なぜ、行が横で、列が縦なのか?
MathMLのmtableやmstackでは、行や列という概念が出てきますが、どちらが横でどちらが縦なのかとても分かりにくいです。HTMLのtableでも、Excelなどの表計算でも混乱を生じさせているところかと思います。
そこで、インターネットで調べてみたのですが、『行が横、列が縦であることをどう覚えるのか』といった内容のウェブサイトはすぐ見つかったのですが、『なぜ行が横で、列が縦なのか』といった内容のものは見つけられませんでした。筆者の探し方が悪かったのかもしれませんが、最終的に分かりませんでした。
国語辞典で引いてみた
筆者の手元にある電子辞書 Brain(PW-SB7)の大辞林4.0で行と列を調べてみました。
数学用語としては行列の横と縦というのはありますが、どちらも並んだものを指しているようです。そして、行は文字の並びに使うのが一般的なようです。
改行、数列を英語で書くと
英語で、行はrow、列はcolumnです。これらの英語も、電子辞書 Brain(PW-SB7)のジーニアス英和大辞典で調べてみました。
rowは横に並んだもの、columnは縦のものを指しているようです。
一方で、行という字を使った改行や列という字を使った数列という言葉もあります。そして、英語では、改行はlinebreak、数列はsequenceです。
改行の行は、日本語の縦書きの場合、縦の並びを表しています。数列の列は、横に並べられることが多いかと思います。英語だと改行も数列も、rowでもcolumnでも無いので、横や縦の並びを指す言葉とは別の言葉です。そのため、混乱しにくく感じます。
筆者個人の結論
最終的に、なぜ行が横で、列が縦なのかは分からなかったので、ここからは筆者個人の見解です。
行も列も並びを表していますが、縦とか横とかいう概念は元々ない。ただ、便宜上、横の並びを行、縦の並びを列と、行列に倣って呼んでいる。
こういうことではないでしょうか。
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