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【Jリーグ】コロナ後初の観戦体験から感じた観客目線での"新たな気づき"

8月9日(日)、8月12日(水)と立て続けに、Jリーグが中断・再開して以来初めて、スタジアムでのJリーグ観戦をした。

対戦カードは

①8月9日(日)
 ザスパクサツ群馬vsギラヴァンツ北九州
 @正田醤油スタジアム群馬

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②8月12日(水)
 京都サンガF.C.vs水戸ホーリーホック
 @サンガスタジアム

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声を出しての応援禁止・拍手のみなどの制限が多く、慣れない観戦体験となったが、観客目線でプラスと思える点もあった為、個人的にはこれはこれでアリだと感じた


"ピッチ内の声"によって選手のキャラクターが分かる

先述した通り、試合中は声を出しての応援が禁止(勿論、楽器を鳴らすのも禁止)である為、ボールを蹴る音、選手同士が接触する音、選手が指示を出す声が一つずつ聴こえてくる。

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中でも、選手の声が聴こえてくるのはかなり面白い。

試合中、選手同士は大声で指示を出し合っているが、普段のスタジアムでは、楽器と声援によって誰がどのような声を出しているのか、認識は難しい。


しかし、シーンとしている"Withコロナのスタジアム"では、思ったよりも内容が聴こえてくる為、どの選手がどんなキャラクターなのかがよく分かるのだ。

例えば、ギラヴァンツで言えば、GK永井堅梧選手とDF村松航太選手の声出しは印象的だった。
スタンドからは、2人が大声で指示を出していることが分かる為、それだけで「あの2人が守備の要なのか」と容易に想像をすることが出来る。

ファンの中には、上記のように「選手たちの声が聴こえることが新鮮で面白い」と感じている方々もいるのではないだろうか。


席が広くてストレスフリー

皆さんもご存知の通り、観客数は「5千人または会場収容率50%のうち少ない方を上限とする」という制限が設けられている。
例えばサンガスタジアムは、収容人数が約21,600人である為、上限は5,000人となる。

そうすると、当然ながら席はガラガラだ。
隣は3席分は空いているし、前後にも人が入ることはない。

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一方で、席が広いことによるメリットもある。
それは、余裕を持って試合観戦ができることだ。

荷物を堂々と隣の席に置けるし、足を組んで観戦することもできる。隣に人がいない為、スペースが狭かったり、ぶつかったりなどのストレスを抱えることも皆無だ。

ザスパvsギラヴァンツの試合では、実際に斜め前に座っていた親子が「席が広くて見やすいね〜」と会話しているところも聞いた。
これは実際のお客さんの声である。

僕個人としては、客席が満員となり、一体感のある雰囲気となることが好きだが、そうではないお客さんからすると、一つ一つの席が広くてゆったりと観戦ができた方が、満足度は上がるのかもしれないと感じた次第である。


みんなで拍手をすれば、凄い雰囲気になる

最後は、スタジアム内で唯一許可されていると言っても良い"拍手"についてだ。

これまでのスタジアムの応援は主に、コアなサポーターが楽器や応援歌でパワーを送り、それ以外の観客はじっと戦況を見守ることが多かった。

しかし、Withコロナのスタジアムではそれはできない為、観客は応援する気持ちを全て拍手で表現する必要がある


そうすると何が起こるか?
それは、拍手による一体感だ。


試合開始する時
活躍した選手が選手交代する時
セットプレーでチャンスの時
ゴールが決まった時
アディショナルタイムで怒涛の攻撃を仕掛ける時

など、応援するサポーターは、声を出さずに一斉に拍手で気持ちを表現する。


僕はこの2回の観戦を通じて、数千人が一斉に拍手をすることによるパワーを実感した。これは観戦をすれば分かる。数千人が一斉に拍手で気持ちを送り込めば、スタジアムは凄い雰囲気に包まれる

選手にも必ず伝わっているはずだ。

そして同時に、多くのチームが真似をした、アイスランド代表の「勝利の儀式」を思い出した。

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今後はもしかすると、アイスランド代表のように、サポーターと選手が一体となるような、一工夫加えた応援スタイルも見られるかもしれない。
(勿論、声は出さない前提とはなるが。)


Withコロナのスタジアム観戦は、悪いことばかりではなく、新たな観戦体験をできる機会でもある

チケットには限りがあり、特にJ1のチケット入手は難しくなっているようだが、今の機会に一度スタジアムへ足を運んでみるのも、全然アリではないだろうか。

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