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ロジックの起点を意識する

最近仕事をしていて、ロジックの起点を意識すると割と、違う主張も整理しやすいと思います。

一番わかりやすいのが上層部からのオーダーと現場との食い違いで、環境予測を起点にして必要性を組み立てるのと、現場で現状を起点として組み立てられたロジックは双方正しくて、ただなんで食い違うかっていうと起点が違うからだと。

施策の必要性を議論するときも、現状から今後取りうる打ち手を考えると芽がないともいえるし、顧客の状況から考えるとこの施策を広げていかない手はないというのもまた正しい。

仕事ってわりと上層部のオーダーが起点になるけど、そこから現実的にどう落とし込むからそこは現実ベースからの組み立てになるので、実現に向けて積み上げていくと、その過程は合っていても、もともとのオーダーと食い違ってしまうことがママあるかなと。

部署間の意見の食い違いでもそうなんですが、意見が食い違ってるときに、「何を起点にしたロジックで語ってるか」を意識するとなぜ食い違ってるのかがわりと整理されやすい。

思想論対現実論、中長期論対短期論、ベスト論対効率論、自部門対全体最適論あたりが主な対立あるあるですかね。ホント課長の仕事ってほぼこれらの社内調整な気がします。あれすげー大変だけど、結果に結びつく仕事かというとどうなんだろうなぁと。やらないと前に進まないんですけどね。

でだいたいそれぞれロジックで積み上げた結論で議論しがちだけど、それだと一生折り合わなくて、なんでかっていうと起点が違うから、起点が違うとそれぞれ正しいのでそりゃ双方折れないと。

だから起点の違いを説明して、何を起点にするかをまず目線合わせすると、割と整理ができて折り合いがつきやすいです。議論って相手の主張を否定しがちだけど、否定する必要はないんですよね。起点が違うだけで正しいと思いますよ、ただこっちも間違ったこと言ってるんじゃなくて起点が違う話だから、このままだと折り合わないですねって建設的に議論できます。

少なくとも自分の主張が正しいから、肯定しない相手の主張は間違ってるって単純な二元論でとらえるのはやめたほうがいいかと。たいてい双方正しいことが多いです。いやどー考えても必要だろっていくら言っても向こうは向こうで正しいと思ってるし、実際それはそれで正しいから先に進みません。間違っても論破しにいっちゃダメ。相手は不快にしかなりません。


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