてくれる環境に感謝の気持ちでいっぱいになりました。何より早く戻って来たいと思える場所があるのは嬉しいことですよね。

ちなみに休暇前には、会社との距離感を自分でどうありたいかを決めて良いとのことだったのでしばらく考えました。私は会社を所属しているコミュニティの一つだと思っているので、全く仲間とコミュニケーションをとらなくなるのは向いていないだろうなと思っていたので、自分用と代表用の雑談チャンネルのみSlackはジョインすることにしました。おかげでゆるやかな繋がりを感じて日々過ごせています。

産前休暇の過ごし方

私は比較的心身が安定している妊娠生活を過ごしていることもあり、産前休暇の前半はゆっくり最後のベビームーンに行き、リトリートを楽しむことができました。

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ベビームーンとは
欧米ではとても一般的な妊娠中のカップルが赤ちゃんが産まれ子育てが始まる前に、二人だけの時間をのんびり楽しむ旅行のこと。
ご本人や赤ちゃんの容態によっては控えるようにアドバイスされることもあるので要注意。遠出や負担のかかる移動はなるべく控えて近場がおすすめ。

特に良かったのは、マタニティアロマトリートメント。資格を持っている方がいないと妊婦は施術すらしてもらえないので、貴重...!もともとアロマトリートメントが好きだったこともあり、凝り固まった身体が悲鳴をあげていたので喜びも一入。重い身体に羽が生えたようにとても身体が楽になりました。パートナーへのプレゼントにぴったりの最高の体験です。

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中盤はエクササイズも兼ねて、赤ちゃんを迎えるための準備を中心に過ごしました。プロにお願いして、夫とマタニティフォトを撮影したのも良い思い出になりました。きちんとした写真を定期的に残しておくのは大事だなと思ったのでこれから続けたいです。

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(会社のみんなからいただいたクマさん湯たんぽは赤ちゃんの代理として大活躍中)
あとは産後生活しやすいように自宅を整えたり、今まで知らなかったベビーグッズを買い揃えたりと新鮮な日々。以前から情報収集をしては欲しいものリストに放りこんでいたベビーグッズを一気に購入。これほどまでに新しいものを開封するのは今後ないのではないかと思うほど。Amazonと物流に大変助けられました。
外国籍の友人から「ベビーシャワーのリストを作成した方がいいよ!」とお勧めされたこともあり、Amazonのベビーレジストリも活用してみようかなと思っています。

ベビーレジストリ
レジストリとは自分の欲しいものをリストにして、その中からギフトを送ってもらえるという仕組み。贈られる側は欲しいものをもらえ、贈る側は何を贈るか悩む必要がないという、二人目以降の忘備録にもなるという合理的なもの。

マイタイムという考え方

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年末読書で『マイタイム 自分もまわりも幸せになる「自分のための時間」のつくり方』という書籍を手に取りました。

社員でも親でも妻でもない“自分”になれる時間ありますか?
日本より10年早く少子高齢化が進み、共働き家庭が8割を超えるフィンランド。多くの親が忙しい毎日を送っています。そんななかで「世界幸福度ランキング1位(2018年/日本は54位)」を実現できる秘密は、“マイタイム”にありました!“マイタイム”とは、「自分のための時間」です。仕事でも家事でも、家族のためでもない時間。
日本でも共働き世帯の比率は5割を超え、多くの女性が仕事に家事、育児にと懸命にがんばっています。しかし、ともすると自分以外の人のために尽くすばかりで、自分のことが疎かになりがちです。日本在住経験もある著者のモニカ・ルーッコネンは、「日本人や日本の文化が大好き。でも、日本人女性は仕事に家事に育児にがんばりすぎだと思います」と説きます。フィンランドに根付く、どんなに忙しくても“マイタイム”を持つことの大切さと、始め方を伝授します。

上司からもらった言葉とリンクするところもあり「今の何者でもない私にぴったりな本だ!」と思い、一気に読み終わりました。
マイタイムとは仕事や家庭の責任から離れ、自分をもっと大切にする。自分に投資する時間のこと。過ごし方は人それぞれ違ってOK。自分が一番リラックスできること、自分にとって意義のあることをすれば良いという考え方だそうです。様々な責任から自由になって自分のためだけに過ごすことで、仕事や家庭生活のバランスを保ち、時には自分をリフレッシュする。自分を見つめ直したり、新しいことを学んだり、人との交流から絆を築いたり、新しい視点を得て成長する。よき親であり、よきパートナーであり、よき社会人であるために必要なマイタイム。今の私には、とてもフィットする考え方でした。

最近はこのマイタイムの考え方を参考に自分がしてみたかったことをしてみたり、育児やその他勉強してみたかったことを学んでみたり、そんな時間の使い方をしています。
まずは自分と意識的に向き合うために、休暇初日から行動記録と日記をつけはじめました。毎日どんなことがあったのか、どんなことを感じたのか言葉にしてみるとなんてことないステイホームな日常の中でも改めて発見があるもので、おもしろいです。

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まもなく産前休暇もおわり。
マイタイムは今後も意識し続けるとして、産後休暇は自分の身体を休めることと、小さな赤ちゃんの命の保持という重大ミッションが待ち受けています。一体どんな日々になるのか。

新しいミッションと小さな命との出逢いに、まるでインターンシップに参加する前のちょっぴりソワソワする緊張感もある気持ち。
産後休暇〜育休(サバティカル休暇!?)が楽しみです。

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