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たかこ、はじめました。

二〇二一年四月四日、通称名をつけました。
たかこです。

はじめましての方、こんばんは。たかこです。
こんばんはでない方、ごきげんよう、たかこです。
どなたさまにもあなたさまにも、どうぞよろしくお願いします。たかこです。


昨年、二〇二〇年九月のおわりごろから「いと」という名前でnoteを書いてきました。
何もなければ、ずっと「いと」のままだったろうと思います。

このたび通称名で名乗るにあたり、各SNSのアカウントやユーザーネームをすべて「たかこ」に変えました。

「いと」は本名ではありません。でもふりかえるとずいぶん長いおつきあいでした。だいたい十年ぐらい「いと」を名乗ってきたことに私がいちばんびっくりしています。
でも本名はその四倍です。
まだまだまったく改名には至っていませんから、本名を使う機会のほうが圧倒的に多い現状です。
恐らく今から三年ぐらいは本名のままでいなければなりません。
のんびり構えるならば五十歳になるまえに改名できたらいいな、と、そんな気持ちでいます。
名前ともご縁があるのでしょうから、なんだかんだと四十年以上つれそってきた仲は、そうそうたやすく切り離せないほうがいっそ自然です。

でも、難しいことでもいいから、改名をしたい。

だから行動することにしました。


*


まずは、三月のおわりごろ、弁護士さんに電話で相談をしてみました。よくある初回無料の相談です。
何をおいてもまっさきに聞かれたのは、何故、改名をしたいか、その理由や動機でした。
私がそれに答えると、その弁護士さんは、簡潔に、そしてとてもわかりやすく説明をしてくれました。

判例上、私のケースですぐに改名が通る可能性は無い。
三年ほど通称名を使って実績を作る必要がある。
その実績を示す証拠をそろえて家庭裁判所に申し出る流れが一般的。

詳しいことは「改名 通称名」で検索をするとその弁護士さんの事務所がまとめた記事にたどり着けるので、それを読んで参考にしてください、とのことでした。
その他、ちょっとしたアドバイスをいくつか頂いた後で電話を切り、すぐに指示どおり検索してみました。
そのほかにもいくつかの資料を読んだ結果、今、改名のためにできることは、

「通称名を作って名乗り、一人でも多くのひとに知ってもらうこと」

だと理解しました。

その時点ではまだ通称名を決めていなかったので、その日から少しずつ考えはじめました。
よく考えれば「改名」するのですから、「どんな名に改めるか」というのはとても重要なことです。なのに私は「改名すること」だけ頭にあって肝心の名前はほぼまっさらだったのですから、わりとまぬけです。

ツイッターで改名の意思表示があることをぽつぽつ呟いていき、四月四日に通称名での名乗りを開始する、あわせてツイッター名を通称名に改めることを告げました。

このあたりは後日また別の記事でまとめようと思いますが、「通称名の実績」として認められ得る場は限られています。
通称名を使っても実績として適切でないと判断される状況がいくつかあるようです。
ネット社会の現代とはいえ、SNS上の名はリアルに比べると格段に弱い。
でも無いよりはましなのです。
また、ツイッター名「いと」のまま「通称名をたかこにしたのでよろしく」と言っても何をどうよろしくしてもらえば良いのかわかりません。フォロワーさんもわからないでしょう。
だったら、

「たかこという名前に数年後リアルでなりたいので、ツイッターでも名前をたかこにしておくから、これからはたかこって呼んでください」

ときちんとお願いするのがいちばん手っ取り早い方法でした。



(現在、固定ツイートに設定しています)


「通称名の実績」とは、シンプルに言うと、「呼ばれたい名前で呼ばれている」ということなのです。
その範囲は広いほど良い。
私は今、仕事をしていませんし、引っ越しをしたばかりということもあって、リアルでの人間関係はなかなか貧相です。
(そもそも引っ越しのきっかけになったことが改名希望につながり、同時に、引っ越しはそれまでの家族関係、人間関係のリセットでもあった、など、何かと面倒な状態)
よって、まずはツイッターやnoteなどネット上から、ということになりました。

SNS以外では、アマゾンや楽天、ヤフーなどに登録している名前をすべて「○○(苗字)たかこ」に変更。
今日は水道やガス、電気など公共料金の名義を変更しました。
(これもまた後日に書きますが、公共料金がらみで知ったこととして、郵便局にて通称名での登録が必要になるそうです。登録が完了するまで「たかこ」宛ての郵便物は保留、保管状態になります)
公共料金の通知は通称名の実績として意外と大きい部分に相当するらしいので、早い段階から変えておくことにしました。

それから、私はボランティア活動をしているのですが、そのために市の社会福祉協議会に登録をしています。
先日の活動日に、そういえばその登録名を通称名にできないかな、とふと思って職員さんにご相談してみたところ、あっさり通りました。
これが公的に初めて「たかこ」が認められた例となりました。

やはり「公」がつくものは強力です。
今後、ボランティア関連のお役所からの案内も、公共料金の通知も、「たかこ」の名に届きます。
そういったハガキや手紙、メール、すべてを保管しておいて、三年後ぐらいに家裁に「実績の証拠」として提示する流れを、今、作っているところです。


一方で、ちゃんと「呼ばれている」現実も非常に重要です。周囲の人に事情を伝えて、形にはならないけれど「たかこ」として呼ばれる習慣も必要となってきます。
私の場合は、まず医師やカウンセラー、また、ボランティア活動で関わる方々にお願いをする予定です。
後者は既に代表者の方とお話をしたところ、たまたま来週、年に一度の総会があるので、その場をお借りして通称名のご説明と、各自がお持ちの名簿上の私の名を「たかこ」と改めて頂くようお知らせできることになりました。
できれば、今後は苗字でなく、「たかこ」と呼んでくださいともお伝えするつもりです。もちろん強制ではありません。あくまで、できれば、ということです。

あとは今後、プライベートで出会う人たちにこのことを話して「たかこ」と呼んでもらうこと。
結局はこれがいちばん強いのです。


実はというのか、十年ほど前、実際に改名をした友人がいました。
だから、弁護士さんから「通称名を」と言われた瞬間はちょっとピンと来ませんでしたが、彼女のことを思い出したら「ああいうことをすれば良いんだな」とお手本にできたのです。ラッキーでした。
しかしながら、彼女と私とではいろいろと異なる点もあり、また、時代も変わっていきます。
あのころ有効だったものが今は無効だったり、今は有効とされているものが数年後には無効になっている可能性もあります。
通称名の実績が確かでも家裁ですんなり許可が降りるとも限りません。

本名は難読でも珍名でもない四十代の改名は、不確実な願望であり、行動です。
でも、できるかもしれないことなら、そしてやりたいことなら、やったほうがいい。

そんな心がけで、できることからやっています。


*


noteのアカウントを作り直したのも、その「できること」のひとつです。
調べたところ、noteのアカウントは一回だけ変更できるようです。
ただし「いと」の名で書いていた記事はツイッターなどでシェアする場合、「いと」のまま表記されます。
ちょっとややこしいなと思いました。
それ以外に、今、第2回THE NEW COOL NOTER賞の電子書籍化の話があります。
このタイミングでアカウントを変えるとやっぱりややこしくなりそうだと判断しました。
よって、ユーザー名は「たかこ」に変更済みですが、「(旧)いと」のアカウントはそのまま残しておいて、新しいアカウントで仕切り直すことにしました。
それがこれです。


この先、ここで何を書いていくのか。
たぶん、以前と変わらないと思います。
ただ、当分は改名のことを多く書いておこうかなと考えています。

といっても、あくまでも私の経験談として、です。

改名したい方はちゃんとご自分で調べる方が絶対に良いです。私の記事はせいぜい薄っぺらい参考書の切れ端にでもなれば、ぐらいの感覚です。
(特に十代の方は私より改名のハードルがかなり低いようです。通称名とかいらないレベル。私の記事を読んでいる暇があったら弁護士さんに電話する方が話はさくさく進みます。というこの一文すら責任を持てませんのであしからず)

また、私はきちんと調べて改名のノウハウをまとめることはしません。
調べて行動したことの話はしますが、知識だけを発信するつもりはありません。
情報化社会です。検索すればだいたいのことは出てきます。今さら私があれこれ言うまでもない。


繰り返します。

私は私のためだけに調べ、私のためにのみ行動します。
私の話を書きます。
たかこの話だけをします。

どうぞご了承ください。


*


「いと」のアカウントはまだしばらく呟きだけ続けていきますが、ほとんどはこちらの更新情報になると思います。
頃あいを見て更新を止め、こちらに専念する予定です。改名の話題以外にも、書きたいことはまだありますので。

それでも「いと」のアカウントは消しません。
自分のために残しておきます。


「いと」のアカウントでフォローしてくださっていた皆さま、約半年間、本当にありがとうございました。
改めてこちらでフォローさせて頂きたく思いますが、フォローバックなどお気遣いなさらず。
私は片思いでもじゅうぶんに幸せです。


たかことして、再出発です。
よろしくお願い申し上げます。



二〇二一年四月九日
たかこ






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