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「セミ」は夏を知らない

「春夏秋冬を知らないセミは、どうして「夏」を知ることができようか?」
先輩より教えてもらったお話です。
この意味は、春夏秋冬があるからこそ「夏」がわかるのであって、「夏」にしか生きないセミは、「夏」ということがわかるはずがない。というお話です。

上記の切り口(?)で見渡してみると、私達の生活の中にも同じようなことが多々あります。
例えば、
・危険を知らない人は、どうして安全が分かろうか?
・長所を知らない人は、どうして短所が分かろうか?
・都会を知らない人は、どうして田舎が分かろうか?

というように、比較することができるからこそ、違いを知ることができます。その繰り返しが世間を広げ、私たちは成長していくのかも知れません。そして、それは”自分自身を知ること”にもつながっていきます。

少し話はずれますが、私のことを言い当てた言葉があります。


人との離別があるからこそ、人は恩を知る。

逆に言えば、人との別れがなければ恩を知ることが難しい。という言葉です。

私ごとですが、大変お世話になった先輩が40代で亡くなりました。「亡くなられた」と連絡を受け、当たり前にいた先輩が会えない存在になりました。恥ずかしながら亡くなられてはじめて、その先輩の「優しさ」「暖かさ」「恩」を深く知ることになりました......。そして日が経つにつれ、その「恩」は自分の中で大きくなっていきます。上記の言葉は、まさに自分のことを言い当てた言葉です。

「春夏秋冬を知らないセミは、どうして「夏」を知ることができようか?」
という言葉は、私自身への問いかけとなっています。そして、私の隣にいつも置いておきたい言葉となっています。
蟪蛄は春秋を知らず

最後までお読みいただきありがとうございます。



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