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人とのつながりが長寿や健康に影響するお話〜その2〜

その1から続く

人とのつながりが長寿/健康に与える影響としてこんなグラフがあります。
運動を行うよりも、禁煙するよりも、人とのつながりがある方がいい影響がある。という検証データです。

図1

このグラフを見たとき、「つながり」が、そこまで長寿や健康に影響するとは思いもしませんでした。考えてみると、たしかに、人とのつながりがない、とお話する人がいなく孤独になりやすいかもしれません。そして孤独は孤立へ向かうことになり、健康には良くない気がします。

下のグラフは、一人暮らし方で、1日誰とも話をしないという方の割合が全体の50%を超えるというデータです。今後一人暮らしの世帯が増えると「つながり」を感じることがますます難しくなってしまい、会話量も減ってしまいそうです。

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さらに海外との比較データです。
家族以外の人との交流のない人の割合をグラフに表されています。他の国と比べてみると、残念ながら日本は交流の少ない国といえそうです。

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ネガティブなデータに感じますが、切り口を変えて、ポジティブな日本を振り返ってみたいと思います。

おかげさまという素敵な言葉
日本語には「おかげさま」という素敵な言葉があります。「おかげさまで元気に暮らしています」などとお話するときは、1人で生活していても、つながりの中で生活していることが言葉の背景にあらわれています。「おかげさま」という言葉は、つながりをあらわしている言葉であり、日本人が大切にしてきた文化的な言葉です。

おかげさま」という言葉は各シーンで大事にされています

医学:安心して旅立つためには、おたがいさま・おかげさまが大切です。(東京大学名誉教授 矢作直樹)

古代史:おかげさまという感謝の意を込めた日本語は素晴らしい。今の日本では、神や佛のおかげはもとより、親や兄弟姉妹、友人知人のおかげを忘れてしまったようである。(京都大学名誉教授 上田正昭)

経営学:おかげさまでの一言が大切です。(株式会社伊藤園社長)

人との「つながり」は「おかげさま」です。目にみえる直接的なものから、目に見えない間接的なものまで、沢山のおかげさま(つながり)で私たちが生きています。

「おかげさま」を感じながら生きることと、感じないで生きていくことには大きな差がありそうです。
この記事では、「つながり」の言葉として「おかげさま」を取り上げましたが、日本語は、つながりを感じる素敵な言葉がたくさんあります。
お互いさま/ご縁/助け合い......

コロナ禍で、なかなかつながりを感じることが少なくなりやすいですが、つながりを大事にしてきた日本。
「ソーシャルディスタンス」ではなく「マインドディスタンス」でつながりを見直していきたいと強く思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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