前回のサイコロきっぷの帰りは?
白浜から、大阪への帰りはくろしお号の
最終便を選んだ。
もう、日暮れでほとんど車窓は楽しめない。
また、もっと早い時間に有数の観光地、
アドベンチャーワールド
も閉まっているのでお客さんは少なめだ。
■オーシャンアローってなんだ?
帰りは、白浜からの大阪方面への
最終便の「くろしお」号を選ぶ。
この列車は、オーシャンアローと
呼ばれる車両で運用される。
列車は、基本6両編成で多客期に、
3両足した9両編成で運転される。
96年にデビューした。
同世代では、近鉄の伊勢志摩ライナーや
小田急のEXEなども同世代といえる。
当初は、振り子装置をフルで使い、
高速運転を行った。
この頃は、「くろしお」「スーパーくろしお」
「オーシャンアロー」と列車名だけでも
3種類あった。
やはり、列車名でもわかる通り
特別な列車だった。
オーシャンアローの車両は、
「くろしお」号で運用される
車両の中で最も古い車両である。
そのため、今年(2024年)3月の
北陸新幹線敦賀延伸により特急車両の
運用に余裕が出てきたときに引退する
のではないかと噂されたほどだ。
ただ、現状のところそのような動きはなく
全車両18両とも元気に走っている。
ただ、今年の3月からは運用が
大きく変わった。
新大阪ー新宮の1往復が週末運転の
臨時列車に格下げになった。
これで、ウィークデー(主に月~木)は、
日中1編成しか稼働しなくなった。
これは、走行距離を短くし延命を
狙っているのではないかと考えられる。
■完全にローカルの白浜ー新宮間
行きも、帰りも新宮発着の
「くろしお」号に乗った。
ここでは、旅客が減少して
ローカル化が深刻である。
営業係数は中国地方の芸備線などの
限りなく0に近いローカル線
よりはいい。
ただ、特急列車を電化して
走っているということで
経費が高くついている。
そのため赤字額そのものは
大きい額だ。
こちらの方が問題だ。
JR西日本のホンネというか株主視点から
見ると白浜ー新宮間は特急列車として
走らせるのではなく快速にしたいと
考えているのでは。
白浜で接続して現在の普通列車で
使われている車両を使いワンマン運転する。
現在使われている普通列車用車両は
特急電車と性能の差はなく同じ所要時間で
走らせることができる。
特急料金収入は減るが、それ以上に
人件費や特急電車の電力費を抑えることが
できるようになるはずだ。
元々、この区間は特急料金も
かなり安く設定されているので
大した金額でないはずだ。