たかむ

MathMLについて様々な情報を細々とホームページに綴っています。 http://takamu.sakura.ne.jp/mathml/index.html ここではMathMLについて調べる中で気が付いたことをメモしていきます。

たかむ

MathMLについて様々な情報を細々とホームページに綴っています。 http://takamu.sakura.ne.jp/mathml/index.html ここではMathMLについて調べる中で気が付いたことをメモしていきます。

    最近の記事

    フォントの技術的な情報が見つからない

    "MathML Core"(筆者による日本語訳"MathML コア")の第5章"OpenType MATH Table"は、数学フォントについて書かれています。この第5章を読み解こうとするとフォントについての技術的な情報が必要になります。 ググっても見つからない フォントの技術的な情報、例えば、OpenTypeフォントはどのようなフォントなのかとか、フォントのテーブルとはどのような仕組みなのかとかを調べたいとします。そのような情報を探すのに、俗な言い方になりますがググって

      • "computed display property"って何だろう

        MathML Coreを読んでいると次のような文章に出くわします。若干主語を変えたりしながら何回も登場する言い回しです。この中の"computed display property"って何でしょうか。 "computed"ってどういうこと "computed"って、コンピュータって言葉にもあるように"計算された"って意味合いの言葉です。計算されたdisplayプロパティって何だろうって考えると、ちょっとこんがらかってしまいます。 CSSには算出値(computed va

        スキ
        2
        • MathMLではありませんが、noteで数式が使えるようになったらしいので書いてみました (第2弾)

          以前の記事でも書きましたが、昨年12月からnoteで数式を使えるようになったらしいです。 そこで、ちょっと複雑な式についても書いてみたいと思います。 例えば、2次方程式の解の公式を書いてみます。 $$ ax^2 +bx + c = 0\\ x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 -4ac}}{2a} $$ なお、入力したコードはこちらになります。 $$ax^2 +bx + c = 0\\x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 -4ac}}

          スキ
          1
          • 厳密には異なるイタリック体と斜体

            カタカナ語ではなく漢字やひらがなでいくつかの日本語訳を書いてきた中で、筆者が気を付けていることがあります。 できる限りカタカナ語は使わないということです。 例えば Working Group → 作業部会 Rule → 決まり Lay out → 配置 などです。ワーキンググループ、ルール、レイアウトとしても通じるのですが、それをするとカタカナ語だらけになってしまうので、漢字やひらがなで表現できる他の言葉がある場合は、その言葉を使用するようにしています。もちろん、アル

            スキ
            1

            最小内容行内サイズと最大内容行内サイズ

            MathML Coreを読んでいると、"min-content inline size"と"max-content inline size"という言葉が頻繁に出てきます。 CSSの用語 これらの言葉は、CSSの用語で、CSS Box Sizing Moduleで定義された用語です。この仕様書の日本語訳(CSSボックスサイズ法)を参考にすると、"min-content inline size"と"max-content inline size"という言葉は、それぞれ"最小内

            一見しただけでは分からない"laid out"という言葉

            少し前にTwitterで"#ITエンジニアしか分からない英単語"というハッシュタグが流行っていました。私はITエンジニアではありませんし, 今回取り上げるものも分からないとか, 難しいとかいうものではないのですが、便乗してみたいと思います。 MathML Coreを読んでいると, 何度も"laid out"という言葉に出会います. 一見しただけでは分からないとも感じるこの言葉ですが, カタカナ語にもなっているよく知られた言葉です。ヒントを言うとこの言葉は受身で使われています

            スキ
            1

            3つのハイフン"-"のような記号

            MathML Coreを読んでいくと(正確には、日本語訳するために元データを読み解いていくと)、3つのハイフン"-"のような記号に出会います。なお、3つのうちの1つはハイフン"-"です。 ハイフンマイナス 1つは、一般的にキーボードの"-"キーで入力できるハイフンで、ユニコードではハイフンマイナス(U+002D)と呼ばれています。id属性の中などで使われています。 マイナス記号 もう1つは、引き算や負の数を表すマイナス記号(U+2212)です。こちらは、例えば"minsi

            "Stack"って何だ

            MathML Coreを読んでいると、分数のところで"Stack"という言葉に出くわします。この"Stack"は、なかなか曲者な言葉です。 干し草の山?スタック? "Stack"は、辞書を引いてみると、もともと「干し草の山」を指す言葉のようです。 干し草の山は、後から載せた草が一番上に来て、その後から載せたものを、元々あるものより先に取り出します。そのような特徴から、コンピュータでは、「スタック」と呼ばれるコンピュータでは後入先出のデータ領域を指す用語になったようです。後

            MathMLコアでCSSの存在感が増した

            2021年8月6日、"MathML Core"の草案が公開されました。 何が変わったか?MathML3から何が変わったのでしょうか。 まだ、1章・2章を読んだところではあるのですが、私が感じていることを述べたいと思います。 何が変わったかと言うと、コアという名前のとおり、色々な方面に対応するMathML3から、核となるプレゼンテーション要素に絞ったMathMLコアという感じです。そして、一番大きく変わったであろう点はCSSの存在感が増したことです。 一番変わったのはC

            W3Cのよく似た名前の "Advisory"が付く2つの内部組織

            W3Cにはややこしいことに、よく似た名前の"Advisory"が付く内部組織が2つあります。今回は、これらの組織名の日本語訳をどうするのかという話です。 Advisory Committee Advisory Board なお、このnoteは、2020年9月15日時点の"W3C Process Document"を基に述べており、和訳したものを"W3C手続き文書"で公開しています。2021年11月2日に新しいヴァージョンが公開されています。 また、実際にW3Cの方を取

            15年間の日本語訳を振り返る

            私が初めて和訳したMathML関連の技術報告書は"Unit in MathML"で、日本語訳「MathMLにおける単位」であり、公開したのが15年前の2007年1月21日です。というわけで、この15年間の日本語訳を振り返ってみたいと思います。 MathMLにおける単位"Unit in MathML"の日本語訳で、公開したのが2007年1月21日です。 この時が初めてになるのですが、HTMLのコードにエラーが有ったり、よく理解できていない熟語が有ったりしていました。当時のW3

            スキ
            1

            W3C勧告のたどる道(いらなくなったのニュアンスの違い)

            MathML仕様書はW3C勧告ですが、W3C勧告が勧告後にたどる道は、何があるのでしょうか。 勧告後の状態"W3C Process Document"によると、次の4つの状態があるそうです。 An Amended Recommendation A Superseded Recommendation An Obsolete Recommendation Rescinded Recommendation なお、2020年9月15日時点の"W3C Process Doc

            スキ
            1

            MathMLではありませんが、noteで数式が使えるようになったらしいので書いてみました

            MathMLを利用できないのはちょっと残念なのですが、noteで数式が使えるようになったらしいです。やはり普及度合いからいって、TeXが採用されたのは当然かと思ってはいます。 詳しくは下記のnote公式の記事を見て下さい。 算数の説明から論文執筆まで!記事内で「数式」が使えるようになりました というわけで、さっそく私のアイコンにもなっている数式を書いてみました。 $$ \frac{\mathrm{d}^2y}{\mathrm{d}x^2} $$ なお、入力したコードは

            「全ての次の要件」か「次の全ての要件」か

            "W3C Process Document"を読んでいると"all of the following condition"という言葉に出くわします。さて、この日本語訳をどうするかという話です。 なお、2020年9月15日時点の"W3C Process Document"について述べています。2021年11月2日に新しいヴァージョンが公開されています。 直訳すると違和感直訳すると「全ての次の要件」という日本語になります。ただ、何となく違和感を感じます。 「全ての」と「次の」

            単記移譲式投票というなじみのない投票方法

            MathMLとはちょっと離れますが、単記移譲式投票というものに触れてみたいと思います。 この単記移譲式投票というのは、MathMLなどの仕様を決めているW3Cにおいて、技術諮問委員会(TAG)などの委員を選ぶ選挙で用いられている投票方法です。"W3C Process Document"(W3C手続き文書)の中で"Single Transferable Vote"という言葉が出てきており、その日本語訳が「単記移譲式投票」です。ただ、そもそも「単記移譲式」という言葉を見たときに

            MathMLとアクセシビリティ

            2021年4月、新しい"Math Working Group Charter"(日本語訳:数学作業部会憲章)が掲げられ、数学作業部会が再始動しました。 この概要については、Mitsue-Linksのブログ「第3期のMath Working Groupが始動した話」を見ると分かりやすいです. さて、この新しい"Math Working Group Charter"には、Accessibility(アクセシビリティ)という言葉が24回登場します。1つ前のものである2016年まで

            スキ
            1