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節目

私にとって、18度目の挑戦となる日本選手権が終わりました。
そして、2016年から、大宅楓選手【大東建託パートナーズ】と共に、目指してきた東京オリンピックへの挑戦も、昨日が区切りとなりました。

日本選手権女子3000mSC決勝
大宅楓【大東建託パートナーズ】10分28秒14 16位

4年振りの日本一決定戦の大舞台。
このスタートラインに立つまでに、本当に色々なことがありました。

この日の僅か10分間のために、費やしてきた6年の年月。
終わってみれば、あっという間で、あっけないフィナーレでした。

現実的に考えると、スタート前から、東京オリンピックへの出場は、絶望的で、オリンピックへの挑戦というよりも、何とか無事にスタートラインに立たせてあげたいという気持ちの方が強くなっていました。
その中でも、大宅選手が、今持っている全ての力を出し切れるように、ベストを尽くしてきましたが、結果的には、悔いが残る成績となりました。

大宅選手の一ファンの視点として考えてみると、800mから3000mSCへの種目転向(トランスファー)、バセドウ病からの復帰、日本では珍しい形の強化スタイル(駅伝がなく、マンツーマンで3000mSCに特化)の中で、こうしてスタートラインに立てたことは、本当に意味があることだと思いますし、大宅選手の努力には、ただただ頭が下がる思いです。

もうこれ以上、苦しまなくてもいいんじゃないのかな、身体を大切にして(一生涯、バセドウ病の投薬治療を続けていかなければならないので)欲しいという気持ち、女性としての幸せも掴んで欲しいという気持ちもあるんですよね…

いっぽう、大宅選手のコーチとしての視点で考えてみると、まだまだやり切れなかったトレーニングも数多くあり、そのトレーニングができれば…という大宅選手の可能性に賭けてみたい気持ちも残っています。

レース前は、どのような結果であれ、「今まで本当によく頑張ったね。お疲れ様」という温かい言葉で出迎えようと決めていましたが、レース後、私がかけた言葉は、少し違っていました。後から、人間的にどうなんだろう…?と自問自答してしまいましたが、自分自身、まだまだ指導者としての欲も残っているんだなと再確認できました。

いずれにしましても、昨日が大きな節目ですね。
大宅楓選手【大東建託パートナーズ】への温かい応援、本当にありがとうございました。

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