見出し画像

昭和の価値観の中がんばってきた女性たち

タイトルの「一蓮托笑」について。

2024年で還暦を迎えようとしている昭和39年生まれ、O型牡牛座のわたしは47歳でカメラマンになり12年が経ちました。

「一蓮托笑」は、2024年に福岡で開催する写真展のタイトル。50歳以上女性限定作品モデルを募集しながら、2022年暮れからコツコツと今も準備中。

50歳以上女性限定にしたのは、もちろんわけがあります。

47歳でようやく自分の生きてきた意味を知り、心から天職と言える仕事にめぐりあえたことが大きく、孔子の言葉にある「50にして天命を知る」を実感しているところ…。

それまでの人生前半といえば、昭和の「価値観」「正しさ」に育てられた3人姉弟の真ん中として育ち、自分らしさなどといった意識もなく、自己肯定感も低いまま、もやもやの中24歳で結婚。

2人の息子を授かった幸せに感謝するものの、自分らしさを見いだせないまま目の前のことに右往左往していた最中、39歳のある夏の朝、目が覚めたら世界が乳白色に変わっていた。目が見えない。その日のうちに、原田病による滲出性網膜剥離という病名がつき、失明の危機があると告げられた。

わたしはその日から、体の回復に長い時間をかけつつも自らの魂が「自分らしさ」を取り戻す方向へと舵をきったように思います。


写真展「一蓮托笑」は、一蓮托生の「生」を「笑」に変えている。
「生」のままでもよかったのだけど、12年間その人本来の笑顔を撮り続けてきたこともあり、どうしても笑顔にこだわりたかった。

写真展でも、これまでがんばってきた、越えてきたからこその笑顔を展示すると決めていたこともあり、「笑」という文字にもこだわりたかった。


昭和の価値観の中でがんばってきたのは、わたしだけではないはず。

我慢が美徳とされた。
能ある鷹は爪を隠せと言われた。
みんなと一緒でなければならないと言われた。
世間体が重要視された。
普通と違うことはなかなか受け入れられなかった。
男尊女卑の名残があった。
女の結婚適齢期はクリスマスケーキと言われた(25すぎると売れ残る!)。

その価値観の中、みんな越えてがんばってきた。

だからこそ、「一蓮托笑」には、いろいろあったかもしれないけれど、これからは一緒に笑っていこうよ、と未来に向けて心からの願いがこめられている。

人生100年。これからの未来に自分だからできることを行動していきたい。昭和生まれの女性たちのポテンシャル、まだまだ無限大なのです。


【2024年写真展概要】

『過去の困難を笑顔に変え、半世紀を生き抜いた50人のストーリー』一蓮托笑〜ともに、笑おう〜

【開催地】
福岡市(福岡市美術館に申請中:詳細は秋決定)

【コンセプト】
困難を越えてきた女性たちの笑顔と物語を50人展示し、会場を訪れるひとに勇気を届けたい

【作品モデル応募要項】
①お名前
②生年月日(50歳以上であること)
③応募の理由
④過去最も辛かったことを自己開示いただけること(動画撮影あり)
⑤1から4までをふまえ、本気で撮影に向き合っていただける方(通常の撮影を申し込まれた方)の中から優先的に選出
※通常の撮影はこちらです

主催者からのお願い

今回の写真展では、撮影料以外に、エントリー料や撮影後に発生する経費(デザイン・パネル制作・WEBサイト・会場に関する経費一式ほか)を請求することはありません。
主催者とボランティアスタッフの熱意のみで開催されるため、私たちの想いを共有し、会場を満ち溢れるエネルギーにするために、心から共感し、本気で向き合ってくださる50歳以上の女性(性自認)を、お待ちしています。

【作品モデル限定リアル交流会予定】
開催期間中、福岡市内でのリアル交流会を予定

【お問い合わせ・応募】
女性写真家チーム






この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,726件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?