松田貴士(まつだたかひと)

アメリカ合衆国のプロ野球、マイナーリーグで審判員として11年間(2012〜23年)活動…

松田貴士(まつだたかひと)

アメリカ合衆国のプロ野球、マイナーリーグで審判員として11年間(2012〜23年)活動していました。 今年から北米独立リーグ・フロンティアリーグで審判活動を続けていく予定です。 審判活動に関するご相談、英語資料・動画翻訳などのご要望、お問い合わせください!

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    野球界で今話題のロボット審判、ピッチクロック情報が満載!審判目線からほかでは知れない野球ファン必見、MLB新ルールを解説しています。

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    これまでのルール改正を解説した記事をまとめています。

  • プレーの見方集

    各塁でのプレーを見方の解説集。

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    実際に起こった判定の検証を行います。

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週刊審判ダイジェスト 第11号(2024年7月2日)

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    • 週刊審判ダイジェスト 第10号(2024年6月25日)

      今週のプレイ二塁盗塁 先週もご紹介した、ショート側から二塁の盗塁を判定するリスク。 繰り返しになりますが、決して盗塁をショート側から見ていることが悪いのではなく、送球や野手の動きに合わせてアジャストできていないことがダメなのです。 この位置(画像↓)から見て、おそらくスタートポジションは赤点線◯のあたりでしょう。そこから走者の方に進んで行ってしまっています(赤矢印)。送球がセンターラインより一塁側に逸れた(赤実線◯)らスワイプタッグになり、さらに野手は前で捕ってからそ

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      • 週刊審判ダイジェスト 第9号(2024年6月18日)

        審判ニュース全国で高校野球地区予選に向けた講習会開催 先週末から日本各地で高校野球地区予選の開催に向けた審判講習会が開催されたようです。暑い中ですが担当される皆さん、健康管理には十分気を遣われて連戦を乗り切ってください。 内部温度が10度、表面温度が20度も違えば、間違いなく1試合通しての体調には大きな差が生まれることでしょう。 私がマイナーリーグでキャリアを始めたころは靴のソールが白いだけでも「ボールと見間違える」という理由で真っ黒の靴が推奨されていましたが、現在は

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        • 三塁ベースでのプレイの見方

          三塁ベースは本塁の次に”遠い塁”なので、1試合でプレイが起こる確率でいうと、毎投球を判定する球審や内野ゴロなど一定数の判定がある一塁塁審に比べて低くなりますが、起こるときは試合を左右するプレイになります。一度あるかないかの見せ場で正確な判定ができるよう、今回は三塁でのプレイの見方について解説いたします。 タッグプレイ基本原則 三塁でのタッグプレイも他の塁同様、 「Don't let a player between you and the ball」 (選手を自分とボー

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          審判ニュース全国で高校野球地区予選に向けた講習会開催 先週末から日本各地で高校野球地区予選の開催に向けた審判講習会が開催されたようです。暑い中ですが担当される皆さん、健康管理には十分気を遣われて連戦を乗り切ってください。 内部温度が10度、表面温度が20度も違えば、間違いなく1試合通しての体調には大きな差が生まれることでしょう。 私がマイナーリーグでキャリアを始めたころは靴のソールが白いだけでも「ボールと見間違える」という理由で真っ黒の靴が推奨されていましたが、現在は

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          三塁ベースでのプレイの見方

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          三塁ベースは本塁の次に”遠い塁”なので、1試合でプレイが起こる確率でいうと、毎投球を判定する球審や内野ゴロなど一定数の判定がある一塁塁審に比べて低くなりますが、起こるときは試合を左右するプレイになります。一度あるかないかの見せ場で正確な判定ができるよう、今回は三塁でのプレイの見方について解説いたします。 タッグプレイ基本原則 三塁でのタッグプレイも他の塁同様、 「Don't let a player between you and the ball」 (選手を自分とボー

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          三塁ベースでのプレイの見方

          週刊審判ダイジェスト 第8号(2024年6月11日)

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          今週のルール その1三塁送球の理由 このプレイ、実はカギを握っているのがこの三塁走者が三塁に到達するに至った経緯です(映像↓)。 なんと、この三塁走者は一塁を空過していたのです(画像↓)。 投手がが誰もいない一塁に投げているのはそのためです。 ホームスチールの意図 ただ三塁走者も一塁を空過したことをわかっていたので、一か八かで本盗を試みたのでした。なぜか? アピールされてそのままアウトになってしまえばそれまでですが、ここでホームスチールを試みることで、もしかした

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          週刊審判ダイジェスト 第8号(2024年6月11日)

          週刊審判ダイジェスト 第7号(2024年6月3日)

          「週刊審判ダイジェスト」他に参加すると最後まで読めます

          今週のプレイ捕手からの一塁牽制 映像の一塁塁審は捕手からの牽制をパーフェクトな位置で見ています(画像↓)。 選手(一塁手もしくは走者)をボールと自分の間に挟まない位置まで動いています。ここで、 「プレイを止まって見るのが基本ではないのですか?」 という声が聞こえてきそうです。私はタッグプレイ、特に捕手からの一塁牽制に関しては時間に余裕がないため、止まることよりもタッグが見える位置まで動くことを優先すべきだと考えます。 簡単そうに見えますが、 投手からの牽制に備え

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          今週のルール その1三塁送球の理由 このプレイ、実はカギを握っているのがこの三塁走者が三塁に到達するに至った経緯です(映像↓)。 なんと、この三塁走者は一塁を空過していたのです(画像↓)。 投手がが誰もいない一塁に投げているのはそのためです。 ホームスチールの意図 ただ三塁走者も一塁を空過したことをわかっていたので、一か八かで本盗を試みたのでした。なぜか? アピールされてそのままアウトになってしまえばそれまでですが、ここでホームスチールを試みることで、もしかした

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          今週のプレイ捕手からの一塁牽制 映像の一塁塁審は捕手からの牽制をパーフェクトな位置で見ています(画像↓)。 選手(一塁手もしくは走者)をボールと自分の間に挟まない位置まで動いています。ここで、 「プレイを止まって見るのが基本ではないのですか?」 という声が聞こえてきそうです。私はタッグプレイ、特に捕手からの一塁牽制に関しては時間に余裕がないため、止まることよりもタッグが見える位置まで動くことを優先すべきだと考えます。 簡単そうに見えますが、 投手からの牽制に備え

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          【MLB】退場の基準

          メジャーリーグの試合では、監督・コーチや選手が退場になることが珍しくなく、平均で毎年200件を超えます(画像↓)。 昨年2023年シーズンの公式戦での退場件数は239。年間総数2430試合開催されるメジャーリーグにおいて、1日15試合(30チーム)で単純計算すると、1日あたり1.48件になります。日本のプロ野球で「危険球」を除けば1シーズン10人も退場にならないことを考えると、かなり大きな数字であることがわかります。 「どういったケースで退場が宣告されるの?」 と疑問に

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          週刊審判ダイジェスト 第6号(2024年5月28日)

          今週のプレイプレイと審判団の動き 走者なしから打者がライト戦に鋭いライナーを打ちました。 一塁塁審はフェア・ファウルの判定を担当し、そのままゴーアウトした状態になったので球審が一塁のカバーへ。二塁塁審は二塁でのプレイに備えるというフォーメーション(画像↓)。 一塁塁審は打球を追いましたが、球審が一塁にカバーに来たのでバックサイド・カバレッジ(一塁)もフロントサイド・カバレッジ(三塁)もある状況。すなわち二塁ベースを180度使って判定ができる「ワーク・ザ・ベース」が使え

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          【無料記事】全米有名大学カンファレンス「ダブルファーストベース」を試験導入

          花巻東高校卒の佐々木麟太郎選手(スタンフォード大)をはじめ、近年日本からアメリカのNCAAに所属する大学に進学する野球選手が珍しくなくなりました。 アメリカの大学スポーツにおける連盟の一つ、サウスイースタン・カンファレンス (Southeastern Conference、通称SEC) は、今シーズンの野球のトーナメントで試験的に「ダブルファーストベース」を導入することを発表しました。 ちなみに佐々木選手の所属するスタンフォード大学はアトランティック・コースト・カンファレン

          【無料記事】全米有名大学カンファレンス「ダブルファーストベース」を試験導入

          週刊審判ダイジェスト 第5号(2024年5月21日)

          今週のプレイ基本の4人制メカニクス このケースでの基本メカニクスは映像にあるように、 三塁塁審:打球を追う(ゴーアウト) 二塁塁審:二・三塁間に移動し、二・三塁戻りのプレイ及び二塁走者のリタッチを担当 一塁塁審:一・二塁間に移動し、打者走者の一塁及び二塁でのプレイを担当 球審:三塁走者のリタッチ及び本塁でのプレイを担当 となります(画像↓)。 得点圏に走者がいて三塁塁審が打球を追うケースですので、これは俗にいう「スライド」です。 ちなみに狭義の「スライド」とは、二塁走

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          矛盾!投げたい投手 対 構えたくない打者

          5月14日に行われたプロ野球の試合でこんな一幕がありました。 スポーツ紙の反応「クイックピッチ」の指摘 元阪神の糸井嘉男氏は、以下のルールを引用して当該打者であった元チームメイトを庇いました。 この指摘は一理あるでしょう。↓の画像をご覧ください。 投手が投球モーションを開始した瞬間の一コマです。

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          週刊審判ダイジェスト 第4号(2024年5月14日)

          今週のプレイ【4人制】塁審が追うべき打球とは 日本野球協議会オペレーション委員会審判部会が発行する『審判メカニクスハンドブック』の「四人制メカニクス」の「四人制審判取り決め事項」をみてみると、「塁審が打球を追うケース」のところに、 とあります。これはMLBアンパイアマニュアルの『Mechanics for The Four-Umpire System』の「General Principles(↓)」から抜粋して翻訳し、内容を一部組み替え、まとめたものです。 ここで何点か

          週刊審判ダイジェスト 第4号(2024年5月14日)

          週刊審判ダイジェスト 第3号(2024年5月7日)

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          今週のプレイリミング 私が10年以上前に審判を始めた頃からよく耳にしていたテクニックですが、いまだに一般的に馴染みのあるものではなく、また正しく理解している方は少ないのではないかと思います。今回はその概要と使うにあたっての私なりの見解を述べたいと思います。 リミング(rimming)とは、一塁塁審が一、二塁間(ベースライン)の外野側を通って二塁ベースに向かうテクニックのことを言います。Rimとは英語で「へりとか縁(ふち)」という意味があり、「外側を通る」ニュアンスからこ

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          週刊審判ダイジェスト 第3号(2024年5月7日)

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          「超」鉄則 ウェッジ理論 - タッグプレイを極める -

          今回はタッグプレイを見る際に基本中の基本となる「ウェッジ理論」について、本塁でのプレイをもとに解説してまいります。 本塁でのプレイの見方の変遷一・三塁線の延長 おそらくこのセオリーが現在も日本で主流となっているものではないかと思います。私がアメリカの審判学校に行った2012年に教わったのもこの方法です。英語ではFirst(third) base line extendedと言います。 一塁線の延長 捕手がブロックに行く際に使うポジショニングと教わっていました。一昔前ま

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          週刊審判ダイジェスト 第2号(2024年4月30日)

          今週のプレイ今週は二塁塁審の動きについて、実際に起こったプレイをもとに解説いたします。 2アウト、走者二塁。外野はバックホーム体勢です。 スタートポジションは二塁手側(画像↓)。 ライト前ヒットで二塁走者は本塁突入。しかしながら、右翼手からの送球が力のない低い軌道のものとなりました。一塁手も送球線に入っているため、一塁ベースを全速力で回る打者走者を見てカットし、二塁に送球することも考えられます(画像↓)。 二塁塁審はすでに一、二塁間のベースラインの外側にいるため、も

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          週刊審判ダイジェスト 第2号(2024年4月30日)

          週刊審判ダイジェスト 創刊号(2024年4月23日)

          今週のプレイどんなプレイだったか 1アウト、走者三塁。 打者が浅めの左中間に高いフライを打ち上げました。 三塁走者はタッグアップで本塁に向かいます。外野手も本塁に送球。 この画像(↓)が一番早い段階で確認できるホームプレート付近の様子。赤丸で囲んだのが送球の位置。 捕手はコリジョンルールの適用を避けるためにも、まず本塁の前からスタートしなければなりませんが、この段階ですでに送球が逸れていることに反応し、本塁の前から三塁ファウル地域に動いています。 一方で球審は、三

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          週刊審判ダイジェスト 創刊号(2024年4月23日)