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なぜ、社会で働く人たちは、高校野球に心を動かされるのか

こんにちは、よしむらです。
昨日から、高校野球の全国大会である甲子園大会が開幕しました。
ここに残っているチームは、全国の都道府県の予選を勝ち上がって辿り着いた精鋭のチームです。

プロ野球や、社会人野球はあんまり見ないけど、甲子園が放送されていると見ているという方が、僕の周りには結構いらっしゃいます。
そして、高校球児のプレーに心を動かされるという方が多数いらっしゃいます。
そこで、一つの疑問が浮かび上がりました。なぜ、同じ野球にも関わらず、高校野球に心を動かされる人が多いのかということです。
こちらを小学校から、大学野球を経て、社会人の1人として働いている僕の経験から、なぜかということを、社会人の方々の目線で紐解いてみようと思います。

若者が頑張っている姿

通常の社会人が接触がある方々で10代だというケースは珍しいのでは無いでしょうか?子育てをされているお父さんお母さんであれば、触れ合う機会は多いかもしれませんが、僕が社会人になって、10代の子達と接触する機会というのは、まずありません。
10代の若者が全力で頑張っている姿を目にする機会は、そうそうありません。
自分達より若い世代の子たちが、全力で頑張っている姿に人々は心を動かされているのでは無いでしょうか。

下克上が起こる

野球というスポーツの性質もあるかもしれませんが、能力で優っているからと言って、絶対に勝つということは、ありません。野球は、能力×戦略×運のスポーツです。この3つの掛け算をしたときに、どれだけ能力値に優れたものを持っていても、他の2つがダメな時は、負けてしまうものです。
そして、高校野球はとくに高校生という精神的な面が未熟なところもあるからか、ガラッと流れが変わって、逆転をするというケースが多々あります。
その一つの理由が、次の金属バットの妙です。

金属バットの妙

ここからは、野球をやってきた者としての視点で考えてみました。
プロ野球、大学野球、社会人野球との大きな違いは、バットにあります。
高校生は金属バットを使って、キーンという音を立てて、バットがボールにあたりますが、プロや大学生、社会人の方々は木製バットなので、もっと破裂音のようなパチーーンというような音を立てて、打ちます。
金属バットと木製バットで何が違うかというと、芯の広さ(いい打球が飛ぶ面積)が全然違います。
金属バットの方が感覚的には木製バットの3〜5倍芯が広いです。
つまり、木製バットだとなかなか打てず、投手戦で点がなかなか入りづらい試合展開になりがちなのですが、高校野球は打ち合いになるような展開になるケースが多いです。
それが、試合展開を面白くさせる一つの要因にもなっているんじゃ無いかと思います。


2年半の集大成ではなく、10年間の集大成

野球を始めるのは、小学校から。という子がほとんどです。
そんな中で、一つの区切りをつけるのが高校野球です。
小学生は、多くの子がプロ野球選手を夢見ています。
なぜなら、伸び代がたくさんあるので。
技術もそうですが、身長や筋力などの体力的な部分において、伸び代が大いにあります。
高校生になって、急激に身長が伸びたという子も多いです。

そんな中で、高校を卒業する頃には、人間の骨格や俊敏性に関しては、だいたい決まってきます。

そして、多くの子が今後の進路を考える時期でもあります。
そういった理由から、高校で野球を辞めるという子がほとんどで、その後も本気で野球を続けるという人は、本気でプロを目指す人がほとんどになります。

とすると、高校野球の終わりは、ほとんどの人にとって、高校野球の終わりだけでなく、今までの野球人生の一区切りを指します。
また、野球部としての性質もあるのか、野球をやっている子の家庭は、親御さんの期待も大きいのが大半です。

子どもの成長を見届けてきた親御さんにとっても、子どもとして接しられる最後の機会になっているので、思い入れが強い方が多いのではないでしょうか。
そんな僕も、例に漏れずでしたが。

おわりに

ここでは僕の主観から、高校野球が社会で働く人たちに観られる理由について分析してみました。
野球というものを切り取り、観る側の視点でもさまざまな楽しみ方はありますが、プレーをする人たちの想いを汲み取って、観戦してみると、より面白く観戦することができるのではないかと思います。

そして、本当は高校球児のように、目指すものに向かってまっすぐに突き進む姿に憧れを持っているのが、本心なんではないかなと思います。

目指すものにまっすぐに、求め、突き進む自分でありたいですね。
本日は、以上です。

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