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行動から目的を設定する

ドクタースランプアラレちゃんってマンガにニコちゃん大王ってキャラが出てくるんですね。何?そのマンガって人、ドラゴンボール書いてる人です。ドラゴンボールの前に書いてたのがアラレちゃんです。

ニコちゃん大王って世界征服のために地球に来たんですが、ずっと世界征服のためにゴミ拾いしてるんですよ。で、結局物語終わるまでゴミ拾いして終わるんですね。なかなか示唆に富んだキャラクターだなあと。

何が言いたいかっていうと、このキャラ目的は世界征服だからよくないんですが、行動ベースで見るとめっちゃいいことしかしてないんですね。

世界征服のためにゴミ拾いをしている人と、真摯に世界平和のためを考えてかえって迷惑かかることしてる人いるとしたら、前者のほうが世のため人のためになってるわけですよ。まあこのケースでいうと世界征服達成できない限りはって条件がつきますが。

仕事は行動さえ正しければ動機は不純でいい

仕事でも同じことが言えると思っていて、「どんな不純な目的でも行動のベクトルがあってれば特に問題ない」んですね。

どんなケースにオススメかっていうと「みんなが嫌がる仕事」なんですね。例えば非常に複雑でやっかいな仕事があったとして、普通避けますよね。でも例えば「普段手抜き気味だから、ちょっと挽回しとこ」って目的を設定してやりまーすっていうとそりゃあ喜ばれるわけなんですよね。これ自分に振ってくる確率がまあまあ高いと想定される場合に有効な手段で、自分からやるっていうと周りも上司も見る目が違います。

「スキルセット」が目的でもいいです。たいていスキルがつくのは面倒でやっかいな仕事です。「上司に評価されたい」だって全然OK。上司からしたらウェルカム以外の何物でもないです。下手にゴマをすられるより100倍うれしいはずです。

 考え方としては「この仕事を自分が気分よく取り組むにはどういう目的セットの仕方がよいだろう」って目的から行動じゃなくて、行動から目的をセットするんですね。この考え方できればたいていどんな状況でも楽しめます。理想とされる行動は想定しやすいので、その行動を自分がメリットを感じるように目的をセットするって感じです。

長期的なメリットに目を向ける

ちなみに株って短期的な利益ばっかり見ちゃうとあんまり儲かんないんですね。大きく儲かるのはやっぱり長期投資。仕事も一緒で、嫌な仕事って短期的にはデメリットしかないように見えても長期的にはメリットが多いんですね。仕事ができる人は見てる視点が違うっていうのも似たような話かなと。

仕事が増えるっていやですよね。でも仕事ってあんまり本来固定されてるものでもないっていうか例えば「この仕事やるので、こっちの簡単な仕事は誰かにお願いできますか」とか周りからしたらウェルカムですよね。菩薩かな?って感じですよね。この周りからは喜ばれて、自分としては自分のためにやってるだけっていうのがいい状況なんですね。スキルセットがつかない仕事は周りに振って業務時間も変わらないから、評価だけよくなって仕事時間変わらないわけです。

物事にはなんでもメリット、デメリットがあって、短期的にはデメリットでも長期的に見るとメリットがあるってことはもう極論仕事ってなんだっていいんですよ。なんだっていいなら周りから喜ばれて上司に評価されるほうがいいじゃないですか。

周りと違う行動をすると印象に残りやすい

周りと違う行動をするって結構大事で、「みんながやりたくない仕事を自分からやる」って上司からしても目を引くんですね。普通やらないから。だからたまにやると普段手を抜いててもすごい意識高い人みたいなイメージがつけられるんですよ。頑張ってるのに評価されないっていう方、印象操作とっても大事です。たまにでも印象に残ることをやるほうが印象に残ります。みんなと同じことをしてたら印象に残らない。そりゃあそうです。そしてもう一つは「いい先入観を持つと全部よく見える。悪い先入観も持つと全部悪く見える」ですね。いい先入観を持たせるだけでもやる意味あると思います。

複雑で厄介な仕事も数をこなせば慣れる

で、この「複雑でやっかいな仕事」って一度任せられるとだいたいまた任せられるんですね。で、何回かやってるとだいたいポイントがつかめてきて、特段やっかいでもなくなるんですよ。もう一段上が来たらそれはまた別の話。つまり別にたいしてストレスのかかる仕事でもない割にすごい重宝されるみたいな状況になるわけです。「この人はこのジャンルに強い」みたいな評判にもつながります。特定のジャンルに強いはのちのち結構重宝します。課長選びとかでも名前が上がりやすくなります。

僕は仕事の理想は「周りからは大変そうに見えて、自分としてはラク」だと思っていて、この「複雑で厄介な仕事」は大変な仕事に見えるわけだし、実際初めてやる人は大変なんですね。でも自分からしたら別にラクなもの。これが市場価値的には理想。周りから見ても自分からしても簡単な仕事だと、市場価値ないんですね。だから危険。周りから見ても自分からしても大変だと大変じゃないですか。だからこれが理想だなあと。

で、仕事がつらい、つらくないってホントにあてにならない話で、例えばこの仕事、慣れてない人からしたら「なんて仕事ってつらいんだ」っていうじゃないですか。でも慣れてる人からしたら「全然楽々よ」っていうわけじゃないですか。やってることは同じなわけじゃないですか。

幸せかどうかでいうと人生に目標はなくてもいい

ちなみにこの「行動から目的を設定する」って考え方、基本的に現状満足を目的にしているんですね。だから長期的なビジョンとかからは全然ブレイクダウンできてないんですね。まあやっかいな仕事どんどんできるようにしてるんだから出世にはつながってるとは思いますが。

よくいうじゃないですか。「人生には目標設定が大事だ。目標が見えると今やるべきことが見える」って。僕人生に目標はあんまりいらないと思っていて。まあそれで頑張れる人はそういうの設定するのがいいと思うんです。うちの最年少部長も南イタリアで引退まで人生設計を組んでブレイクダウンして今を生きているといっていました。これ人を選ぶと思うんですよ。僕あんまりピンとくる目標ってないんですよね。

そもそも心境だって、環境だって変わるし人生の目標ってそんな長いスパン変動要素多すぎてあんまり意味ないと思うんですね。仮にブレイクダウンしたとして、大抵自分は全然出来てないって自己嫌悪になる人多数だろうし、あんまりロクなもんじゃないなぁと。そんな見通し立つなら固定金利なんて誰も借りませんよと。

人生はハッピーエンドにあんまり意味がない


なんか目標達成したらすべてが幸せになるみたいな信仰ありますよね。そんなわけないじゃないですか。映画のハッピーエンド信仰というか。

ハッピーエンドってよく考えると謎な言葉ですよね。何?ハッピーエンドって。孫に囲まれて死んだらハッピーエンドなんですかね。リアルでいうと。まぁ孤独死は嫌っちゃ嫌だけど、どっちにしろあんまり人生の目的にはならなそうですよね。目標達成って、一瞬はそりゃ上がるでしょうけど、そのあとは目標見失うんだから、目標達成って幸せ度でいったらなりゆき現状とトントンかマイナスの見込みが妥当だと思うんですね。目標達成して次の目標!だったら今とあんまり変わらないし目標見失うならマイナス。

実際大学受験目標にめちゃくちゃ勉強頑張ってそのあと魂抜けたみたいになっちゃってる人そこそこいるわけじゃないですか。彼らは幸せなんですかね。第一志望に落ちて社会人で見返してやるぜ!って思ってる人のほうが幸せそうに見えますが。

まぁでも高校生まではいいんですよ。志望大あったほうが勉強は頑張れるし、全国大会目指すとか目標がわかりやすいので。

でも社会人って結構目標わかりづらいじゃないですか。社長を目指せ!って課長になった人メンバー面談でぜひ言ってみてください。絶対総スカンになります。年収900万以上は幸福度が変わらないからコスパも悪い。

やりたい仕事はコスパが悪い

「自分がやりたい仕事をする」っていうのもあんまり僕ピンとこなくて、やりたい業務についても、本当にやりたい仕事してる時間って少ないわけじゃないですか。したら大抵やりたくないことやってるわけじゃないですか。そもそもやりたい仕事につけることがレアなのに、なかなかつらい時間が多い設計だなあと。

僕は「どんな苦手なジャンルでも一流まではなれる」って考え方が好きで、自分が得意じゃない仕事も経験すると、総合力が格段に上がります。仕事って大体大事なポイントってどんな仕事でも一緒で、幅広いジャンルの仕事をするほどその本質がつかめる精度があがるんですね。苦手なジャンルでも掴めればだいたいのジャンルで仕事の本質がつかめるようになる。

だから仕事内容なんて正直なんでもよくて、「この仕事を自分が気分よく取り組むにはどういう目的セットの仕方がよいだろう」って考え方のほうが幸せに働けます。

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