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音楽とミステリーの融合。満足度100%〜読書感想〜
こんにちは。ほどほどです。
今回ご紹介する本は、中山七里さんの『さよならドビュッシー』です。
読んだ感想としては、音楽描写がとにかく細かく、文章を読んでいるのに音が聞こえてきそうな感覚になります。
音楽ものとしては個人的には『のだめカンタービレ』や『ピアノの森』を読んでいて、コンクールなどの場面は情景が浮かんできてすごく感情移入しやすかったですね。
本作はそんな音楽のストーリーに加えて、ミステリー要素を盛り込んだ豪華な設定になっています。
音楽学校に通う主人公の少女が、不慮の火事による大やけどからのコンクール出場までの努力、コンクール本番の緊張感、本番中に訪れるピンチなど、まさにクラシック音楽のような展開。
読む側も曲の終わりに向けてテンションが自然と高まり、曲が終わった開放感を味わうやいなや、謎解きがはじまるというまさかの展開。そしてミステリーおなじみのどんでん返し。
お腹いっぱいです・・😁
主人公の少女を支える音楽講師の岬さんのキャラが立っていて、音楽もできるし、弁護士資格もあるという異色な経歴。イケメン設定にもなっているため、本作の後に出版されている続編は岬さんがメインになっているのもありますね。
クラシック音楽に興味がなくってもミステリー好きなら大丈夫だし、音楽二興味がある方ならむしろ音楽を聞きながら読むこともありかも。
私はクラシック音楽は詳しくないですが、実際にドビュッシーの「月の光」などを動画で見て、「聞いたことあるかも?」と思いました。
クラシックは気持ちを落ち着ける作用もあるといいますし、読書もメンタルにはプラスに働くので、五月病で困ったときには本作を読んで見るのもひとつの手かもしれませんね。
読書コミュニティ「lectio」でも課題図書にあげられ、読書会がありました。
最近は参加者も少なめですが、色んな意見がかわされ、気づきをもらうことができました。そんないろんなジャンルの本と出会うのもコミュニティのおかげ。良かったら覗いてみませんか?
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