自己理解のツールとしての分人思考

私とは何か』という本で
おもしろい考え方に出会えました。

それが「分人思考」。

この考え方によって
自己理解がより深まるように感じたので
考えを整理していきたいと思います。

分人思考とは?

そもそも分人思考とは、
『私とは何か?』に書いてあったもの。

分人とは、対人関係ごとの様々な自分のことである。
(中略)
一人の人間の中には、複数の分人が存在している。両親との分人、恋人との分人、親友との分人、職場での分人、……あなたという人間は、これらの分人の集合体である。
(中略)
複数の分人を生きているからこそ、精神のバランスを保っている。
(中略)
好きな分人が一つでも二つでもあれば、そこを足場に生きていけばいい。

本書には上記のように書いてあります。

要は、
相手によって変わる自分のことを分人としています。

なので誰しもが分人を持っていて、
それが普通のことだとしています。

たしかに、ぼく自身も
家族や会社、友人など相手によって
見せる顔は違います。

いい悪いではなく、
なぜか自然とそういうキャラクターになる。

そんなことありませんか?

それがまさに分人という考え方です。


そしてこの分人思考を知り、
そのなかでも足場になる分人を知っておくことで、
精神的な安心につながります。

例えば家族への分人が好きで
安心につながるのであれば、
その比率を増やすこと。

つまり、
自分がその分人でいられる時間を
増やすことが安心や心理的な安定につながります。


このように、
どの分人が好きで、足場にしたいのか?
これを考えるだけでも自分の人生にプラスになります。

自己理解に役立つ?

さらにこの分人という考え方が
自己理解に役立つのでは?と考えました。

ひとりの人間でもさまざまな分人があります。

自分がどんなコミュニティに所属して
そのときにどんな分人になっているのか、
それを客観視するだけでも自分への見方が変わります。

例えば、ぼくは会社への分人では
仮面を被っているようだと気づきました。

会社は人生の一部でしかない
と割り切っているからかもしれません。

居心地が悪いとかではなく、
自分の分人の足場にはなり得ない。
ある程度割り切った関係でいたい
という思いがあるのかもしれません。

このように、
そのコミュニティにおける分人を考えることが
自分を知るひとつのツールとして有用だと思えました。

まとめ

今回は『私とは何か』という本で学んだ
分人思考が自己理解に役立つのでは?
という思いつきから考えを整理してみました。

分人思考…おもしろい考え方なので、
自分の知識として備えておこうと思います。

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