転職活動は無料で出来るリスクのないFA宣言

転職活動をしないのは、ハッキリ言って「もったいない」と思います。

もちろん今の会社で、仕事は楽しく、人間関係も良好、給料もたくさん貰っている、休みも多く、何の不満もない、という人は転職活動など考えないかもしれません。

しかし、何か少しでも不満があるなら、毎日ぐちぐちと文句を言いながら仕事をしているのなら、仕事がマンネリ化して「このまま一生をこの会社で終えていいんだろうか？」と思っているのなら、今すぐ転職サイトに登録して転職活動を開始し、世の中での自分の評価を確かめるべきです。

プロ野球の選手、特に活躍していて年棒をたくさんもらっている選手は、今の球団に固執せず、FA宣言してメジャーリーグに挑戦したり、国内他球団の評価を聞いて、移籍したり、残留したりしますよね。

転職活動もこれと同じ。あなたには潜在能力があるのに、今の会社で正当に評価されていないかもしれない。今の会社の不満を他の会社では解消してくれるかもしれない。転職により、新たな経験や人脈ができて、あなたの人生を豊かにしてくれるかもしれない。給料がアップして、経済的により豊かになるかもしれない。

しかも転職活動はタダ(無料)です。面接日なども転職者側の希望を聞いてくれます。今の会社で有給を使って、その日に面接を受けてもいいし、業種によっては土日に面接を設定してくれる会社もあります。

プロ野球選手でFA宣言をして、結局残留する人もいますよね。会社員も同じ。転職活動をしてみて、今の会社より待遇や職種が良くならないと思えば、今の会社に残ればいいのです。

但し、プロ野球のFAと会社員の転職活動の違いは、公に公表するかしないか、があります。会社員はプロ野球選手と違い宣言してはいけませんし、する必要がありません。今の会社にバレないようにこっそり転職活動をすべきですし、それができるのです。

難しいことではありません。転職サイトや転職エージェントに登録しても、今の会社に知られることはありません。面接日に有給を取るにしても「他社の面接を受けるので…」などとバカ正直に言う必要もありませんし、そんなことを言う人もいないでしょう。

よくプロ野球選手がFA宣言した際に
「他球団の話を聞いて、自分をどれだけ評価してくれるか知りたい」
と言うと思います。

会社員もこれと同じことを「無料でノーリスク」でできるのです。
プロ野球選手のFA宣言は、公に宣言するので、待遇が良くなる可能性がある一方で、どこの球団も採用してくれない→無職になるリスクがあります。しかし会社員にはこれがありません。

今の会社で充実して満足していても、もしかしたら世の中には、あなたをもっと評価して、もっと良い役職を与えてくれて、もっと給料をくれる会社があるかもしれません。

それがわかっていても「面倒くさいから」転職活動をしないのが実態なのではないでしょうか。

私は約30年勤めた大手自動車部品メーカーK社(営業)を辞めて、地元の小さな不動産会社T社(営業)に転職しました。失敗だったのは、先にK社を辞めて無職になってから就職活動をして、T社に再就職したことです。

これでは再就職できなかった場合に、無職の期間が続く(収入が途絶える)リスクがありますし、再就職先の待遇も贅沢は言ってられなくなります。

実際、不動産T社の給料は大手K社時代の1/3に激減してしまいました。それでも雇ってくれるなら無職よりはマシ、と思い不動産T社に入社しました。

こんな失敗をした私ですが、それでも転職して良かった、と思っています。自動車部品営業と不動産営業は、同じ営業でも仕事は全く違います。企業相手の営業から、個人相手の営業に変わり、上場企業から個人オーナー企業に変わり、転職後は目から鱗だらけでした。不動産営業に携わったことで、50年生きてきて知らなかった社会の仕組みや、人々の暮らしに密接に関わることができて、お金には変えられない経験ができました。自分の人間の幅が広がったと思っています。

給料が少なくて困っている→給料の高い会社に転職する。

人間関係で困っている→複雑な人間関係がない会社に転職する。

マンネリ化で退屈だ→新たな刺激を求めて転職する。

自分はもっと評価されていいはずだ→高く評価してくれる会社に転職する。

なんとなく転職を考える→結局今の会社に残留する。

転職活動の動機はなんでもいいのです。その結果転職してもいいし、しなくてもいい。

今の会社での不満をぐちぐち文句を言っているそこのあなた。
文句言っている暇があるなら、さっさと転職サイト、転職エージェントに登録し、簡単な履歴書、職務経歴書(ネットにフォーマットはいくらでもあります)を書いて、転職活動を開始しましょう！

会社員FA宣言をして自分の評価を確かめ、自分で自分の人生を豊かにしていきましょう。

〆