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リカンベントで登れることを示したくて(前篇)パワトレを始める前


リカンベントは登れないパワーが出ない

というのをリカンベントで検索するとよく出てくるしSNSでも散見される。
勿論結論は「そんなことは無い」だけどそれを否定するする為にどうすれば良いかとして何がわかりやすいかと考えた時、
・リカンベントでエベレスティングをすること
・富士ヒルのコースであるスバルラインでゴールドに届くペースで登ること
だった。その目標を立てるに至った経緯と今までやった事を纏める。
はっきり言って茨の道でこれらの事は他人に全くオススメ出来ない。
何故こんなことやっているのかって自分でもわからなくなるけど、
結局リカンベントが好きだから。
登れなくてリカンベントを選択しないってのは勿体ないと思っているから。


リカンベントとの出会い

乗るきっかけとなったのがコロナ。
それまでは電車通勤だったが感染リスクを考え電車通勤をしたくなかった。なのでふと自転車で通えるのではないかと考えた。
が、クロスバイクやロードバイクは乗れない。

実は過去にヘルニアをやっており2ヶ月程度ほぼ寝たきりだった過去がある。原因は若い頃、皿洗いのバイトとそこまでのクロスバイクでの前傾姿勢。そこで楽な姿勢での乗り物が無いかと考えていたときに出会ったのが、
娘と一緒に行ったサイクルセンターにあった寝そべながら漕ぐ自転車
(後にリカンベントと知る)。
これならいけるんじゃないか?と考え調べてスポーツ自転車としては安いが
私としては(高すぎる。妻を説得し辛いけどスポーツ自転車買いたいと言って買ってしまおう)と10万ちょっとのvinte-vinteという小径リカンベントの購入に至る(2020年1月はじめに納車)。

勿論、妻の頭の中はスポーツ自転車(ロードバイクとかそんなのかな?)
と思うわけで到着した訳の分からない乗り物をみて
「なんかすごいのが家にあるんだけど・・」と問い詰められるのは当たり前である。

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初めて乗ったリカンベントはそれは気持ちよかった。腰は痛くないしまるでソファーに外でくつろいでいる気分なのにそのまま進める。そして世間では平坦は滅茶苦茶速い時速40㌔は当たり前(と言われている)。こんな素晴らしい乗り物ならもっと早く乗りたかった。人の目が気になるがそんなの気にならない。いや嘘、気になるけどそれ以上の気持ちよさだった。視界が開けて今までの自転車には無い素敵な乗り物だった。

もっと速く走りたくてインターバルと機材チート

リカンベント乗りたての頃は時速30㌔も出せなかった。今考えれば当たり前だ。トレーニングを積んでいない人間がいきなり30㌔巡航なんて出来ないのである。しかも前後406の小径車。多分普通のクロスバイクより遅い。
けど頭の中がパラダイスな自分は「いや、そんな筈はない。エアロが凄いからロードバイクを越えて平坦なら速く走れるはずだ!」と思い込みの力で毎日保育園の送り迎えに信号間全力スプリント。毎日両脚が筋肉痛で辛くても「これを乗り越えればロードを越えて!」の思い込みの毎日。
そのときの心拍計が190以上を毎日記録していたので(今は最大心拍192)L6~L7で走っていたと予想。というかそうじゃないと保育園に間に合わなかった。毎日脚が千切れるかと思うくらい踏んで巡航速度と思い込んでいた。プラシーボ効果と保育園リミット効果しゅごい。脳内ヤバい。

そうしているうち信号間なら時速40㌔以上で走れるようになったある日、衝撃の出来事が。それはロードバイク乗りに抜かれ幾らケイデンスを上げてもギアが足りず追いつかない!あっという間に消えていくローディー!ちくしょう!全然ギアが足りないじゃないか!そもそも小径車の限界じゃないのか?

もっと速い機材が欲しい!平坦でリカンベントで速い筈なのに追いつかない!そこで悩みに悩んで妻の了承を得て購入したリカンベントそれがミッドレーサーMUSESでした。
ギアが足りない事はないし加速は速い。それに乗った途端ランクインも増えてきて実際自身のパワーが人より高いんじゃない?実はオレツエー?って思い始めた。と同時に本当にロード比べてパワーが出ないってのも違うかも?と思いまもなくassiomaduoを購入。
ダニングクルーガー効果の馬鹿の山真っ只中。
アホすぎるが現実を少しずつこれから知ることになる。


東京駅とMUSES

初のヤビツと登板性能の現実

このパワメ導入の頃からリカンベントの出力、登板性能について気になるようになる。リカンベント乗り始めて凡そ半年と言った所。
エアロは理論上速くなればなるほど効果が高まる。私は自分でやってみないと納得できない阿呆なので保育園の送り迎えに間に合う事の為に全力で踏み込んだ短い坂のセグメントランクインをきっかけに頑張ればヒルクライムも早く登れるんじゃない?って経験の浅い中で考えた。
最早阿呆を越えてチンパンジー、いやチンパンジーに失礼。。ゴミである。

私が登れることを証明する前に坂を登れることはリカンベント界隈では有名なえむきゅうさんが坂をバンバン登っていて既に違うと否定していた。そしてその映像をみて凄い!と思ったし自分のあのようになりたいと思った。

ならば自分は速く登れる事を示してやろうと思い始めた。
自分が全てツィッター(現X)で全部丸裸になってやっていることを上げ始めようと思い始めたのもこの頃。どこまで出来るか分からないけど可能性があるならと。
それまで言われていた事は
・リカンベントはロードより10%出力が下がる
・坂は遅い
これらを否定出来るならしてやろう。まずはヤビツだと。
通勤と同じ強度で常にL5以上でインターバルをして意気揚々と自走でヤビツに向かった結果

出力は169w(62㌔の2.72倍)

インターバルやってつく頃には脚が無いのも酷いしタイムも酷い。
が阿呆なのでこれは単にロングの仕方が悪かったのが一番の要因で、
また継続して踏むことに慣れていないからだ。だからローラーをしようそうしようとなった。
ここで初めてローラーとズイフトに向き合う事になる。
ここまでリカンベント乗り始めて9月ちょっと。
まだずっと頭の中はハイ。パラダイス。

後編に続く・・ズイフトとパワトレと実走と現実


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